「サーバーのDNSアドレスが見つかりませんでした。」と表示される
WindowsのPCやスマホのChromeなどのブラウザでサイトを見ている時に突然「サーバーのDNSアドレスが見つかりませんでした。」と表示された事は無いでしょうか。
いきなりこのようなエラーが表示がされ、
- DNSってなんだよ。。
- 「このサイトにアクセスできません」って、サイト側の問題?
- ルーターとモデムの再起動で直る???
- とにかくサイトにつながらない状態を何とかしたい!
今回は「サーバーのDNSアドレスが見つかりませんでした。」と表示された場合の原因と解決方法についてご紹介していきます。
そもそもDNSって何?
「サーバーのDNSアドレスが見つかりませんでした。」のエラーメッセージの中の「DNS」というワードに解決の糸口があると考える方もいるかと思いますが、このDNSについてまずは解説します。
DNSは「Domain Name System」の略になります。
簡単に解説していきますが、まずインターネット上の機器は何かしらのIPアドレスに紐付いています。
IPアドレスは例えば「54.95.251.23」このように数字が「.」区切りで4つ並ぶ形のインターネット上のコンピュータの識別子です。現実の世界では住所に置き換えるとわかりやすいでしょうか。
郵便でもみんながそれぞれユニークな(被りがない)住所を持っているので、場所を特定でき荷物を届けられるように、インターネット上でも他のコンピューターと被りがないIPアドレスがあるからChromeなどのブラウザで該当のサービスにアクセスできるのです。
※現実的に少し異なる部分がありますが、わかりやすさ重視で説明しています。
さて、このIPアドレスですが、覚えにくいですよね?例えば「54.95.251.23」を見ても記憶できる人は中々いませんし、アクセスするとどういうサービスかも分からないですよね。
そこでドメインというものが登場します。ドメインはみなさんご存知の「○○.jp」や「△△.com」のような文字列です。例えばYahoo Japan!であれば「yahoo.jp」のように日本のYahooの事だとすぐに分かりますよね。
このドメインとIPアドレスを紐付けることが出来れば、意味のない数字の羅列のIPアドレスが意味が何となく分かるドメインになります。
このIPアドレスとドメインの紐付けを行っているのがDNSなのです。
「サーバーのDNSアドレスが見つかりませんでした。」と表示される場合の原因と対処法
ではIPアドレスとドメインの紐づけをしてくれているDNSのアドレスが見つかりませんと表示される場合の原因と対処法をご紹介していきます。
ネットワークの問題
自宅のインターネット回線やWifiなどお使いの回線に何かしら問題が発生していて、現在インターネットに接続できない状態にある可能性があります。
このネットワークの問題がサイトにつながらない問題の一番多いパターンです。
[問題の切り分け]
「サーバーのDNSアドレスが見つかりませんでした。」と表示されるサイトとは別のサイトにアクセスしてみましょう。それでアクセスできなければネットワークの問題の可能性が高いです。
[解決方法]
別のネットワークを利用する: Wifiを変えてみる、スマホであればWifiから3G/4G回線にしてみるなどお使いのネットワーク環境を変えてみましょう。
モデル・ルーターの再起動: モデムやルーターなどネット回線に関係している機器の再起動で直る場合があります。再起動を試してみましょう。
IPv6が原因でエラーになっている
IPv6という新しい規格の設定がおかしいためにDNSでエラーになっている可能性がもあります。
以下の手順でIPv6を無効にしてみましょう。
[Windows]
コントロールパネルのネットワークと共有センターを開きます。
「アダプター設定の変更」を選択します。使用しているネットワークを選択し、右クリックでメニューを表示させます。
プロパティを開き、「インターネットプロトコルバージョン6」のチェックを外します。OKをクリックし、OSを再起動しましょう。
[Mac]
MacのPCでの手順です。OS毎に若干表記が異なりますが、macOS High Sierra 10.13.2の場合の設定手順です。
ブラウザの問題
ChromeやSafariなどお使いのブラウザの不具合や、導入している拡張機能が原因でエラーになっている可能性があります。
[問題の切り分け]
現在使っているブラウザとは別のブラウザで該当サイトにアクセスしてみましょう。それで無事に見れればブラウザや拡張機能の可能性が高いです。
[解決方法]
サイトを見れればとりあえずOKであれば、そのまま別のブラウザを使い続ければ解決ですが、問題が発生したブラウザでも見たい場合はブラウザのアップデートがあればアップデートをしてみる事と、拡張機能を一つづつオフにしてみて、悪さをしている拡張機能を見つけて削除する必要があります。
ドメインの期限が過ぎている
ドメインについてはお名前.comやムームードメインなどのサービスから年単位で購入する形となります。
その年単位での期限が切れている場合もこのようなエラーとなる場合があります。
[問題の切り分け]
whoisのシステムなどでドメインの情報を調べてみましょう。期限が切れていれば出てこないと思いますが、ドメインの期限については「Registry Expiry Date」でわかります。
[解決策]
ドメインの元々の所有者がドメインの更新を行う必要があります。お使いのドメイン事業者のサービスからドメインを更新しましょう。
またサイトの情報を見たいだけであれば、Googleのキャッシュでページを閲覧するのもありかと思います。
[裏技]
個人単位で解決するのであれが、hostsを書き換えてドメインとIPアドレスの紐づけを個人のパソコンで行う方法もあります。ただしサービス側からすると、意図していないアクセスになる可能性がありますので、復旧を待つほうが無難です。
hostsの書き換えについては以下の記事を参考にしてみて下さい。
最後に、上記の方法でどうしても解決しない場合は、とりあえずのOS再起動を試してみましょう。上手くいく場合もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「サーバーのDNSアドレスが見つかりませんでした。」と表示される場合の原因と解決方法についてご紹介してきました。
一番多いのはネットワーク問題で、モデム・ルーターの再起動で直る場合が多いですが、その他のパターンについても把握しておくと、突然「サーバーのDNSアドレスが見つかりませんでした。」とエラーになっても混乱しないようになります。
今回の記事で「サーバーのDNSアドレスが見つかりませんでした。」と表示される問題が解決されましたら、幸いです。