Excelのテーブルの構造化参照とは?
Microsoft Excelでは、表を「テーブル」形式にすることができますよね。表をテーブル形式にすることで対象の表の書式設定や色分けなどが自動的に行われるだけでなく、フィルタを使用してのデータの分析や集計・データの追加なども簡単に行えるようになります。
そして、テーブルを更に活用するのに便利なのが「構造化参照」です。構造化参照とは、テーブルに設定されている範囲を元データとした計算式の参照方法になります。通常計算を行う際は「=SUM(A1:A10)」のような数式を使用しますが、テーブルのデータを元データにする構造化参照を使用することで「=SUM(アイテム一覧[アイテム価格])」といったように文字列で数式を扱うことができます。
単純に文字列でテーブルのデータを扱えるというだけでなく、構造化参照ではのメリットもあります。例えば表のデータを取り出すのにVLOOKUP関数を使用していて、表のデータが更新されてデータ範囲が増えるとします。その場合は、VLOOKUP関数の引数である「範囲」の変更を行わないと増えたデータを参照することができませんよね。しかし構造化参照を使用すれば、数式の修正を行う必要がなくなるため非常に便利ですよ。この記事では、Excelのテーブルの構造化参照の使い方をご紹介していきます。
Excelのテーブルの構造化参照の使い方
テーブルの範囲の指定方法は、下記の通りとなります。数式の入力時にサジェストで表示されますが、覚えておくとスムーズに入力できますよ。ぜひ試してみてくださいね。
- 同じ行のセル:テーブル名[@列名]
- 連続した複数列:テーブル名[[From列名]:[To列名]]
- テーブル全体:テーブル名[#すべて]
- 見出し行のみ:テーブル名[#見出し]
- データ行のみ:テーブル名[#データ]
- 集計行のみ:テーブル名[#集計]