Excelで時間の足し算・引き算を行う方法!【24時間以上/時刻の単位の変換】

Excelで時間の足し算・引き算を行う方法!【24時間以上/時刻の単位の変換】

Excelは時間の計算を行うことができます。本記事では勤怠管理表を例に、Excelで時間の足し算・引き算を行う方法についてご紹介します。24時間以上の時間を足し算・引き算したい場合や、時刻の単位(時・分・秒)を変換したい場合についても対応方法をご紹介します。


目次[非表示]

  1. Excelで時間計算をしたい
  2. Excelで時間の足し算を行う
  3. Excelで時間の引き算を行う
  4. まとめ

Excelで時間計算をしたい

Excel時間の計算を行うことができます。どのような時に時間計算の機能を利用するかというと、よく使われるのが会社で勤怠の時刻管理を行うために用いる勤怠管理表です。
本記事では以下の勤怠管理表を使って、Excelで時間計算(足し算・引き算)を行う方法についてご紹介していきます。

勤怠管理表
この勤怠管理表を使って、Excelで時間計算をする方法を実際に見てみましょう。

Excelで時間の足し算を行う

時間を足し算する方法

「+」を使う

演算子「+」を使って勤務時間を足し算する方法です。

「+」を使う

「=D4+D5」の計算式により勤務時間の合計を出しています。

SUM関数を使う

SUM関数「=SUM(範囲)」を使って勤務時間を足し算する方法です。

SUM関数を使う
「=SUM(D4:D5)」の計算式により勤務時間の合計を出しています。

TIME関数を使う

今回の勤怠管理表内の足し算では特に使いませんが、TIME関数を使って時間を足すことができます。

=TIME(時,分,秒)
TIME関数を使う
「=B2+TIME(3,0,15)」により、B2セルの時間に「TIME(3,0,15)=3時間0分15秒」を足しています。

「1日(24時間)=1」という考えを使う

こちらも勤怠管理表内の足し算では特に使いませんが、Excelにおける時間の扱い方として「1日(24時間)=1」とされることを利用して、時間を足すことができます。Excelにおいて「1時間=1/24」「1分=1/24/60」「1秒=1/24/60/60」となります。

「1日(24時間)=1」という考えを使う
「=B2+1/24」により、B2セルの時間に「1/24=1時間」を足しています。

24時間以上の時間を足し算する方法

先程の記入状況では勤務時間の合計時間は24時間を超えていませんでしたが、今回は超えています。この場合、以下のように設定を変更する必要があります。

24時間以上に対応前
このまま勤務時間を足し算すると「2:45」という合計時間になってしまいます。
※24時間を超えると次の日としてカウントしているため、48時間過ぎた後の2:45を表していることになります。
[h]:mmにする
合計時間のセルについて「セルの書式設定」で表示形式をユーザー定義し【h:mm】→【[h]:mm】に変更します。
24時間以上に対応後
勤務時間が「50:45」と表示されるようになりました。

単位(時・分・秒)を変換する方法

単位を変換する方法として、一つは単純に「分=時*60」「秒=時*60*60」と計算する方法があります。ここで紹介するのはセルの書式設定の変更により、単位を変換して表示する方法です。

単位(時・分・秒)を変換する

同じ時間を「時・分・秒」「分」「秒」の単位で表示しています。

※この画像の場合「分」については秒単位が切り捨て表示されています。

h:mm:ss
「時・分・秒」のセルの書式設定は【h:mm:ss】となっています。
[mm]にする

「分」のセルの書式設定は【[mm]】に変更しました。

[ss]にする
「秒」のセルの書式設定は【[ss]】に変更しました。

Excelで時間の引き算を行う

演算子「-」を使って勤務時間を引き算する方法です。

「-」を使う

「=C4-B4」の計算式により6月7日の勤務時間を出しています。

引き算の場合も、「1日(24時間)=1」という考えを使って計算をすることが可能です。また24時間以上の時間を扱う場合も「セルの書式設定を[h]:mmに変更」することで同様に対応可能です。

まとめ

Excelで時間の計算を行う方法についてご紹介しました。

足し算・引き算共に使用できる点は以下です。

  • 演算子を使って計算する
  • 24時間以上の時間を扱う場合「セルの書式設定」を変更する
  • 「1日(24時間)=1」という考え方を使って計算する


足し算の場合は以下の関数を使用できます。

  • SUM関数「=SUM(範囲)」
  • TIME関数「=TIME(時,分,秒)」

また「セルの書式設定」では時刻の単位を変換して表示することができます。今回使用したような勤怠管理表ですと時・分の単位のみ考慮して計算すれば問題ありませんが、実験の計測値を扱う場合など細かい単位で考慮する必要がある場合とても便利です。

勤怠管理に限らず、時間の計算をする際は今回ご紹介した機能を是非活用してみてください。


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