StrokesPlusのスクリプトとは?
StrokesPlusではスクリプトにLua言語が使われています。
StrokesPlus独自の関数・変数だけでなく、Lua言語で使用できる関数や文法をそのまま使用できるため、プログラミングスキルを持つ方だとかなり自由度が高いスクリプトツールとなっています。
特定のウィンドウだけ・午前/午後で別々の処理・ボリュームの調整など、本当の意味で自由自在にスクリプトを組み込むことができます。
マクロ登録した操作の自動化と、マウス操作・キーボード操作をそのまま実行するだけでしたが、StrokesPlusなら条件分岐を駆使したりウィンドウの一括並び替えといった難しい操作も自動化出来てしまうでしょう。難易度が高い操作ですが、レジストリを直接取得・編集することも可能です。
StrokesPlusのスクリプトの導入方法
赤枠で囲った箇所にスクリプトを記述することで、対応するマウスジェスチャーを実行した際に導入したスクリプトを実行することが可能です。
StrokesPlusのスクリプトのおすすめを紹介
StrokesPlusはLua言語というプログラミング言語を使って記述できることもあって自由度が非常に高いです。
そこでStrokesPlusで役立つおすすめのスクリプトについていくつか紹介していきます。
Webページをスーパーリロードする
WebページのリロードはF5キーを押すだけで行えますが、スーパーリロードはコントロールキーを押しながらF5キーを押さなければなりません。
デスクトップPCで使うようなフルキーボードであればファンクションキーとコントロールキーを同時に押すことは簡単ですが、数字キーとファンクションキーが一緒のキーになっていて、ファンクションキーを押すにはFnキーを押しておかなければならないというノートパソコンを使ってる方もいるでしょう。
そういうときはStrokesPlusでスクリプトを組んでしまうのが手っ取り早いです。
acSendKeys("^{F5}")
スクリプトでスーパーリロードするようにすればFnキーを押しつつコントロールキーとF5キーを押すという片手ではかなり無理がありそうな操作もマウスの動き一つで実現できます。
選択中のテキストをGoogleで検索する
選択したテキストを規定のブラウザで開いて検索するということも可能です。
acSendKeys("{DELAY=50}^c") acDelay(50) local s = acGetClipboardText() s = 'https://www.google.com/search?hl=ja&output=search&q='..s acShellExecute("open","rundll32.exe", "url.dll,FileProtocolHandler "..s, nil, 1)
これはメールソフトなどブラウザ以外のソフトウェアで選択しているテキストも有効であるほか、Windowsに設定している規定のブラウザで検索されるようになっているので、非常に有用なスクリプトです。
スクリプトを使わない場合であれば選択したテキストをコピーしてURL欄に貼り付けて検索するという手間がありますが、StrokesPlusならそういう手間は必要ありません。
表示中のウィンドウを全て最小化してデスクトップを表示する
デスクトップにウィンドウが散らかっていて一度スッキリしてデスクトップが見えるようにしたいという場合は下記のスクリプトが有用です。
acSendKeys("@d")
こちらのスクリプトを実行すると現在表示している全てのウィンドウが最小化されてデスクトップが見えるようになります。
一旦すべてのウィンドウを最小化した後、必要なウィンドウだけを表示したい場合に役立つでしょう。
今開いているタブを複製する
ブラウザで今開いているタブを複製したい場合は、下記スクリプトで実現できます。
acSendKeys("%d") acDelay(50) acSendKeys("^c") acDelay(50) acSendKeys("^t") acDelay(150) acSendKeys("%d") acDelay(50) acSendKeys("^v~")
ブラウザには新規タブを開くショートカットキーこそ用意されていますが、今見ているタブを複製するショートカットは用意されておらず少々面倒です。
ですがStrokesPlusを使って上記スクリプトの実行するアクションを用意しておけば、マウスを動かすだけでタブを複製できます。
タブの複製と同時に複製したタブに切り替えられるようになっていますが、タブ複製後にもとのタブに戻りたい場合は最後に下記コードを追加して直前のタブに戻っておきましょう。
acSendKeys("^+{TAB}")
仮想デスクトップを切り替える
Windows10から追加された仮想デスクトップ機能を使っている場合、マウスジェスチャーで切り替えられるようにすることも可能です。
acSendKeys("^@{RIGHT}")
上記コードは今表示している仮想デスクトップの右にある仮想デスクトップに切り替えるスクリプトです。左側にある仮想デスクトップに切り替えたい場合は{RIGHT}を{LEFT}にしてください。
左右ドラッグで仮想デスクトップを切り替えられるようにしておくと仮想デスクトップがさらに使いやすくなるかもしれません。
Windowsをシャットダウンする
マウスジェスチャーひとつで Windows をシャットダウンすることもできます。
acRunProgram("c:\\windows\\system32\\shutdown.exe","-s -t 0",0,1)
再起動させたい場合は下記のように登録してください。
acRunProgram("c:\\windows\\system32\\shutdown.exe","-r -t 0",0,1)
一つ注意点として、誤ってWindowsをシャットダウンするマウスジェスチャーを実行してしまった場合、確認メッセージも何も表示されずシャットダウンされるので注意してください。間違えてシャットダウンのアクションを実行してしまった際の保険となるようにしておきたい場合は、下記のようにメッセージボックスを利用してワンクッション挟むと良いでしょう
local iRes = acMessageBox("Yes or No", "Shutdown?", MB_YESNOCANCEL+MB_ICONQUESTION) if iRes == IDYES then acRunProgram("c:\\windows\\system32\\shutdown.exe","-s -t 0",0,1) end
このようにしておくことでシャットダウン前にメッセージボックスが表示されるようになり、ジェスチャーミスでパソコンを落としてしまうこともなくなるでしょう。