PNGとJPEGの違いとは?それぞれに適した利用場面について解説!

PNGとJPEGの違いとは?それぞれに適した利用場面について解説!

画像には様々な形式がありますが、その中でも有名なのがPNGとJPEGです。この2つの画像形式の違いについて知っているでしょうか。この記事ではPNGとJPEGとの違いについて、圧縮方式(アルゴリズム)やメリット・デメリットなどを解説していきます。


目次[非表示]

  1. PNGとJPEGの違いとは?
  2. PNGのメリットとデメリット
  3. JPEGのメリットとデメリット
  4. PNG・JPEGそれぞれの利用場面

PNGとJPEGの違いとは?

画像には様々な形式がありその中でも有名なpngjpegの2つの形式が存在します。この二つはどちらも同じ画像であることには変わりありませんが、画像の圧縮方法・アルゴリズムに違いがあります。

画像データはビットというデータの集合体(8ビットで1バイト)であり、色情報が順番に保存されています。この色情報をそのまま保存すると画像容量がかなり大きくなってしまうのですが、pngとjpegをそれぞれ異なる方法で容量を圧縮してファイルサイズを削減しています。

pngの圧縮方式

pngは画像を変換するときに同じ色の並びをパターンとして処理し、同じパターンを再度繰り返さないことでファイルサイズを削減しています。そのため色情報をパターン化しやすい2Dイラストなどに向いています。画像の容量が小さくなっても元通りに復元できる可逆圧縮方式が採用されています。

png形式の画像の拡張子はそのまま.pngが使われます。

jpegの圧縮方式

jpeg形式は画像を変換する際に人間が目で見る上で画質に影響が出ない程度に色情報(データを圧縮する方法です。

jpeg形式は人間が見て気づかない程度に色情報を意図的に削除しており、画質を維持しながらファイルサイズを削減できます。

そのため、実写の写真など輪郭などが曖昧になりがちな画像は圧縮率が高くなりやすく、不要なデータを残さずに削除するため、pngよりも圧縮率が高い(ファイルサイズが小さくなりやすい)傾向にあります。

ファイル名に使用される拡張子は.jpg・.jpegの2種類がほとんどです。稀にjpg.largeなどの拡張子が使われることもあります。

PNGのメリットとデメリット

png形式の最大のメリットは、画質を一切落とさずにファイルサイズを削減できるということでしょう。

特にイラストなど実車の写真と比べると色情報が少ない画像であればあるほどファイルサイズが小さくなりやすくなるほか、背景を透過した透過pngを作成できるのも大きなメリットの一つです。

ただしpng形式は色情報をパターン化して圧縮する仕組みの都合上、色情報が多い実写の写真などだとファイルサイズが大きくなりやすい傾向にあります。

JPEGのメリットとデメリット

jpeg形式は、色情報(データ)が一部失われますが、人間の目で見て違和感を感じない程度にしか失われません。そのためpng形式よりもファイルサイズが小さくなりやすいです。

色情報が多くて細かい実車の背景写真などにかなり有効で、jpeg形式で保存することによって画像の容量が大きく下がるでしょう。

ただし、保存するために色情報の一部が失われていくため、何回も編集して保存すればするほど画質が劣化します。そして一度劣化した画像を元の状態に戻すことはできない(すでに色情報の一部が失われている為)ので、何回も画像を編集する場合はpng形式など画質が劣化しない形式で保存する必要があります。

PNG・JPEGそれぞれの利用場面

png・jpegそれぞれに特徴があるように、どちらがどういう場面で向いてるかも異なります。最後にpng・jpegはどういう場面で使われているか簡単に見ていきましょう。

劣化させたくない画像がある場合

この場合はpng形式で保存しましょう。jpeg形式は人間の目で見る限り画質に変化がないように見えても実際はデータの一部がなくなっている状態です。いわゆる完全に元に戻すことができない非可逆圧縮方式なわけですが、pngはjpegと違って色情報を削除せずに圧縮する可逆圧縮方式(完全に元の画像に戻すことができる)です。

ですので、写真であっても画質をこれ以上落としたくないのであれば保存形式を.pngにすると良いでしょう。

イラストを保存する場合

描いたイラストなどの2D画像を保存する場合はpng形式で保存しましょう。

jpeg形式は輪郭に僅かな靄が入るのですが、イラストだと人間の目でも認識できる程度には目立ちやすいです。フラットなイラストなどものによってはファイルサイズもpngのほうが小さくなりやすいので、pngで保存すると良いでしょう。

ファイルサイズをできるだけ小さくしたい場合

ファイルサイズを小さくしたい場合、ほとんどの画像においてjpeg形式が有効です。ものによってはpng形式のほうがファイルサイズが小さくなることもありますが、大体はjpegのほうが小さくなります。

完全に元に戻すことができないというデメリットがありますが、人の目で見て違和感を感じるほど劣化するわけではないので問題ありません。


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