Excelで特定の数値以上・以下という条件を指定したい
Microsoft Excel を使用していて、セルに入力されている数値の中から「特定の数値以上 」または「特定の数値以下 」を抽出したいと思ったことはありませんか?特定の数値以上・特定の数値以下・特定の数値以上かつ~未満といった条件を指定してデータの抽出を行うには、「COUNTIFS関数」を使用してみましょう。
この記事では、ExcelでCOUNTIFS関数を使用して特定の数値以上・以下という条件を指定して抽出する方法をご紹介していきます。
Excelで特定の数値以上・以下という条件を指定する方法
COUNTIFS関数の書式について
COUNTIFS関数の書式は下記の通りとなります。
=COUNTIFS(条件範囲1, 検索条件1, [条件範囲2, 検索条件2], …)
COUNTIFS関数では、条件範囲と検索条件の組み合わせを最大で127個まで指定することが可能となっています。第1引数の「条件範囲」で検索の対象であるセル・セルの範囲を指定できます。数値・配列・名前付き範囲・参照を指定します。
第2引数の「検索条件」では条件範囲の範囲からセルを検索する条件を数値・セル範囲・式・文字列で指定します。文字列を指定する場合は「"(ダブルクォーテーション)」を使用して、「"文字列"」のように囲みます。
COUNTIFS関数で使用できる比較演算子
COUNTIFS関数を使用して特定の数値以上・以下という条件を指定するためには、比較演算子を使用します。COUNTIFS関数で使用できる比較演算子は下記の通りとなります。
>(大なり):より大きい
>=(大なりイコール):以上
<(小なり):より小さい
<=(小なりイコール):以下
特定の数値以上のセルを抽出する方法
それでは、特定の数値以上のセルを抽出する方法を説明します。今回は画像のような例を用意しました。まずは80以上の数値が入力されているセルを抽出してみましょう。
ここではE2セルにCOUNTIFS関数を入力して、80以上の数値が入力されているセルを出力します。「=COUNTIFS(B3:B8,">=80")」と入力することで、B3セルからB8セルまでを条件範囲に指定・比較演算子で>=・検索条件は80を指定して80以上の数値が入力されているセルが抽出されますよ。
80以上の数値が入力されているセルは2つなので、合っていることが確認できますね。
特定の数値以下のセルを抽出する方法
特定の数値以下のセルを抽出する方法ですが、「=COUNTIFS(B3:B8,"<=59")」と入力してB3セルからB8セルまでを条件範囲に指定・比較演算子で<=・検索条件は59を指定しています。これにより、59以下の数値のセルが抽出されます。
59以下の数値が入力されているセルは2つなので、問題なく出力できていることが確認できます。
特定の数値以上かつ指定する数値未満のセルを抽出する方法
画像のように数値が「70以上80未満」のような形でセルの出力を行うには、「=COUNTIFS(B3:B8,">=70",B3:B8,"<80")」と入力します。最初の検索条件で「>=70」を使い70以上・2つ目の検索条件で「<80」と入力して80未満を指定します。
すると、70以上80未満の数値のセルが抽出されます。
続けて、「=COUNTIFS(B3:B8,">=60",B3:B8,"<70")」で数値が60以上70未満のセルも求めましょう。最初の検索条件で「>=60」と入力して60以上・2つ目の検索条件で「<70」と入力して70未満を指定します。
これで、数値が60以上70未満のセルを抽出することができました。このように、COUNTIFS関数を使用することで特定の数値以上・以下・以上かつ~未満といった条件の抽出を行うことができるようになりますよ。