Excelで矢印キーを押すと画面移動してしまう問題
Excelで選択中のセルを移動しようと矢印キーを押したら、選択セルが移動するのではなくなぜかエクセルの表全体がスクロールされてしまうことがあります。
この状態になってしまうとセルを切り替えるのにわざわざマウスカーソルで選択するか、Tabキー・Enterキー・Shiftキーを駆使して移動させなければなりません。
矢印キーでセルを移動できなくてもTabキー・Enterキー・Shiftキーを使えばキーボードだけでセルの移動を行えますが、セルの範囲選択ができません。
また、セルの範囲選択ができるかどうかにかかわらず使い勝手が悪くなってしまいます。
Excelで矢印キーを押すと画面移動してしまう時の対処法
Excelで矢印キーを押すと画面移動してしまう問題ですが、これはExcelの不具合ではなくキーボードのとある設定が有効化されている可能性が高いです。
その設定というのがScrollLock(スクロールロック)です。キーボードにはScrollLockという設定を切り替えるキーが用意されており、ScrollLockが有効化されていると、テキストカーソルなど本来なら十字キー操作で動くものが動かないように固定され、矢印キーの操作だけで画面をスクロールできるようになります。
もちろんExcelもScrollLockの影響を受けるソフトウェアであり、ScrollLockが有効になっている状態で矢印キーを押すと画面だけがスクロールしてしまうのです。
ScrollLock機能を使う場面は全くと言っていいほどなく、知らない人が多いため、気づかないうちにScrollLockキーを押してしまい、エクセルの動作がおかしくなったように見えてしまいます。
ScrollLock設定の解除ですが、解除方法は簡単で、再度ScrollLockキーを押せばいいだけです。ScrollLockキーを押すとオンオフを切り替えられるので、一度押したあとエクセルの画面に戻り、十字キーで画面がスクロールせずにセル移動できるか試してみてください。
キーボードによっては「ScrollLock」ではなく「scr lk」のように名称が省略されていることがあるため、「ScrollLock」が見当たらない場合は「scr lk」など略称と思われる文字が印字されたキーを押してみるといいでしょう。
ファンクションキー一体型の場合は注意
ノートパソコンのキーボードやコンパクトなキーボードはファンクションキーとScrolLockキーが同じキーになっていることがあります。
そういうキーボードは必ずどこかにFnキーがありますので、Fnキーを押しながらScrolLock(もしくはscr lk)と書かれたキーを押してください。これでScrolLockのオンオフが切り替わるはずです。