mp3DirectCutとは?
mp3DirectCut(エムピースリーダイレクトカット)とは、mp3ファイルに特化したシンプルな日本語対応編集ソフトです。
対応している音楽形式はmp3だけではありませんが、余り使うことがないmp2・mpdなどマイナーな形式に対応しているため、mp3ファイル編集以外で使用することは殆ど無いでしょう。
このソフト1つでカット編集からフェード編集・ボリュームの調整も行えるため、カンタンに音声ファイルを加工したい方にオススメです。
mp3DirectCutのメリット
音楽編集ソフトと言うとたくさんありますが、中には多機能すぎてうまく使いこなせないことがよくあります。
まずはmp3DirectCutだからこそのメリットをいくつか見ていきましょう。
機能が多くないので直感的に使える
mp3DirectCutでできる主なことは以下の3つです。
- カット編集
- フェード加工
- 分割保存
軽量で加工スピードが早い
先ほども言ったように、mp3directcutは多機能でハイスペックな音声編集ソフトではありません。それゆえに軽量で無駄な機能・処理が存在せず、低スペックのパソコンでも快適に扱うことができます。
なおかつ加工速度もかなり速いため、カット編集・フェード加工程度であればほかの編集ソフトよりも優秀な可能性があります。
起動・終了も爆速で、メモリもほとんど圧迫しないため、ちょっとした加工を行いたいときにとても便利です。
慣れればほぼ全てキーボードで操作できる
再生や一時停止、カットやリピート再生などほぼ全ての項目にショートカットキーが割り当てられているため、ショートカットキーの使い方さえ覚えればほとんどの作業をキーボード一つで済ませることができます。
細かくマウスを動かす必要がないため、ショートカットキーを使った操作に慣れている方は、mp3DirectCutでもショートカットキーを覚えると良いでしょう。
mp3DirectCutのダウンロード
mp3DirectCut(エムピースリーダイレクトカット)のダウンロード方法ですが、詳しいダウンロード方法は別の記事で紹介しています。
mp3DirectCutのダウンロード・インストールでありがちなトラブルの対処法も解説しているので、これからmp3DirectCutを導入する場合は読んでおくことをお勧めします。
日本語化設定
インストールが完了して初めて起動する時に言語選択画面が表示されますが、よくわからずスキップしてしまった場合、別途詳細設定にて行う必要があります。
ダウンロード・インストール後に日本語化もしたい場合は、以下のやり方を試してください。
これでmp3DirectCutが日本語化され、英語がわからない人でも安心して利用できるようになります。
mp3DirectCutの使い方
それでは早速mp3DirectCutの基本的な使い方について紹介していきます。
ファイルの開き方
mp3DirectCutでファイルを開く方法は大きく分けて二つあります。
- ファイルメニューから個別にダイアログを開いて音声ファイルを選択する
- エクスプローラーからドラッグ&ドロップで音声ファイルを追加する
わざわざダイアログを開く必要もないためサクッと加工したい際にストレスフリーで使うことができるでしょう。
フェード加工の方法
mp3DirectCutではとても簡単にフェードインフェードアウト効果をつけることができます。
フェードアウトの方法に関してはこちらで開設しているので、フェード加工したい場合はこちらを参考にしてください。
記事の内容はフェードアウトにしか触れていませんが、フェードインもやり方が全く同じなため、フェードイン目的の方もこちらの記事を参考にするといいでしょう。
カット方法
カットのやり方は非常に簡単です。
たったこれだけで音声ファイルの不要な箇所をカットすることができます。
ショートカットキーひとつで無音部分などの不要な音声をカットできるため、サクッとカット編集したい場合は多機能で大規模な音声編集ソフトは使わず、mp3directcutを使うといいでしょう。
無音区間の検出
mp3directcutでは音が鳴っていない無音区間を自動検出できます。
このとき気を付けなければならないのが、自動カットされるのは保存処理を行ったタイミングです。
無音区間検出処理完了後、即無音部分が削除されて表示されている波形に変化が出るというわけではないので注意してください。
また、明らかな無音区間があるのに検出されなかった場合は「長さ」の設定を変更し、再度検出処理を行ってください。
2つ以上の音声ファイルを結合する方法
複数の音楽を1つにまとめてメドレー形式にしたい場合、mp3directcutでは非常に簡単に行えます。
次に、既に開いている音声ファイルの末尾に結合したい音声ファイルをドラッグ&ドロップして読み込ませます。
選択肢を除き、このメッセージのテキストは日本語化の設定をしていても英語表記ですので気をつけてください。
あとはこのまま追加で加工するなり、名前を付けて保存するなり自由に行えます。もちろん2つだけでなく、3つ以上の音声ファイルを結合することも可能です。
選択範囲のみの保存方法
音声ファイルの一部分だけを切り抜きたい時、不要な部分を全部削除して分割保存することが多いでしょう。
ですが、mp3DirectCutなら選択した範囲だけを保存する機能が用意されています。
たったこれだけで選択した範囲だけの音声ファイルを作ることができます。サビの切り出しやセリフの切り出しなどに活用するといいでしょう。
mp3DirectCutのキーボードショートカット
この記事の前半でキーボードショートカットが便利ということを少し触れました。
ですので、ここで一度基本的なキーボードショートカットをいくつか紹介します。
- 再生:Space
- 一時停止:Space
- 巻き戻し:Home
- 選択範囲の再生:F6
- ファイルを開く:Ctrl+O
- ファイルを閉じる:Ctrl+F4
- 開いた音声全体の保存:Ctrl+W
- 選択した範囲の音声のみ保存:Ctrl+E
- 分割保存:Ctrl+T
- mp3DirectCutの終了:Alt+F4
- 切り取り:Ctrl+X
- コピー:CtrlC
- 貼り付け:Ctrl+V
- 全選択:Ctrl+A
- ゲイン(フェード加工などの設定):Ctrl+G
- Auto Crop(冒頭と末尾の無音区間を自動削除):Shift+Ctrl+C