PCの放電とその効果
PCは定期的に放電したほうがいいことをしていますか?
PCを使い続けていると突然電源が落ちたり、電源が入らないことがあります。
これはパソコンのプログラムに不具合があるのではなく、パソコン内部に電気が溜まりすぎていることが原因で発生している可能性が高いです。
パソコンには、内部に電気がたまりすぎないようにする保護回路が組み込まれており、過電圧・過電流が確認された場合は強制的に電源を落とす・瞬間的に電源を切って放電するようになっているのです。
もし、保護回路がなくて内部に電気がたまりすぎると、静電気で精密機器(メモリやCPUなど)が壊れてしまうことがあります。保護回路はパソコンにとってのドクターストップ用安全装置と思っておくと良いでしょう。
ですが、パソコンを守るためだからといって急に電源が落ちて喜ぶ人はいないはずです。そのような問題も防ぐために役立つのがパソコンの放電です。
定期的に自分から放電することでパソコン内部に電気がたまりにくくし、安全装置の発動を未然に防ぐことができます。
PCの放電の方法
PCの放電方法はいくつかあります。それぞれ順番に見ていきましょう。
体の静電気を放電しておく
必須ではありませんが、万が一のことを考えると体が纏っている静電気を放電しておくことをお勧めします。
静電気が原因でパソコンパーツが壊れてしまうことは珍しい話ではないため、放電する際は一度自分自身の静電気を放電しておきましょう。
体の静電気を放電したい場合は、どこか周囲にある金属(電気を通すもの)に触るだけで十分です。
キッチンのシンクや金属製のドアノブなどなど、電気を通すものであれば何でも構いません。
コンセント抜いて電源をオフにする
コンセントを抜いて電源をオフにするだけでも放電効果があります。
コンセントを抜いた瞬間すぐに全ての電気が放電されるというわけではありませんが、じわじわ少しずつ放電されるので、使わない時は電源オフにしておくことで放電することができます。
だいたい1分~5分程度で放電は終わります。
電源を切るだけだとAC電源から電力が供給され続けて帯電してしまうので、放電する際はAC電源も取り外して帯電させないようにしてください。
手順としては、パソコンのシャットダウンをしてからコンセントを抜くのがベストですので、パソコンを使ってる状態でコンセントは抜かないようにしましょう。
バッテリーを取り外す
ノートパソコンの場合、電源コードに繋いでいない状態でバッテリーを取り外すとパソコンに電力を供給することができなくなります。
デスクトップパソコンの場合はバッテリーがないのでこの方法を使えませんが、ノートパソコンを使っているならバッテリーを取り外すといいでしょう。
放電時間の目安はだいたい2~3分です。放電できたかどうかは見た目ではわからないので、放電時間で判断するようにしてください。
簡単にバッテリーを取り外せないノートPCの場合
ほとんどのノートパソコンはバッテリー装着箇所のどこかにあるスイッチを押すことでバッテリーを取り外すことができます。
ですが、機種によっては取り外しをサポートしていない・取り外そうと思うとドライバーを使って分解しなければなりません。そういう機種は別の放電方法が用意されています。
まず、バッテリーは取り外さずそのままにして電源コードを抜いてください。電源コードを抜いた後ディスプレイを閉じます。
ディスプレイを閉じるところまで進めたら、ノートパソコンを裏返します。
裏返すとどこかに細い棒を通せそうな穴が見つかるはずです。その近くにバッテリーアイコンが書かれているかもしれません。
その穴の先がリセットスイッチとなっていて、そのスイッチを押すことで放電することができます。
通電性を気にせずなんでもいいので、その穴の奥にあるスイッチを押して放電しましょう。スイッチは10秒程度押し続けてください。
これでバッテリーに溜まった電力を放電し、過電圧・過電流によるトラブルが解消されます。