DTCP-IPとは?
皆さんは、「DTCP-IP」という単語を見聞きしたことはありませんか?DTCP-IPとは著作権保護技術の1つで、家庭内LANなどのIPネットワーク上でコピー制御技術で保護されている映像のデータなどを暗号化して伝送するために使用される規格です。
1998年にインテル・パナソニック・SONY・東芝・日立の5社により「i.LINK(IEEE 1394)」向けに「DTCP」規格が開発されました。DTCPは「i.LINK」で接続した機器同士で映像データのやり取りを行う際に暗号化を行い、他の機器で読み取ろうとしても映像として認識できないようにするといったセキュリティ技術です。このDTCPの機能を強化してIPネットワークに適用したものが、「DTCP-IP」となります。従来のDTCPでは鍵の長さが56bit・M6でしたが、これを128bit・AES(Advanced Encryption Standard)として強化しました。これにより、LANに対応できるようになったのです。DTCP-IPはデジタル放送の「家庭内LANによる共有のための著作権の保護技術」として利用可能だと社団法人電波産業会(ARIB)が認可したことによって、家庭用コンテンツ配信規格の「DLNA」でも使用されるようになりました。
HDDレコーダーでテレビ番組を録画したりブルーレイレコーダーで焼いて保存したりといったケースもあるかと思いますが、こういった製品においてDTCP-IPが使用されています。各メーカーの製品ごとに独自名を付けているためDTCP-IPという単語を目にすることは少ないかもしれませんが、LANを使用するような機能がある場合はDTCP-IPと同じ意味合いだと思って問題有りません。
DTCP-IP対応のソフトのおすすめは?
パソコンでDTCP-IPによって保護されているビデオなどを見たい場合、DTCP-IP対応のソフトを導入する必要があります。DTCP-IP対応のソフトのおすすめは下記リンク先の記事にてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。