Excelで文字数カウントを行う方法
Excelで文字数カウントがしたい
Excelを使っていて、アンケートを取ったデータのコメントやレポートなどの文字数を数えるのに、自分でいちいち数えるのは面倒ですよね。ですが、Excelでは関数を使用して文字数カウントを行うことができるのをご存知でしょうか？
関数で文字数カウントを行えば、手動計算で文字の数え間違えを起こしてしまったり、そもそも自分で文字数を数えるという手間を省くことができますよ。この記事では、Excelで文字数カウントを行う方法をご紹介していきます。
特定のセルの文字数を数える方法
特定のセルに入力した文字数を数えるのに便利な関数は「LEN」です。画像のケースでは、A1セルに入力した文字数をカウントするために、別のセルに「=LEN(A1)」と入力しています。
すると、関数「LEN」を入力したセルにA1セルの文字数が表示されました。これで、文字数カウントを行うことができます。関数「LEN」でカウントを行う場合、文字が半角や全角であっても1文字として計算します。数字・句読点・スペースも1文字としてカウントされます。
ちなみに、セルに関数「LEN」を入力しなくても文字数カウントを行うことができます。「数式」タブをクリックして開いて「関数の挿入」をクリックしましょう。
「関数の挿入」ウィンドウが表示されます。「関数の分類」が「すべて表示」になっていることを確認したら、「関数名」一覧から「LEN」をクリックして選択し、「OK」をクリックしましょう。
続いて、「文字列」に文字数カウントを行いたいセルを入力しましょう。すると、「数式の結果」に文字数が表示されますよ。これでセルに直接関数を入力しなくても、文字数カウントを行うことができます。特定のセルの文字数をバイト数で数える方法
特定のセルに入力した文字数を数えるには関数「LEN」を使いますが、総バイト数を求めたい場合もあるかと思います。バイト数を求めたい場合は、関数「LENB」を使いましょう。画像のケースではA1セルに入力した文字の総バイト数をカウントするために、別のセルに「=LENB(A1)」と入力しています。
これで、関数「LENB」を入力したセルにA1セルの総バイト数が表示されました。半角の文字であれば1バイト・全角の文字であれば2バイトで計算が行われます。
関数「LENB」も、「関数の挿入」を使うことでセルに入力を行わなくても文字数カウントを行うことができます。「関数名」一覧から「LENB」をクリックして選択し、「文字列」に文字数カウントを行いたいセルを入力すれば「数式の結果」に総バイト数が表示されますよ。全角の文字数・半角の文字数のみを数える方法
セルに入力した文字のうち、全角や半角の文字のみをカウントする方法もあります。関数「LEN」と「LENB」を使って計算します。全角の文字数のみを数えるには、関数「LENB」から関数「LEN」を引き算しましょう。
半角の文字数のみを数えるには、関数「LEN」で求めた数を2倍してから関数「LEN」を引くことで半角の文字数のみを数えることができます。複数のセルの文字数を数える方法
複数のセルの文字数を数えたい場合には、関数「SUM」と関数「LEN」を組み合わせます。画像のケースではA1とA2の文字数を求めたいので、別のセルに「=SUM(LEN(A1),LEN(A2))」と入力しています。これで、複数選択したセルの文字数カウントを行うことができますよ。注意点ですが、「=SUM()」に入力している関数LENは連続して入力することはできないので、しっかり「,（カンマ）」で区切るようにしましょう。
特定の文字列のみを数える方法
複数のセルの中から、特定の文字列のみを数えたいというケースもあるかと思います。この場合は、関数「COUNTIF」を使用します。画像のケースではA1とA2で使われている「文字」という単語のみを求めたいので、「=COUNTIF(A1:A2,"*文字*")」と入力しています。これで、複数選択したセルの中から特定の文字列のみを数えることができます。つまづきやすい注意点が1つあり、「""（ダブルクォーテーション）」で囲んだ指定条件をさらに「*（アスタリスク）」で囲まなければいけないことです。*も用いないと、指定条件のみが入力されているセルしか計算できないため、*を入力してワイルドカード（あいまい計算）にします。これで、複数の文字の中から指定条件の数のみを数えることができるようになるわけですね。
特定の文字数を数える方法
セルに入力された文字列の中から特定の文字の数を数えたい場合は、関数「SUBTITUTE」と「LEN」を用います。画像のケースではA2セルの中にある特定の文字「i」を調べたいので、A5セルに「i」を入力してから隣のA6セルに「=(LEN(A2)-LEN(SUBSTITUTE(A2,A5,"")))/LEN(A5)」と入力しています。関数「SUBSTITUTE」は特定の文字を削除することができるのですが、それで指定文字以外の文字を削除した結果を表示させています。A2セルに含まれているiの数を数えることができました。
=(LEN(A2)-LEN(SUBSTITUTE(A2,A5,"")))/LEN(A5)
改行数をカウントする方法
関数「SUBSTITUTE」と「LEN」を併用することで、セルの改行数を数えることもできます。画像のケースではA1セルの改行数をB1セルに表示させたいので、「=LEN(A1)-LEN(SUBSTITUTE(A1,CHAR(10),""))」と入力しています。「CHAR(10)」とは、改行コードのことです。これで、改行数をカウントすることができますよ。
=LEN(A1)-LEN(SUBSTITUTE(A1,CHAR(10),""))
