Excelの数式で参照するセルを固定する方法を紹介!

Excelの数式で参照するセルを固定する方法を紹介!

Microsoft Excelの数式で、参照するセルを固定化させる方法をご存知でしょうか?参照するセルを固定するためには、参照方式を「絶対参照」にする必要があります。この記事では、Excelの数式で参照するセルを固定する方法をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. Excelの数式で参照するセルを固定したい
  2. Excelの数式で参照するセルを固定する方法

Excelの数式で参照するセルを固定したい

Microsoft Excelで、数式を入力する際に参照するセルを固定したいと思ったことはありませんか?Excelで表にデータを入力する際に、1つのセルに数式を入力して結果を出力してから他のセルにオートフィルなどでコピーを行うと数式がずれてしまいますよね。

これは、入力が「相対参照」になっていることが原因です。参照するセルを固定させておきたいのであれば、「絶対参照」で入力しなければ参照セルを固定化することはできません。この記事では、Excelの数式で参照するセルを固定する方法をご紹介していきます。

Excelの数式で参照するセルを固定する方法

相対参照と絶対参照について

冒頭で説明した相対参照とは、数式においてセル番地との位置関係によって参照するセル番地が変化する参照方式のことを指します。Excelでは、数式の入力時に何もしなければ基本的には相対参照が使用されます。一方で絶対参照とは、数式において参照するセル番地を常に固定化させる参照方式のことを指します。「$B$1」のように固定化させる列・行に「$」を追加することで絶対参照になり、数式をオートフィルなどでコピーしても同一のセルを参照するようになります。

参照するセルがずれてしまう実例

D3セルに数式「=C3-F3」と入力
それでは、Excelの数式で参照するセルを固定する方法を説明していきます。まずは、計算式がずれてしまう実例についてご紹介していきます。画像の例ではC列の「価格」に対してF3セルの値引き額である「20」円を値引いて「値引き後価格」に反映させようとしています。ですので、D3セルに数式「=C3-F3」と入力しています。
「値引き後価格」が「110」と出力されている
すると、130円の価格から20円が値引かれて「値引き後価格」が「110」と出力されていることが分かりますね。
D4セルには「=C4-D4」という数式が入っている
これをフィルハンドルで下方向に引っ張ってオートフィルするとすべてのセルに20円の値引きができる・・・と思いきや、画像のように他のセルには20円の値引きが行われていません。D4セルを確認すると、「=C4-D4」となっており参照するセルがずれてしまっていることが確認できます。

このように参照するセルがずれてしまう場合は、「絶対参照」を使用して参照するセルを固定させる必要があります。

絶対参照を使用して参照するセルを固定する方法

D3セルに「=C3-$F$3」と入力
上記の項目で使用した数式をオートフィルしたら参照セルがずれてしまいましたが、絶対参照を使用すればオートフィルしても参照セルはずれませんよ。まずD3セルに「=C3-$F$3」と入力して、F3セルを絶対参照の形である「$F$3」にします。

※絶対参照にするために「$」を打ち込む場合、対象の数値にカーソルを合せた状態で「F4キー」を押すことで絶対参照にすることができます。

オートフィルを行う
数式を入力したら、早速フィルハンドルで下方向に引っ張ってオートフィルを行いましょう。今度は、すべてのセルに対して20円の値引きができていることが確認できますよね。
D7セルの数式は「=C7-$F$3」となっている
試しにD7セルを確認してみると、数式が「=C7-$F$3」となっていることが分かります。絶対参照にしたセルは固定されているため、オートフィルを実行してもずれないわけですね。このように、足し算・引き算・掛け算・割り算などの四則や様々な数式で特定のセルの数値を使用する場合は、絶対参照を用いてオートフィルでずれないようにすることが大切です。

複合参照を行う方法

絶対参照と相対参照を組み合わせて参照を行う「複合参照」では、行または列のみを絶対参照させることができます。行を固定したい場合は行番号の前に「$」を入力します。固定する行がB1セルなら「B$1」と入力することで行を固定させることができます。列を固定したい場合は「$B1」のように列番号の前に「$」を入力しましょう。


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