Cygwinのインストール方法をご紹介!【日本語化/おすすめパッケージ】

Cygwinのインストール方法をご紹介!【日本語化/おすすめパッケージ】

Windows10でCygwinのソフトウェアをインストールする方法をご紹介していきます。UNIXライクな環境をWindows上で構築できるCygwinを導入しましょう。今回はインストール方法と、日本語化、おすすめパッケージの紹介などもあわせてご紹介します。


目次[非表示]

  1. Cygwinとは?
  2. Cygwinのインストール方法
  3. Cygwinの日本語化方法
  4. まとめ

Cygwinとは?

みなさんやWindows環境でCygwinを利用したことはありますでしょうか?

CygwinはWindows環境でありながら、UNIXのような環境が利用できるフリーのソフトです。そのためUNIXのシェアやコマンドをWindows上で動作させる環境が手に入るので重宝しているエンジニアの方も多いかと思います。

一方でWindowsのGUIに慣れていて、これから初めてCygwinやCUIを利用する方にとっては、未知の領域です。
 

そこで今回はCygwinをWindows10にインストールする方法から、日本語化までを丁寧にご紹介していきます。

はじめての方はぜひあの黒い画面に入門しましょう!

Cygwinのインストール方法

それでは早速Cygwinのインストール方法をご紹介していきます。インストーラーをダウンロードして、インストーラーでsetupをする流れになります。

ダウンロード

まずはCygwinをダウンロードしましょう。下記のサイトからダウンロードすることが出来ます。

Cygwinのダウンロードページ
Cygwinのダウンロードリンク
上記のCygwinのダウンロードサイトに「Installing Cygwin」の箇所にCygwinのダウンロードリンクがあります。

Windows10が64bitの方は「setup-x86_64.exe」を、32bitの方は「setup-x86.exe」をダウンロードしましょう。

またご自身のWindows10のPCが64bitなのか32bitなのか分からないという方は下記の記事を参考にbit数を調べましょう。

Windows10のPCのビット数の確認方法をご紹介!【32ビット/64ビット】

Windows10には32bit・64bitの2つのバージョンが存在しています。自分のPCのビット数が分からないとプログラムのインストールでつまづくので確認しておく必要があります。この記事では、Windows10のPCのビット数の確認方法をご紹介しています。

Thumb

インストール

ダウンロードされたCygwinのexeファイルを実行してインストーラーを起動しましょう。

Cygwinのインストーラー
Cygwinのインストーラーが起動したら、「次へ」のボタンをクリックします。
Cygwinのインストーラー
ソースファイルの取得先を選択します。デフォルトの選択肢ではインターネット上からソースを取得するという選択肢になります。

こちらはそのままで「次へ」をクリックします。
Cygwinのインストーラー
CygwinでのRootのディレクトリの選択と、インストールを全てのユーザーに向けて行うか今実行しているユーザーのみに限定するかの選択です。

特に変更がなければ、そのままで「次へ」をクリックしましょう。
Cygwinのインストーラー
Cygwinでは様々なパッケージを利用できます。そのパッケージ置き場としてフォルダを指定することになりますが、ここもデフォルトで大丈夫です。

「次へ」をクリックしましょう。
Cygwinのインストーラー
インターネット経由でインストールする場合で、環境によって設定をかえましょう。

特に特殊な環境でなければ、そのままで「次へ」をクリックします。
Cygwinのインストーラー
ソースファイルをダウンロードするサイトを選択します。サイトによって遅い・速いはありますが、特に気にせずに選択して、あまりにも遅かったらやり直して別のサイトからダウンロードするようにしましょう。
Cygwinのインストーラー
ソースファイルのダウンロードが始まります。
Cygwinのインストーラー
次にパッケージの選択となります。必要なパッケージ・不要なパッケージを取捨選択していきますが、はじめて利用する方は特に気にせずに進めても大丈夫です。

おすすめのパッケージ

ちなみにCygwinで入れておくべきおすすめのパッケージをご紹介します。

おすすめのパッケージ

  • Archive: unzip、zip、bzip2、xz
  • Devel: git, git-completion, libiconv, subversion, gcc, gcc-g++, make、patchutils、ctag
  • Editors: vim、emacs
  • Net: connect-proxy, curl, inetutils, lftp, netcat, openssh, tftp, whois、ca-certificates 、rsync
  • Shells: zsh, pdksh, tcsh
  • System: procps, psmisc
  • Tcl: expect
  • Utils: bc, cpio, rpm, ncurses, screen, util-linux
  • Web: wget
  • Graphics: imagemagick、optipng、exif
  • 言語: python、ruby、perl

ではCygwinのインストールの続きを見ていきます。

Cygwinのインストーラー
パッケージを選択して進むと、インストールが始まります。
Cygwinのインストーラー
Cygwinのインストールが完了すると、デスクトップにアイコンを作るか/スタートメニューに登録するかというチェックが出てきます。

必要に応じてチェックをして、「完了」をクリックしてインストールを完了させましょう。

Cygwinの日本語化方法

次にCygwinの日本語化の方法について見ていきます。Cygwinの各種設定ファイルを日本語化していく方法となります。

Linuxをお使いの方でbashの設定をカスタマイズをしている方にはおなじみの.bashrcや普段エディターにvimを利用している方におなじみの.vimrcなど設定ファイルを日本語化していきます。

Cygwinの設定

基本ユニコードのutf8を使っていきましょう。一部sjisじゃないと文字化けするものもありますが、現代であればデフォルトはutf8を使うのがスタンダートです。

CygwinのOptions
Cygwinを起動して、左上のCygwinのアイコンをクリックするとメニューが開きますので「Options」を選択します。

続いて「Text」を選択し、フォントはMS ゴシックに、Localeの箇所を「ja_JP」に、Character setを「UTF-8」に設定します。

.bashrc

.bashrcで言語の指定と、日本時間の時差、出力文字をUTF8に設定します。Cygwinを立ち上げviなどで.bashrcのファイルを編集して、下記を追記しましょう。

export LANG=ja_JP.UTF-8
export OUTPUT_CHARSET=utf8
export TZ=JST-9
alias ls='ls --show-control-chars'

.inputrc

set kanji-code utf8
set convert-meta off
set meta-flag on
set output-meta on

.vimrc

エディターのvimも言語とエンコーディングを設定しておきましょう。

let $LANG='ja'
set encoding=utf-8

設定ファイルを書き換えたらCygwinを再起動させましょう。これで設定ファイルが反映されるはずです。

以上となります。

まとめ

Cygwinのインストールと日本語化するまでをご紹介していきました。UNIXライクな環境は今までGUIに慣れ親しんだ方にとっては少し慣れが必要です。

ぜひいつもCUI環境を使う習慣をCygwinを使ってつけていきましょう。


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