カスタムROMとは?
AndroidスマホのOSと言えば、その名の通りAndroidです。Androidは「AOSP(Android Open Source Project)」というオープンソースプロジェクトで開発されているため、Androidのソースコードはフリーで入手することができます。
今回ご紹介するカスタムROMとは、このAndroidのソースコードから有志がOSを作成したものです。スマホにデフォルトでインストールされているAndroidはメーカーが搭載しているものなので標準のROMとなります。一方カスタムROMは、メーカー製のAndroidではなく有志がカスタマイズしているAndroidなのでカスタムROMというわけです。プログラマーであれば、作り方が分かれば自分でもカスタムROMを作成できてしまいますね。
カスタムROMを使うメリット
カスタムROMを使うメリットですが、基本的にAndroidスマホのアップデートがメーカーから提供される期間は大体2年前後、長くて3年といったところです。そのため、アップデート提供が終了したAndroidスマホは新しいバージョンのAndroidOSを導入できませんし、セキュリティアップデートが提供されないためシステムに脆弱性があった場合に危険です。
そこで、カスタムROMの出番です。もしお使いのAndroidスマホのカスタムROMを有志の方が作成していれば、最新バージョンのAndroidOSを導入することができたり、セキュリティアップデートを行い、脆弱性への対処を行うことができるようになりますよ。
AndroidにカスタムROMを入れるための手順
ブートローダーをアンロックする
ブートローダー(BootLoader)は、Androidの起動時にROMを読み込んで起動させるプログラムです。カスタムROMを導入する(ROM焼き)にはこのブートローダーの書き換えを行う必要があるのですが、基本的にメーカーはブートローダーのロックをかけています。
ですので、最初にブートローダーのアンロックを行いましょう。アンロックの方法は機種によって異なり、専用のアプリを導入する方法やPCに接続してツールを使う方法など様々なものがあります。
初心者の方にとってはここがハードルになるのですが、アンロック方法は実際にその機種をアンロックした方がいて、Webで公開しているかが問題になります。もし自分が使っている機種のアンロック方法を公開している方がいなければアンロックは諦めましょう。
カスタムリカバリーを導入する
Androidスマホの標準リカバリー機能ではカスタムROMをインストールすることができないので、カスタムリカバリーを導入しましょう。カスタムリカバリーで代表的なものは「TWRP(Team Win Recovery Project)」と呼ばれるものです。下記リンク先がTWRP公式サイトなので、ここから自分の機種のカスタムリカバリーを導入しましょう。
カスタムROMをインストールする
カスタムリカバリーを導入してカスタムROMを用意したら、いよいよインストールです。Androidスマホでカスタムリカバリーを起動したら、「Wipe」からAndroidスマホを初期化します。続いてカスタムROMのファイルを選択して、カスタムROMをインストールしましょう。これで、標準のAndroidOSからカスタムOSに入れ換えることができますよ。