リードエラーレートとは?
パソコンはHDDやSSDなどのストレージからデータを読み込んでいます。しかし、これらのストレージの調子が悪くなってきたりすると各動作に影響を及ぼします。最悪故障してしまうと、パソコンが使えなくなるだけではなくデータが復旧できなくなってしまう恐れもあります。
そのため、定期的にストレージの情報を確認しておくと故障する前にバックアップを取ったり原因を知ることができて、予防がしやすくなりますよ。
当記事で説明する「リードエラーレート」もHDDの情報の一つで、名前の通りHDDがデータを読み取ろうとした時に発生した読み取りエラーのことを指します。
リードエラーレートを確認する方法
CrystalDiskInfoを導入する
リードエラーレートを確認する方法ですが、フリーソフト「CrystalDiskInfo」を導入することでSSD・HDDのリードエラーレートやその他の情報を確認することができますよ。下記リンクのWebサイト「Crystal Dew World」にアクセスしましょう。
※インストールしたくない場合は、インストール不要のZIP版をダウンロードしましょう。ZIPファイルを解凍して、フォルダ中のCrystalDiskInfoを起動すればOKです。
CrystalDiskInfoの使い方・各項目の見方について
各項目に表示される数値の「現在値」は数値が小さいほど状態が悪いことを指しており、「最悪値」は現在までに計測した数値のうち一番悪い値を指します。「しきい値」はメーカーが定めている危険値のことを指します。「生の値」はS.M.A.R.T.の正規化前の値を指します。
- 01・リードエラーレート:ストレージからデータを読み込む前に発生したエラーの割合を指します。簡単に言えば、ここの数値が悪いほどストレージに異常が発生していることになります。
- 05・代替処理済セクタ数:領域不良によって、ストレージの他の箇所に割り当てが行われたセクタの数を表しています。しきい値に到達したらアウトなので、注意しましょう。
- 07・シークエラーレート:HDDの磁気ヘッドの消耗率を指します。磁気ヘッドのシーク(移動)が失敗した割合を指しており、HDDに物理的な問題がある可能性に注意しましょう。
- 0A:スピンアップ再試行回数:既定速度までスピンアップしようとして再試行が行われたスピンアップ時間・回数。
- C5・代替処理保留中のセクタ数:不良セクタの待機率です。破損寸前の領域の数と覚えておきましょう。「05・代替処理済セクタ数」と同様にしきい値に到達したらアウトです。
- C6・回復不可能セクタ数:名前の通り、回復不可能なセクタ数です。すでに破損している領域のことを指しているので、数が多ければすぐにバックアップの準備をすることを推奨します。