【Excel】条件付き書式で複数条件を指定する方法
Excelには指定した条件に合わせてセルのテキストカラーや背景色を変更できる条件付き書式があります。
ですが、この条件付き書式を複数指定する方法を知っていますか?
Excelでは一つのセルに複数の条件付き書式を設定することで、入力内容に合わせて様々な書式にすることができます。
それでは早速複数の条件付き書式を設定する方法を見ていきましょう。
複数の条件付き書式を設定したい場合、もう一度[新規ルール]をクリックするところからルール追加を行うことで複数条件指定できます。
基本的にはこの方法で複数の条件付き書式を設定することができます。
ですが、「数値が10以上30未満かつ隣のセルが空白じゃなかった時」といった複数の条件が同時に一致しなければならない条件式だった場合はどうでしょうか?
続いては、そんな複雑な条件式を組み立てることもできる方法を紹介します。
【Excel】OR/AND関数を使って複数条件を指定する方法
Excelの関数を使った条件付き書式で複数条件指定するにはOR関数・AND関数を使用します。
ちなみに、エクセル使える関数を条件付き書式に使えるルールは「数式を使用して書式設定するセルを決定」ですので、覚えておいてください。
上手く複数条件を組み合わせるにはOR関数とAND関数の違いと使い方をそれぞれ学ぶ必要があるので詳しく紹介していきます。
OR関数
OR関数は「AまたはB」のときに書式を変更するといった場合に使用します。
関数の書き方は以下のとおりです。
OR(条件式,条件式,...)
複数条件をカンマで区切っていくことで、いくらでも条件を指定できます。
例えばA1セルの文字列が「Hello」・「こんにちわ」・「ニーハオ」のいずれかという条件の場合は以下のようになります。
OR(A1="Hello",A1="こんにちわ",A1="ニーハオ")
もちろん文字列だけでなく数値も指定できるので、「A1セルの数値が10以上、または文字列がNANのとき」といった条件も指定できます。
AND関数
AND関数は「AかつB」のときに書式を変更するといった場合に使用します。
関数かnの書き方はOR関数と同じです
AND(条件式,条件式,...)
もしA1セルが「10以上かつ30未満の時」と言った場合は以下のように記述します。
AND(A1>=10,A1<30)
このように、条件を絞り込みたい時に役立つのがAND関数です。
もちろん数値やただの文字列だけでなく、日付や時間でも条件を指定できます。
OR関数とAND関数を組み合わせる
こちらは応用編です。
複雑な条件付き書式の設定方法を身につけたい方は参考にしてみてください。
例えば以下の条件を満たす条件式はどのように組めば良いのでしょうか?
「数値が100未満かつ2で割り切れる、または数値が100以上」
この場合の条件式はこのようになります。
OR(AND(A1<=100,MOD(A1,2)=0,A1>100)
やや複雑ですが、少し分かりやすくすると
OR(「AND(数値が100未満かつ2で割り切れる),数値が100以上)
という形になります。
それぞれの仕組みを理解できればOR関数とAND関数を自由自在に組み合わせて条件付き書式を書けるようになるでしょう。
OR/AND関数だけでは難しいくらい複雑な条件であってもIF関数を組み合わせて使うことでほとんどの条件に対応できるので頑張ってみてくださいね。