Excelの数式で参照するセルを固定したい
Microsoft Excelで、数式を入力する際に参照するセルを固定したいと思ったことはありませんか?Excelで表にデータを入力する際に、1つのセルに数式を入力して結果を出力してから他のセルにオートフィルなどでコピーを行うと数式がずれてしまいますよね。
これは、入力が「相対参照」になっていることが原因です。参照するセルを固定させておきたいのであれば、「絶対参照」で入力しなければ参照セルを固定化することはできません。この記事では、Excelの数式で参照するセルを固定する方法をご紹介していきます。
Excelの数式で参照するセルを固定する方法
相対参照と絶対参照について
冒頭で説明した相対参照とは、数式においてセル番地との位置関係によって参照するセル番地が変化する参照方式のことを指します。Excelでは、数式の入力時に何もしなければ基本的には相対参照が使用されます。一方で絶対参照とは、数式において参照するセル番地を常に固定化させる参照方式のことを指します。「$B$1」のように固定化させる列・行に「$」を追加することで絶対参照になり、数式をオートフィルなどでコピーしても同一のセルを参照するようになります。
参照するセルがずれてしまう実例
このように参照するセルがずれてしまう場合は、「絶対参照」を使用して参照するセルを固定させる必要があります。
絶対参照を使用して参照するセルを固定する方法
※絶対参照にするために「$」を打ち込む場合、対象の数値にカーソルを合せた状態で「F4キー」を押すことで絶対参照にすることができます。
複合参照を行う方法
絶対参照と相対参照を組み合わせて参照を行う「複合参照」では、行または列のみを絶対参照させることができます。行を固定したい場合は行番号の前に「$」を入力します。固定する行がB1セルなら「B$1」と入力することで行を固定させることができます。列を固定したい場合は「$B1」のように列番号の前に「$」を入力しましょう。