ExcelのSUMPRODUCT関数とは?使い方をご紹介!

ExcelのSUMPRODUCT関数とは?使い方をご紹介!

Microsoft Excelでは様々な関数を使用することができますが、関数の1つである「SUMPRODUCT関数」をご存知でしょうか?この記事では、ExcelのSUMPRODUCT関数とはどういった関数なのか?また使い方をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. ExcelのSUMPRODUCT関数とは?
  2. ExcelのSUMPRODUCT関数の使い方

ExcelのSUMPRODUCT関数とは?

Excelで掛け算を行った結果が複数存在していて、それらの結果を合計したい場合に使用する関数が「SUMPRODUCT関数(読み方:サムプロダクト)」です。SUMPRODUCT関数を使用することで、範囲・配列に対応している要素の積を合計した結果を返すことができますよ。

この記事では、ExcelのSUMPRODUCT関数の使い方をご紹介していきます。

ExcelのSUMPRODUCT関数の使い方

SUMPRODUCT関数の書式・引数

SUMPRODUCT関数の書式は「=SUMPRODUCT(配列1,[配列2],[配列3]
,…)」となります。引数の「配列1」は必須で、計算の対象になる要素を含んでいる最初の配列を指定します。「[配列2]」以降は必要であれば入力しましょう。最大で255個まで指定することが可能となっています。

SUMPRODUCT関数の基本的な使い方

SUMPRODUCT関数の基本的な使い方
SUMPRODUCT関数の基本的な使い方を説明します。画像の例でC列の「価格」とD列の「数」を掛けた際の合計金額を求めてみましょう。合計金額を出力したいセルにSUMPRODUCT関数を入力します。

画像の例では「価格」が入力されているのがC3セルからC7セル・「数」が入力されているのがD3セルからD7セルになるので「=SUMPRODUCT(C3:C7,D3:D7)」と入力します。あとはEnterキーを押すことで計算が行われます。

範囲計算を行うことができた
価格と数の各行の掛け算が行われ、その合計値を足した計算結果が合計金額に表示されました。SUMPRODUCT関数を使用することで範囲計算を行うことができるため、こういったシーンにおいて便利ですよ。

複数の条件をすべて満たしているデータのカウントを行う

条件を満たしているセルの数を数える際に使用する関数といえば「COUNTIF関数」ですが、SUMPRODUCT関数でも条件を満たしているセルの数を数えることができますよ。

「性別」と「都道府県」のデータ表
この例では、「性別」と「都道府県」のデータを用意しました。このデータのうち、性別が「男」・都道府県が「福井県」の2つの条件を満たしているセルを調べてD2セルに表示させます。
SUMPRODUCT関数
「=SUMPRODUCT((A2:A11="男")*(B2:B11="福井県"))」と入力しています。「A2:A11="男"」・「B2:B11="福井県"」は論理式なので、条件を満たしていればTRUEである「1」・条件を満たして居ない場合はFALSEである「0」を返すようになっています。
出力できた

Enterキーを押して数式を確定させると、画像のように結果が「2」と出力されます。性別が「男」・都道府県が「福井県」の条件を満たしているデータは2つだけなので、正常に出力できていることが確認できますね。このように、COUNTIF関数の代わりをSUMPRODUCT関数で行うことができますよ。

複数の条件をすべて満たしているデータの合計を求める

複数の条件をすべて満たしているデータの合計値を求めることも可能です。「複数の条件をすべて満たしているデータのカウントを行う」の数式に併せて配列を引数として指定することによって、データの合計を求めることができます。

複数の条件をすべて満たしているデータがある表
この表から、「スーパーで購入した卵」の合計金額を求めます。
SUMPRODUCT関数
数式は「=SUMPRODUCT((B3:B10="スーパー")*(C3:C10="卵"),D3:D10,E3:E10)」と入力することで、スーパーで買った卵の合計金額を出力します。
合計金額が出力できた
合計金額が出力されました。スーパーで購入した卵の価格は「190」円・数は「2」個になるので、合計値は「380」円で合っていますね。このように、簡単に複数の条件をすべて満たしているデータの合計を求めることも可能ですよ。

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