WQHDとは?
パソコンのディスプレイの規格で「WQHD」というものを聞いたことはありませんか?WQHDとは画面解像度の一種で、「Wide Quad-HD」の略称です。解像度は「2560×1440」であり、一般的なモニターのフルHDの「1920x1080」よりも画質が良いものになります。
WQHDモニターは2021年6月時点では約2万円台のモデルがほとんどです。フルHDのモニターなら約1万円台で買うこともできるためどっちを選ぶのか価格で比べてしまう方も少なくないかと思いますが、単純に2倍近い情報量を表示することができるためパソコンで作業を行うことが多いユーザーやゲーム・動画を大画面で楽しみたいというユーザーにはフルHDよりもWQHDのモニターが向いています。
4Kとの違い
近年よくテレビなどで話題になる「4K(QFHD:Quad Full-HD)」は、画面解像度が「3840×2160」WQHDよりも大きな解像度になり、当然高解像度で画面が綺麗に映ります。しかし、テレビならともかくパソコン用ディスプレイとして4Kを使いたい場合、WQHDとの違いについて知っておく必要があります。
一般的なサイズのディスプレイ(24インチ~27インチ)でWQHDと4Kのものを使用した場合、4Kのほうが画像や動画を綺麗に映すことができます。しかし、WQHDと比べて文字が小さく表示されるなど不便な点も目立ちます。一方WQHDなら4Kよりも解像度は劣りますが文字が見づらいといったことはありません。
また、4Kはその圧倒的な解像度がパソコンのグラフィックボードへと負担をかけてしまうのがネックです。そのためハイエンドのグラフィックボードを別途用意しなければならないといった出費面でのデメリットがあります。ハイエンドのグラフィックボードは10万円ほどかかることもあるので、トータルするとかなり高額になってしまいます。WQHDの場合はミドルレンジのグラフィックボードでも余裕を持って描画することができるため、負担を抑えることができます。そのため余程古いグラフィックボードを使っていない限り新しくグラフィックボードを購入する必要がないのが嬉しいポイントです。
以上のことから、パソコン用のディスプレイとして4KとWQHDのどっちが向いているのかという話には「WQHDのほうが向いている」といえるでしょう。