Microsoftでは、「SharePoint」と「OneDrive」の2つのサービスを提供していますが、この2つのサービスの違いについてご存知でしょうか?サービスの内容を知って用途に合った選択しましょう。この記事では、SharePointとOneDriveの違いについてご紹介していきます。
SharePointとOneDriveの違いとは?
SharePointの機能
SharePointとは、Microsoftの提供している社内の部署・プロジェクトごとにポータルサイトの構築を行うことで情報の共有や管理を行うことのできるサービスです。ドキュメントライブラリ機能で各種ファイルを共有したり、ワークフローで業務の流れをまとめることができます。これにより業務の進捗管理が行いやすくなりますよ。また予定表・掲示板・アンケートなどをデータベースで管理するといったことまで行うことができます。
OneDriveの機能
OneDriveとは、Microsoftの提供しているクラウドストレージサービスです。オンライン上にファイルをアップロードして保管することで様々なデバイスからファイルにアクセスすることができるほか、ファイルを他のユーザーと共有することも可能となっています。またデバイスと同期することで、デバイス側で編集したファイルをOneDrive側に反映するといったことも可能です。
SharePointとOneDriveの違いについて
SharePointとOneDriveの機能について説明しましたが、SharePointとOneDriveの違いにお気づきでしょうか。
まず明確に違う点は、サービスの用途です。SharePointではポータルサイトを運営することができるので社内で各情報の共有を行うといった目的で使用します。ファイルのアップロードを行い共有もできますが、メインの機能はポータルサイト運営と言えます。一方OneDriveはあくまでクラウドストレージサービスなので、ファイルをアップロードして管理する・他のユーザーとファイルを共有する以上のことはできません。用途からお分かりいただけると思いますが、SharePointは主に企業向けのサービス・OneDriveは個人向けのサービスとなっています。
ファイルをアップロードするという目的でSharePointとOneDriveを使用する場合、SharePointの基本容量は1TB・それに加え1ユーザーごとに10GBの追加容量が増えていきます。
OneDriveでは無料プランが5GB・月額224円の「OneDrive Standalone 100 GB」が100GB・月額1284円の「Microsoft 365 Personal」が1TBとなります。SharePointではデフォルトで1TB使用することができるわけですが、ポータルサイトなどの構築にも容量を使用するのでサービス全体での容量となる点には注意しましょう。OneDriveは無料で5GB使用することができるのでちょっとしたファイルの保存や共有だけならコストをかけずに使用できますし、月額224円の有料プランに加入すれば100GBもの容量を利用することができます。個人でファイルの保存・共有をするのであれば、OneDriveのほうがローコストですよ。
OneDriveも「Microsoft 365 Personal」に加入することで使用できる容量が1TBまで増えますが、SharePointの「SharePoint Online」は月額540円から使用できるのでコストが無駄にかかってしまうという点には注意しましょう。