Excelのテーブルの構造化参照とは?使い方を紹介!

Excelのテーブルの構造化参照とは?使い方を紹介!

Microsoft Excelでは、表を「テーブル」形式にすることができますよね。そしてテーブルを更に活用するのに便利なのがテーブルのデータを使用できる「構造化参照」です。この記事では、Excelのテーブルの構造化参照の使い方をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. Excelのテーブルの構造化参照とは?
  2. Excelのテーブルの構造化参照の使い方

Excelのテーブルの構造化参照とは?

Microsoft Excelでは、表を「テーブル」形式にすることができますよね。表をテーブル形式にすることで対象の表の書式設定や色分けなどが自動的に行われるだけでなく、フィルタを使用してのデータの分析や集計・データの追加なども簡単に行えるようになります。

そして、テーブルを更に活用するのに便利なのが「構造化参照」です。構造化参照とは、テーブルに設定されている範囲を元データとした計算式の参照方法になります。通常計算を行う際は「=SUM(A1:A10)」のような数式を使用しますが、テーブルのデータを元データにする構造化参照を使用することで「=SUM(アイテム一覧[アイテム価格])」といったように文字列で数式を扱うことができます。

単純に文字列でテーブルのデータを扱えるというだけでなく、構造化参照ではのメリットもあります。例えば表のデータを取り出すのにVLOOKUP関数を使用していて、表のデータが更新されてデータ範囲が増えるとします。その場合は、VLOOKUP関数の引数である「範囲」の変更を行わないと増えたデータを参照することができませんよね。しかし構造化参照を使用すれば、数式の修正を行う必要がなくなるため非常に便利ですよ。この記事では、Excelのテーブルの構造化参照の使い方をご紹介していきます。

Excelのテーブルの構造化参照の使い方

対象範囲のいずれかに、カーソルを置く
それでは、Excelのテーブルの構造化参照の使い方について説明していきます。ここでは、画像の都道府県と県庁所在地のデータをテーブル化していきます。対象範囲のいずれかに、カーソルを置きましょう。
「テーブルとして書式設定」をクリック
続いてウィンドウ上部の「ホーム」タブをクリックしてリボンメニューを開き、「スタイル」項目の「テーブルとして書式設定」をクリックして表示されるテーブルの配色一覧から使用したい配色をクリックして選択しましょう。
「テーブルに変換するデータ範囲を指定してください」欄にデータ範囲が選択されていることを確認し「OK」をクリック
「テーブルの作成」ダイアログボックスが表示されるので、「テーブルに変換するデータ範囲を指定してください」欄にデータ範囲が選択されていることを確認したら「OK」をクリックしましょう。
道府県と県庁所在地の表をテーブル化できた
これで、都道府県と県庁所在地の表をテーブル化することができました。
「テーブルデザイン」タブをクリック→「テーブル名」にテーブルの名前を入力
テーブルのどこかのセルにカーソルを置くとウィンドウ上部に「テーブルデザイン」タブが表示されるので、クリックします。表示されるリボンメニューの「プロパティ」項目の「テーブル名」にテーブルの名前を入力しましょう。この例では、「都道府県」と入力しています。
E2セルに「=XLOOKUP("東京都",都道府県[都道府県],都道府県[県庁所在地])」と入力
入力したテーブル名を使用して、早速構造化参照を行ってみましょう。E2セルに「=XLOOKUP("東京都",都道府県[都道府県],都道府県[県庁所在地])」と入力することで、テーブルの範囲指定をセルではなくテーブルの各種データで指定しています。
E2セルに構造化参照で「東京都」の県庁所在地である「新宿区」を抽出できた
これにより、E2セルに構造化参照で「東京都」の県庁所在地である「新宿区」と抽出することができました。このように、構造化参照を使用すればテーブルのデータ名だけで数式を簡単に扱うことができるようになりますよ。

テーブルの範囲の指定方法は、下記の通りとなります。数式の入力時にサジェストで表示されますが、覚えておくとスムーズに入力できますよ。ぜひ試してみてくださいね。

  • 同じ行のセル:テーブル名[@列名]
  • 連続した複数列:テーブル名[[From列名]:[To列名]]
  • テーブル全体:テーブル名[#すべて]
  • 見出し行のみ:テーブル名[#見出し]
  • データ行のみ:テーブル名[#データ]
  • 集計行のみ:テーブル名[#集計]


関連記事