メールに「smime.p7s」という添付ファイルが付いてきた
パソコンやAndroidスマホでメールを受信した時に、「smime.p7s」というファイルが添付されていることがたまにあります。
「.p7s」という拡張子は聞きなれないですし、開こうとしても開けない…と悩んでいるユーザーも少なくないのではないでしょうか。
この記事では、「smime.p7s」とは一体何のファイルなのか・smime.p7sは開けるのかどうかをご紹介していきます。
smime.p7sとは？
メールに添付ファイルとして添付されていることのある「smime.p7s」ファイルの正体は、「電子署名」です。
このsmime.p7sが添付されているメールは「電子署名付メール」と呼ばれています。
電子署名とはセキュリティの一環で、紙の文章におけるサイン（署名）と同じ役割を担っています。
電子署名が付くことにより、その電子メールの差出人が本人であることやメール本文が書き換えられていないことを確認するために用いられます。個人間で送受信するメールにsmime.p7sが添付されていることはあまりないと思いますが、銀行などのセキュリティへの意識が高い企業から送信されるメールにsmime.p7sが添付されているのはそういった理由からです。
もしsmime.p7sが添付されているメールが改ざんされている場合は、内容の改ざんに関しての警告メッセージが表示されます。この警告が表示されたら、送信者にメールの内容について問い合わせてみましょう。
smime.p7sは開いて中身を見ることは出来る？
smime.p7sファイルを開いて中身を見たいと思うユーザーもいるかと思います。メーラーアプリがsmime.p7sに対応していれば、smime.p7sを開くことができますよ。
残念ながらGmailは電子証明書の展開には対応しておらず、AndroidスマホのGmailアプリではsmime.p7sを開くことはできません。
smime.p7sに対応しているメーラーアプリなら添付されているsmime.p7sをクリックすることで中身を見ることができるほか、ファイルを保存してから見るといったことも可能になります。
気になるsmime.p7sの中身ですが、「暗号化が行われたメール本文」となっています。そのためメール本文に改ざんが行われていなければ、特に開く必要もありません。
ちなみに、何故暗号化が行われているメールなのに普通に本文が見れるのか？と言いますと、Gmailのように電子証明書の展開に対応していないメーラーアプリでメールを受信した時のために暗号化していない本文も記載しているというわけです。