Excelの数式に登場する「$(ドルマーク)」の意味と使い方を紹介!

Excelの数式に登場する「$(ドルマーク)」の意味と使い方を紹介!

Microsoft Excelで、数式に「$(ドルマーク)」が入っているけどどういった意味を持っているのか・またどう使えばいいのかご存知でしょうか?この記事では、Excelの数式に登場する「$(ドルマーク)」の意味と使い方をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. Excelの数式に登場する「$(ドルマーク)」の意味とは?
  2. Excelの数式に登場する「$(ドルマーク)」の使い方

Excelの数式に登場する「$(ドルマーク)」の意味とは?

Excelの数式や関数において「$(ドルマーク)」が使われていて、この記号は一体どういった目的で使われているのか気になったことはありませんか?この$の意味は「絶対参照」です。Excelでは何も指定しないで数式を入力した場合は相対参照になり、数式を別のセルへとコピーするとセルの参照先がコピー先へと合わせて移動します。セルの列番号・行番号に対して$を入力して絶対参照にすると、数式を別のセルへコピーしても$で固定した部分の参照先を固定させることができます。

ちなみに、セルの列番号・行番号のどちらかに$を設定した場合は「複合参照」となります。$で固定した行もしくは列の部分が固定になります。

Excelの数式に登場する「$(ドルマーク)」の使い方

絶対参照

絶対参照は、冒頭で説明したように参照先を固定することができます。「=A1*B1」といった数式で絶対参照を用いる場合は、「$A$1*B1」のように行番号と列番号のどちらにも$を入力しましょう。これでA1セルから動かないように固定させることができます。

複合参照

複合参照は、行か列のどちらかのみを固定するのに用います。「=A1*B1」といった数式d絵複合参照を用いる場合に行のみを固定するには「=A$1*B1」と行番号に$を入力することで行を固定することができます。列のみを固定するには「=$A1*B1」と列番号の前に$を入力しましょう。

相対参照で計算できないケースで絶対参照を用いる場合

D6セルに「=B3*C6」と入力
表などの計算においてオートフィルを使用したいケースで、相対参照が利用できないためオートフィルを使用すると他のセルがおかしな状態になってしまうことがあります。画像例ではD6セルに「=B3*C6」と入力して、「みかん一箱」の単価が入力してあるB3セルの数値を「販売」数の入力してあるC6セルと掛けて結果を出力しています。
D7セルとD8セルに計算結果が入らない
では、D6セルを選択した状態でセル右下のハンドルをそのまま下にスワイプしてオートフィルを使うとどうなるでしょう?実行すると、画像のようにD7セルとD8セルがまともに計算されていない状態になるはずです。

どうしてこのような結果になるのかと言いますと、相対参照によりセルの参照先が下に1つずつ移動してしまったことが原因です。D7セルには「=B4*C7」・D8セルには「=B5*C8」と数式が入っている状態になっており、B4セルには何もないので0・B5セルには「日付」と入力してあるので#VALUE!と出力されてしまっているわけですね。

D6セルの数式を「=B$3*C6」と入力する
こういったケースで正しくオートフィルで結果を返してもらうために「$」が役に立ちます。D6セルの数式を「=B$3*C6」とすることで複合参照にして、行を固定させます。
D7セルには「=B$3*C7」・D8セルには「=B$3*C8」と入る
そのままハンドルを下方向にドラッグしてオートフィルしてみましょう。今度は正しい計算が帰ってきましたね。D7セルには「=B$3*C7」・D8セルには「=B$3*C8」と、それぞれ行は動かず列のみ移動した状態の数式が入力されています。こういった$の使用ケースは多いため、$の使い方をマスターしておくと役に立ちますよ。

ショートカットで$を配置する方法

絶対参照にしたいセル番号をドラッグで範囲選択
相対参照の数式に対して$を配置して絶対参照に変更する際に、行と列に対して$を配置することのできるショートカットがあります。セルを選択したら、数式バーの絶対参照にしたいセル番号をドラッグで範囲選択しましょう。
行と列に$が付与された

この状態でキーボードの「F4キー」を押してみましょう。すると、行と列に$が付与されますよ。素早く$を入力することができるので、後から打ち直したいといったケースの際に便利です。


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