エクセルで行列を入れ替える2つの方法
エクセルで表を作ったはいいものの、行と列をまるごと入れ替えなければならなくなったという場面に遭遇することがあります。「行と列を入れ替える」ということを言うのは簡単ですが、いざやろうと思うとどうやればいいのかわからないという方が結構多いはずです。コピーペーストを使うにもコピーした一列を都合よく一行に変更できるかといえばできないでしょう。
一見すると手詰まり感がある行列の入れ替えですが、エクセルにはそんな行列の入れ替えを簡単に済ませられる方法が大きく分けて2つ用意されています。
どちらの方法も簡単ですので好きな方法を選ぶといいでしょう。
TRANSPOSE関数を使用する
一つ目の方法がTRANSPOSE関数を使用する方法です。TRANSPOSE関数は引数として指定した範囲行列の縦横の入れ替えをして表示できる関数です。
TRANSPOSE(範囲セル)
注意点として、TRANSPOSE関数は元のセルを参照して転置しているだけであるため、元の行列とかぶらない場所に関数を書くようにしてください。TRANSPOSE関数で表示する行列が元のセルと一つでも被ってしまう場合はエラーになります。
また、行列を入れ替えた後に元のセルがある場所に上書きする場合、必ず値として貼り付けるようにしてください。そのままコピーペーストしてしまうと関数をコピーするだけであるため「元データを参照しているだけのTRANSPOSE関数」が参照エラーを起こしてしまいます。
行列を入れ替えたあと、元の行列が不要になる場合はこのあと紹介するもう一つの方法を使うことをお勧めします。
形式を指定して貼り付ける
エクセルには様々な貼り付けオプションが用意されており、「値として貼り付け」「元の書式を維持して貼り付け」「元の列幅を維持して貼り付け」などがあります。
実はその中に「行列を入れ替えて貼り付け」という項目が用意されており、その貼り付け方法を選択すれば関数を使わずに行と列の入れ替えを行えます。
行列を入れ替えたいだけであればTRANSPOSE関数を使って変換する方法よりも簡単なので、こちらの方法を覚えておくといいでしょう。