AndroidのSmart Lockとは?設定方法や安全性について解説!

AndroidのSmart Lockとは?設定方法や安全性について解説!

AndroidスマホにはSmart Lockという画面ロック解除機能があります。Smart Lockを使うことで、特定の状況でロック解除をスルーすることができるため操作が楽になりますよ。この記事では、AndroidのSmart Lockについて説明しています。


目次[非表示]

  1. AndroidのSmart Lockとは
  2. Smart Lockの設定方法
  3. Smart Lockの機能
  4. Smart Lockの安全性は?
  5. まとめ

AndroidのSmart Lockとは

Androidスマホには「Smart Lock(スマートロック)」という機能が搭載されています。

このSmart Lock機能は、特定の条件下であればスマホの画面ロックを自動的に無効化してくれる機能です。

Smart Lockはスマホを身につけている時・特定の場所にいる時・設定した機器に接続している時・自分の声を検知した時・自分の顔を認証した時に作動します。

常に利用するスマホだからこそ、他の人に勝手に操作されないためにも画面ロックはかけておきたいものですよね。

でも、家に帰って他の人に操作されることがほとんどないような状態でもスマホを操作するために画面ロックを解除しなければならないのは面倒ですよね。帰宅したら画面ロック設定を解除して、また出かける時に設定しなおすのも手間がかかってしまいます。

Smart Lock(スマートロック)を利用すれば、そういった面倒や手間がかからず特定の状態になると画面ロックが解除されるようになるので楽にスマホを操作できるようになりますよ。この記事では、Smart Lockの設定方法や安全性について紹介していきます。

Smart Lockの設定方法

それでは、Smart Lockの設定方法を説明します。

設定のセキュリティ
Smart Lockは設定の「セキュリティ」項目に存在しているのですが、画面のロック設定がオフだとSmart Lockを設定することができません。

まずは画面のロックを設定しましょう。
設定のユーザー設定のロックスクリーン
設定の「セキュリティ」もしくは「ロックスクリーン」から画面のロック設定を行うことができます。
セキュリティ項目の「画面ロック」
端末のセキュリティ項目の「画面ロック」をタップしましょう。
画面ロックを選択
画面ロックを選択メニューに移動したらパターン・PIN・パスワードの3つの画面ロック手段から画面ロックを設定しましょう。

スワイプではSmart Lockを設定できないの注意してくださいね。
設定一覧まで戻り「セキュリティ」をタップ
画面ロックの設定が完了したら、設定一覧まで戻り「セキュリティ」をタップしましょう。
セキュリティメニューの「信頼できるエージェント」をタップ
セキュリティメニューの「信頼できるエージェント」をタップします。
「Smart Lock(Google)」をタップ
信頼できるエージェントの一覧に表示されている「Smart Lock(Google)」をタップしてオンにすればSmart Lock設定が行えるようになります。
セキュリティメニューの「Smart Lock」をタップ
セキュリティメニューの「Smart Lock」をタップしましょう。
読み終わったら画面右下の「OK」をタップ
Smart Lockの概要が説明されるので、読み終わったら画面右下の「OK」をタップすればSmart Lockの設定一覧が表示されます。

Smart Lockの機能

それでは、Smart Lockの機能をご紹介します。

Smart Lock
Smart Lockの機能には「持ち運び検知機能」「信頼できる場所」「信頼できる端末」「Voice Match」「トラステッドフェイス」の5つの設定があります。

それぞれの機能について説明していきます。

持ち運び検知機能

持ち運び検知機能
持ち運び検知機能とは、Androidスマホを手に持っていたり、ポケットやバッグなどに入れて持ち歩いている時にスマホが認識してロックを解除してくれる機能です。

Smart Lock持ち運び検知機能の画面上部に表示されているボタンをタップしてオンにすることで、持ち運び検知機能が起動します。
持ち運び検知機能の注意事項
ボタンをオンにする際に、注意事項が表示されます。

持ち運び検知機能が作動している状態で他の人にスマホを手渡してしまうなどすると、ロック解除が無効化されたままになってしまうので注意しましょう。

信頼できる場所

信頼できる場所機能
信頼できる場所機能とは、GPS機能を用いて設定した場所から80メートルの範囲内であればロックが無効化される設定です。

機能を有効にするには「信頼できる場所の追加」をタップしましょう。

※自宅にいる状態で自宅を信頼できる場所にする場合は「自宅」に現在位置の住所が表示されるので、「自宅」をタップすればOKです。

信頼できる場所機能の「この場所を設定」
Googleマップが表示されるので、信頼できる場所に設定したい場所をマップ上で探しましょう。

画面中央のマーカーに信頼できる場所をあわせたら、画面下部の「この場所を設定」をタップします。
「この位置を使用しますか?」というメッセージ
ウィンドウが表示され、「この位置を使用しますか?」と尋ねられます。住所とマップが表示されるので、問題なければ「選択」をタップしましょう。
信頼できる場所メニュー
信頼できる場所メニューに戻り、入力フォームに先程選んだマップの情報が記載された状態になっているので「OK」をタップすることで、信頼できる場所設定が完了します。

信頼できる端末

信頼できる端末機能
信頼できる端末機能とは、Bluetooth接続できるキーボード・パソコン・車載システム・スマートウォッチといったデバイスに接続することで画面ロックが無効化される機能です。

デバイスを追加するには、あらかじめ設定したいデバイスと接続した状態で「信頼できる端末を追加」をタップし、デバイスタイプを選択したのちにペアリングされているデバイス名をタップしましょう。注意事項が表示されるので「追加します」をタップすることで信頼できる端末に追加できます。

Voice Match

Voice Match機能
Voice Match機能とは、Androidスマホの画面がオンになっている状態で「OK,Google.」と話しかけることでGoogleアシスタントにアクセスできる機能ですが、このVoice Matchに音声モデルを登録することで端末のロックを解除して無効化することができます。機能を有効にするには「Voice Matchでアクセス」をタップしてオンにしましょう。
いつでも音声で検索
Voice Match機能をオンにすると「いつでも音声で検索」画面が表示され「OK,Google.」の音声モデルを登録することができます。

「利用する」ボタンをタップしたら、画面の指示に従って自分の声で「OK,Google.」と発音して音声モデルを登録しましょう。
Voice Matchメニューに戻り、「Voice Matchでロックを解除」をタップ
音声モデルの登録が完了したらVoice Matchメニューに戻り、「Voice Matchでロックを解除」をタップしてボタンをオンにしましょう。

これで、ロック画面で「OK,Google」と呼ぶことでロックを解除することができるようになります。
ロック画面
ロック画面を表示させたら「OK,Google」とスマホに話しかけることでGoogleアシスタントが起動します。

googleアシスタントの画面が表示されたら戻るボタンでロック画面に戻ると、ロックが解除されてホーム画面に移動することができますよ。

トラステッドフェイス

トラステッドフェイス機能
トラステッドフェイス機能とは、Androidスマホのカメラを使って顔認証を行い、画面ロックを解除する機能です。機能を有効にするには、Smart Lockメニューの「認識済みの顔」をタップし、設定から自分の顔を撮影して保存することでトラステッドフェイス機能が利用可能になります。

トラステッドフェイス機能はスマホの機種によって利用できるものとできないものがあるので注意しましょう。

Smart Lockの安全性は?

Smart Lockの機能を紹介してきましたが、これらの機能の安全性について気になる方も多いと思います。

結論から述べると「安全性が少し劣るが利便性の上がったロック機能」といった形になります。Smart Lockを導入しなければ毎回ロック画面で解除する手間がかかるわけですが、当然毎回認証を求められたほうが安全性が高いわけです。

Smart Lockを導入した場合、特定条件下ではロックが無効化されるため自分以外の人が触ってもロックがかからないためリスクがあると言えるでしょう。

それでは、各機能のリスクについて説明していきます。

持ち運び検知機能は、スマホを身につけている間は画面ロックが解除されるという機能ですが、このロック解除は端末の移動停止を感知するまで行われたままとなります。もし持ち歩いている時に他の人にスマホを取られてしまった場合、画面ロックが無効化された状態のままなのでそのままスマホを操作されてしまう危険性があります。
信頼できる場所機能の危険性ですが、たとえば家を設定した場合は自分だけでなく家族もスマホを操作することができるようになってしまうほか、来客もそのままスマホを使用できてしまうという危険性を兼ね備えています。

信頼できる端末の場合、スマホと一緒に持ち歩いているヘッドホンなどを設定した時にスマホとヘッドホンが両方盗まれてしまうなどの出来事が起きた場合には無力となってしまい、デバイスを接続したままスマホを操作されてしまう危険性があります。

Voice Match機能の場合は他の機能に比べると安全性は高めです。レアケースですが、自分の声を知っておりモノマネができる人に操作されてしまった場合は解除されてしまう危険性があります。

トラステッドフェイス機能の場合も安全性は高いのですが、自分に似た顔の人であれば解除できてしまいます。自分に似ている双子の兄弟がいるといった場合などは兄弟に解除される可能性が高くなってしまうため注意したほうがいいでしょう。

まとめ

AndroidのSmart Lockとは?設定方法や安全性について解説!いかがでしたでしょうか?

日常的に使うAndroidスマホだからこそ、画面ロックはしっかりかけてセキュリティを万全にしておきたいものですね。でも、家などのあまりセキュリティに気を使わなくてもいい場面でもスマホを操作するために画面ロックを解除しなければならないのは結構面倒なものです。

そんな時にSmart Lock(スマートロック)機能を使えば、スマホを持ち歩いている間や自分の家など特定の場所にいる時・特定の機器に接続している時・自分の声や顔を検知した時に自動で画面ロックを解除してくれるようになります。自分しかスマホを操作しない状況でのロック解除の手間が省けるのでかなり便利ですよ。

ただし、Smart Lock機能が適用されている状態で他の人にスマホが渡ってしまうと画面ロックが無効化された状態のままになってしまいスマホを勝手に操作できてしまうというデメリットもあります。

Smart Lock(スマートロック)は記事内で説明しているようにメリットとデメリットがしっかり存在しているわけですが、もちろん画面ロックをかけないでスマホを利用するよりもはるかに安全性が高いですよ。自分の利用スタイルを考えてSmart Lockを設定してみましょう。


関連記事