Microsoft Excelを使用していて、回帰直線の傾きを求めたいというシーンもあるかと思います。この記事では、関数を使用して回帰直線の傾きを求める方法を説明していきます。
ExcelのSLOPE関数とは?
Microsoft Excelで使用できる関数の1つに、「SLOPE関数」というものがあります。SLOPE関数とは「yの範囲」と「xの範囲」を元にして回帰直線を求め、更にその傾きを求めることのできる関数です。回帰直線の式は「y=a+bx」となり、bの値が傾きとなります。
ちなみに回帰直線とは何のことかと言いますと、2組のデータの中心的な分布傾向を表す直線のことを指しています。回帰直線は散布図に引いて、将来的な値の予測に利用します。
SLOPE関数を使用する際に考慮したいのが、xの値とyの値が直線的だと思われるシーンで使用するということです。もし直線的でないのにSLOPE関数を使用して傾きを求めても、あまり意味がない結果になってしまうでしょう。
ExcelのSLOPE関数の使い方
それでは、ExcelのSLOPE関数の使い方を説明していきます。SLOPE関数の数式は、「=SLOPE(yの範囲,xの範囲)」となります。それぞれの範囲をセル範囲・配列で指定しましょう。yの範囲とxの範囲に含まれている文字列・論理値・空白のセルは計算の対象にはなりませんので注意しましょう。計算の対象は、あくまで数値・数値を含んだセルとなっています。