mp3DirectCutの使い方を紹介!【自動分割/無音区間/フェードアウト】

mp3DirectCutの使い方を紹介!【自動分割/無音区間/フェードアウト】

mp3DirectCutはシンプルかつ必要な機能が揃っている便利なフリー音声編集ソフトです。ですが、いくらシンプルと入っても基本的な使い方を知らなければ上手く使いこなせません。今回はmp3DirectCutの様々な使い方を紹介します。


目次[非表示]

  1. mp3DirectCutとは?
  2. mp3DirectCutのメリット
  3. mp3DirectCutのダウンロード
  4. mp3DirectCutの使い方
  5. mp3DirectCutのキーボードショートカット

mp3DirectCutとは?

mp3DirectCut(エムピースリーダイレクトカット)とは、mp3ファイルに特化したシンプルな日本語対応編集ソフトです。

対応している音楽形式はmp3だけではありませんが、余り使うことがないmp2・mpdなどマイナーな形式に対応しているため、mp3ファイル編集以外で使用することは殆ど無いでしょう。

このソフト1つでカット編集からフェード編集・ボリュームの調整も行えるため、カンタンに音声ファイルを加工したい方にオススメです。

mp3DirectCutのメリット

音楽編集ソフトと言うとたくさんありますが、中には多機能すぎてうまく使いこなせないことがよくあります。

まずはmp3DirectCutだからこそのメリットをいくつか見ていきましょう。

機能が多くないので直感的に使える

mp3DirectCutでできる主なことは以下の3つです。

  • カット編集
  • フェード加工
  • 分割保存
これらの機能を拡張する機能はいくつか実装されていますが、それでもかなりシンプルな構成で作られています。それゆえに覚えることが少なく、どこを触れば何が出来るのかあっという間に覚えることができます。

軽量で加工スピードが早い

先ほども言ったように、mp3directcutは多機能でハイスペックな音声編集ソフトではありません。それゆえに軽量で無駄な機能・処理が存在せず、低スペックのパソコンでも快適に扱うことができます。

なおかつ加工速度もかなり速いため、カット編集・フェード加工程度であればほかの編集ソフトよりも優秀な可能性があります。

起動・終了も爆速で、メモリもほとんど圧迫しないため、ちょっとした加工を行いたいときにとても便利です。

慣れればほぼ全てキーボードで操作できる

再生や一時停止、カットやリピート再生などほぼ全ての項目にショートカットキーが割り当てられているため、ショートカットキーの使い方さえ覚えればほとんどの作業をキーボード一つで済ませることができます。

細かくマウスを動かす必要がないため、ショートカットキーを使った操作に慣れている方は、mp3DirectCutでもショートカットキーを覚えると良いでしょう。

ショートカットキー
ショートカットキーはこのようにマウスカーソルをあてることで表示されるため、わざわざ調べる必要がないこともメリットのひとつです。

mp3DirectCutのダウンロード

mp3DirectCut(エムピースリーダイレクトカット)のダウンロード方法ですが、詳しいダウンロード方法は別の記事で紹介しています。

mp3DirectCutを日本語で安全にダウンロードする方法!

mp3DirectCutのダウンロード・インストールでありがちなトラブルの対処法も解説しているので、これからmp3DirectCutを導入する場合は読んでおくことをお勧めします。

日本語化設定

インストールが完了して初めて起動する時に言語選択画面が表示されますが、よくわからずスキップしてしまった場合、別途詳細設定にて行う必要があります。

ダウンロード・インストール後に日本語化もしたい場合は、以下のやり方を試してください。

ウィンドウ上部の[Settings]をクリックして[Cofigure...]を選択
ウィンドウ上部の[Settings]をクリックして[Cofigure...]を選択します。
開いた設定画面の上の方に「Language」という項目
開いた設定画面の上の方に「Language」という項目が見つかるはずです。
デフォルトでは「Language」の設定が[English (default no file)]となっているので、これをクリックして[Japanese]に切り替え
デフォルトでは「Language」の設定が[English (default no file)]となっているので、これをクリックして[Japanese]に切り替えます。
切り替えると[Restart program]ボタンが表示
切り替えると[Restart program]ボタンが表示されるので、それをクリックしてmp3DirectCutを再起動します。

これでmp3DirectCutが日本語化され、英語がわからない人でも安心して利用できるようになります。

mp3DirectCutの使い方

それでは早速mp3DirectCutの基本的な使い方について紹介していきます。

ファイルの開き方

mp3DirectCutでファイルを開く方法は大きく分けて二つあります。

  • ファイルメニューから個別にダイアログを開いて音声ファイルを選択する
  • エクスプローラーからドラッグ&ドロップで音声ファイルを追加する
mp3DirectCutはドラッグ&ドロップに対応している関係で、音声ファイルの挿入が非常に簡単になっています。

わざわざダイアログを開く必要もないためサクッと加工したい際にストレスフリーで使うことができるでしょう。

フェード加工の方法

mp3DirectCutではとても簡単にフェードインフェードアウト効果をつけることができます。

フェードアウトの方法に関してはこちらで開設しているので、フェード加工したい場合はこちらを参考にしてください。

【簡単】mp3directcutでフェードアウト効果をつける方法を紹介!

記事の内容はフェードアウトにしか触れていませんが、フェードインもやり方が全く同じなため、フェードイン目的の方もこちらの記事を参考にするといいでしょう。

カット方法

カットのやり方は非常に簡単です。

カットしたい部分を選択
最初にカットしたい部分を選択しておいてください。次に[Delete]キーをクリックします。

たったこれだけで音声ファイルの不要な箇所をカットすることができます。

ショートカットキーひとつで無音部分などの不要な音声をカットできるため、サクッとカット編集したい場合は多機能で大規模な音声編集ソフトは使わず、mp3directcutを使うといいでしょう。

無音区間の検出

mp3directcutでは音が鳴っていない無音区間を自動検出できます。

上部メニューの[特殊]->[無音区間の検出]を選択
まずは上部メニューの[特殊]->[無音区間の検出]を選択してください。
のような基準で無音と判定するのか設定する画面が立ち上がり
するとどのような基準で無音と判定するのか設定する画面が立ち上がります。
  • レベル:無音と判定する音量
  • 長さ:無音が続く時間(1secだと1秒以上無音が続いた場合に無音と判定する)
  • 無音区間検出位置とキュー設定位置のオフセット(変更非推奨)
まずは何も設定を変更せず、[開始]をクリックしてください。自動的に無音区間の検出とキューの設定が行われます。
無音区間が見つかった数だけ、「見つかった数」に表示
無音区間が見つかった数だけ、「見つかった数」に表示されます。
上部メニューのリストにある各キューをクリック
検出された無音区間の位置にキューが設定され、自動分割が完了しています。上部メニューのリストにある各キューをクリックすることで、該当箇所まで移動することが可能です。
無音区間を全てカットしたい場合は無音区間の検出設定をにて[全ての無音区間をカット]にチェックを入れて検出処理を開始
自動分割せず、無音区間を全てカットしたい場合は無音区間の検出設定をにて[全ての無音区間をカット]にチェックを入れて検出処理を開始します。

このとき気を付けなければならないのが、自動カットされるのは保存処理を行ったタイミングです。
無音区間検出処理完了後、即無音部分が削除されて表示されている波形に変化が出るというわけではないので注意してください。

また、明らかな無音区間があるのに検出されなかった場合は「長さ」の設定を変更し、再度検出処理を行ってください。

2つ以上の音声ファイルを結合する方法

複数の音楽を1つにまとめてメドレー形式にしたい場合、mp3directcutでは非常に簡単に行えます。

1つ音声ファイルをmp3directcutで開く
まずは1つ音声ファイルをmp3directcutで開いておいてください。

次に、既に開いている音声ファイルの末尾に結合したい音声ファイルをドラッグ&ドロップして読み込ませます。

「Append file(s)?...」というメッセージが表示
すると「Append file(s)?...」というメッセージが表示されますが、そのまま[はい]をクリックします。

選択肢を除き、このメッセージのテキストは日本語化の設定をしていても英語表記ですので気をつけてください。

先ほどドラッグ&ドロップした音声ファイルが末尾に追加され、現在再生位置も末尾に移動
すると先ほどドラッグ&ドロップした音声ファイルが末尾に追加され、現在再生位置も末尾に移動しています。

あとはこのまま追加で加工するなり、名前を付けて保存するなり自由に行えます。もちろん2つだけでなく、3つ以上の音声ファイルを結合することも可能です。

選択範囲のみの保存方法

音声ファイルの一部分だけを切り抜きたい時、不要な部分を全部削除して分割保存することが多いでしょう。

ですが、mp3DirectCutなら選択した範囲だけを保存する機能が用意されています。

保存したい部分をドラッグで選択
まずは保存したい部分をドラッグで選択しておいてください。
上部メニュー[ファイル]->[選択部の保存]をクリック
次に上部メニュー[ファイル]->[選択部の保存]をクリックします。
名前を付けて保存するダイアログが立ち上がるので好きなところに保存
すると名前を付けて保存するダイアログが立ち上がるので好きなところに保存します。

たったこれだけで選択した範囲だけの音声ファイルを作ることができます。サビの切り出しやセリフの切り出しなどに活用するといいでしょう。

mp3DirectCutのキーボードショートカット

キーボード

この記事の前半でキーボードショートカットが便利ということを少し触れました。

ですので、ここで一度基本的なキーボードショートカットをいくつか紹介します。

  • 再生:Space
  • 一時停止:Space
  • 巻き戻し:Home
  • 選択範囲の再生:F6
  • ファイルを開く:Ctrl+O
  • ファイルを閉じる:Ctrl+F4
  • 開いた音声全体の保存:Ctrl+W
  • 選択した範囲の音声のみ保存:Ctrl+E
  • 分割保存:Ctrl+T
  • mp3DirectCutの終了:Alt+F4
  • 切り取り:Ctrl+X
  • コピー:CtrlC
  • 貼り付け:Ctrl+V
  • 全選択:Ctrl+A
  • ゲイン(フェード加工などの設定):Ctrl+G
  • Auto Crop(冒頭と末尾の無音区間を自動削除):Shift+Ctrl+C
使う機会が多いショートカットは上記の通りですが、ほかにもショートカットキーは用意されています。慣れてくるとショートカットキーなしでは使えないレベルになるので、効率よく音声加工を行いたい場合はぜひキーボードショートカットを覚えるといいでしょう。


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