スプレッドシートのプルダウンを連動させる意味
Googleスプレッドシートには、複数のワードを選択できるプルダウンを作成することができます。さらに、複数のプルダウンを連動させることもできます。
プルダウンを連動させることができれば、複雑な表の作成が可能になります。

例えばこのように都道府県名と高校名から選択する場合を考えてみましょう。ここから都道府県とその高校をそれぞれ選択すると、すべての都道府県が一緒くたになっている高校群から選択するのはかなり骨です。
ここで、2つのプルダウンを用意します。
1つのプルダウンは都道府県、1つは高校を選択できるようにします。
ここでプルダウンを連動していないと、どの都道府県を選択しても全国の高校から探したい高校を探すことになります。
連動することで、東京都を選択すると東京都内の高校のみ選択肢に表示できるようになります。つまり選択肢の絞り込みができ、検索が効率化します。

プルダウンリストを連動させることができれば、長くなりがちなリストの項目を選択肢に応じて限定させることができます。
スプレッドシートのプルダウンを連動させる方法
まずは、通常のプルダウンを作成する方法を紹介します。

次にプルダウンを表示させたいセルを選択します。


「セル範囲」で正しいセルを選択できていることを確認します。
「条件」は「リストを範囲で指定」を選択し、左にある「田」をクリックします。


先ほど作成したプルダウンに表示する一覧のセルの箇所を選択します。
選択したら、「OK」をクリックします。


プルダウンリストをクリックすると、選択したワードがセレクトボックスに表示されます。
このプルダウンリストの作成方法を応用させて、複数のプルダウンリストを連動させる方法を紹介します。
区を選択すると、観光場所が選択できるようにプルダウンを作成します。


今回は、その一覧の下にプルダウンを表示する表を作成します。
ここの区プルダウンリストと場所プルダウンリストを連動させます。
プルダウンリストを連動させるために、別シートに連動用の一覧シートを作成します。

プルダウンリストを作成するシートは「観光」、連動に使うシートは「データ」と名前を変更させました。

プルダウンリストを作成するセルを選択します。

「条件」には、A2からA6の区を記載した箇所を選択します。「保存」ボタンで作成完了です。
なお、「無効なデータの場合」で「入力を拒否」にチェックを入れると、プルダウンリストで選択した項目以外のワードは入力できなくなります。
ここで、「データ」シートに連動に必要な記載を行います。



=iferror(VLOOKUP($A2,'観光'!$A$2:$D$6,2,0),"")
「A2」の箇所は区を指定します。
「’観光’」以降は、観光シートの場所を指定します。


これで「データ」シートの準備は完了です。
再度、「観光」シートに戻ります。


これで連動の設定は完了です。


まとめ
いかがでしたでしょうか。プルダウンを作成して、連動させる方法をご紹介しました。
プルダウンを連動させることで、検索効率が劇的にあがります。更に選択肢が多ければ多いほどそのメリットは大きくなりますので、ぜひ選択肢が多い場合にはプルダウンの連動のテクニックを使ってみましょう。