ExcelのTREND関数とは?
Microsoft Excelで使用できる関数の1つに、「TREND関数(トレンド)」というものがあります。TREND関数とは、独立変数が複数ある重回帰を使用して既存の値から将来の値を予測することのできる関数です。
簡単に言えば、特定のデータを参考にしてTREND関数で計算を行うことで未来の値を予測することができるといった形ですね。この記事では、ExcelのTREND関数の使い方についてご紹介していきます。
ExcelのTREND関数の使い方
それでは、ExcelのTREND関数の使い方を説明していきます。まずは、TREND関数の数式から説明します。TREND関数の数式は「=TREND(yの範囲,xの範囲,予測に使うxの範囲,切片)」となります。第1引数の「yの範囲」で、既知のyの値をセル範囲もしくは配列で指定を行います。第2引数の「xの範囲」で、既知のxの値をセル範囲もしくは配列で指定を行います。第3引数の「予測に使うxの範囲」で、yの値を予測するために使うxの値の指定を行います。こちらでセル・セル範囲・配列の指定も行います。もし空白のセルを指定した場合は「0」を指定したものとして扱われます。第4引数の「切片」で、回帰直線の切片aの取り扱い方を指定します。「TRUEもしくは省略」で、切片aを計算します。「FALSE」で、切片を0とします。
「yの範囲」・「xの範囲」に含まれる文字列・論理値・空白セルは計算の対象にならないという点には注意しましょう。
もし単一の独立変数を使用して予測を行いたいという場合は、「FORECAST.LINEAR関数(フォーキャストリニア)」を使用することになります。シーンに合わせて、TREND関数と使い分けてみてくださいね。