RAMディスクの使い方と活用方法を紹介!速度向上に効果あり!

RAMディスクの使い方と活用方法を紹介!速度向上に効果あり!

HDDのアクセスが遅くてストレスが溜まる、そんなときに便利なのがRAMディスクです。RAMディスクを有効活用することで、読み込みが遅いといった問題を解決することができル可能性があり、非常に便利です。今回はそんなRAMディスクについて解説しています。


目次[非表示]

  1. RAMディスクとは?
  2. RAMディスクのメリット・デメリット
  3. RAMディスクのフリーソフトをダウンロード
  4. RAMディスクの使い方
  5. RAMディスクの効果は?速度比較まとめ
  6. まとめ

RAMディスクとは?

RAMディスクとはメモリ領域の一部を使ったストレージ領域のことをいいいます。

頻繁にアクセスするファイルをRAMディスクに配置することで高速アクセスが可能になりディスクアクセスが原因でパフォーマンスが低下しているソフトウェアの動作を改善することができます。

今回はRAMディスクを活用するメリット・デメリット、そしてRAMディスクの使い方などを解説していきます。

RAMディスクのメリット・デメリット

まずはRAMディスクを利用するメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリット

まずはRAMディスクを利用するメリットです。一つ一つ見ていきましょう。

キャッシュの高速化ができる

一般的にブラウザなどのソフトウェアが作成するキャッシュファイルはHDDやSSDなどのディスクドライブに保存されます。

保存されたキャッシュファイルにアクセスする場合はこれらドライブにアクセスすることになりますが、ドライブの劣化が進んでいた場合ディスクアクセスが非常に遅くなる可能性があります。

ディスクアクセスが遅くなる現象はノートパソコンに搭載されているHDDだと顕著にあらわれやすいので、頻繁にアクセスするファイル用にRAMディスクを作成すると動作が快適になる可能性があります。

圧縮ファイルの解凍・エンコードの後処理を高速化できる

圧縮ファイルの解凍や動画や音楽のエンコード処理は必ずと言っていいほど一時フォルダが利用されます。

ソフトウェアごとに設定されている一時フォルダに解凍したファイルやエンコードした結果のファイルを出力しておき、全ての処理が終わったところでユーザーが指定したフォルダにコピーするという流れでロジックが組まれていることがほとんどです。

その際に使用される一時フォルダをRAMディスクにすることで、解凍・エンコード処理を高速化することができ、解凍・エンコード後のコピー処理も高速化される可能性があります。

ただし、RAMディスクの性能をフルに発揮したい場合はコピー速度の都合上SSD推奨ですので、HDD使用中の場合は大幅に高速化されるとは限りません。

HDDでもある程度高速化されるとしても、過度な期待はしすぎないようにしましょう。

ゲームのロード処理を高速化できる

特にマインクラフトなど頻繁にファイルの更新が行われるゲームにおいて非常に有効な手段ですので、HDDを使っていて自分のパフォーマンスを引き出していない、ロードそれが追いつかずにすぐに画面が固まってしまうという場合はゲーム用にRAMディスクを作成するといいでしょう。

デメリット

読み込み処理書き込み処理を高速化できるRAMディスクですが、メモリを使う関係で非常に重大なデメリットも存在します。

RAMディスクを賢く利用することにおいて非常に重要ですのでこちらも確認しておきましょう。

パソコンの電源が消えるとデータも消える

RAMディスクを使用する上で一番重要なことが、パソコンの電源を切る(シャットダウンする)とRAMディスク上のデータが全て消去されるということです。

RAMディスクで使用するメモリは不揮発性メモリであり、電源供給が停止するとすべてのデータが消える仕組みになっています。

その仕組みを持つメモリを利用するためシャットダウンしてメモリへの電源供給が途絶えるとRAMディスク上のファイルも全て削除されるということになります。

再起動や休止時でメモリへの電源供給が一瞬でも途絶えてしまった場合もデータが削除されてしまうので取り扱いにはよく注意する必要があります。

割当容量を考えないとパフォーマンスが大きく低下する

RAMディスクの作成に使用するメモリは、ソフトウェアやWindowsなどのOSも利用します。

そのためRAMディスクに容量割り当てすぎて、OSやソフトウェアの動作に悪影響が出てしまうとRAMディスクのメリットを打ち消してしまうぐらいパフォーマンスが低下してしまう可能性があります。

Windows10の場合、OSの動作で最低でも4GB、その他ソフトウェアの動作のことを考えると追加で4GBの合計8GBはほしいところです。

ですのでRAMディスクを作成する場合は8GB以上のメモリを搭載しているパソコンで使用することをおすすめします。

容量がHDD・SSDと比べて圧倒的に小さい

RAMディスク作成に使用するメモリの容量はHDD・SSDと比べると非常に小さいです。そのため高速アクセスできるストレージとして何も考えずに利用してしまうとあっという間に容量上限に達してしまいます。

また、先ほども触れたようにシャットダウンするとデータが消えてしまうので、保存用ストレージとしては全くおすすめしません。

メリット・デメリットを見てわかるように、RAMディスクは「高速アクセス可能・容量が非常に小さい・シャットダウンすると消える」という仕様に癖があります。

ですのでしっかり理解した上でRAMディスクを作成利用するようにしましょう。

RAMディスクのフリーソフトをダウンロード

RAMディスクはWindows10の設定から行うことができますが、フリーソフトを使った方が簡単で初心者にも扱いやすいです。

RAMディスクの作成をサポートするフリーソフトは沢山ありますが、ここでは「SoftPerfect RAM Disk」を使用します。

最新版を利用する場合は有料版を購入する必要がありますが、RAMディスクを利用するだけであれば有料版は不要です。

ダウンロードリンク

まずはこちらのサイトからインストーラをダウンロードしましょう。ダウンロードリンクが分かりにくいので画像を参考に探してください。

SoftPerfect RAM Diskダウンロードサイト

ダウンロードリンクをクリックしてしばらく待つと自動的にダウンロードが開始されます。

ダウンロード完了後インストーラーを起動して[Next]をクリック
ダウンロード完了後インストーラーを起動して[Next]をクリックします。
[I accept the agreement]にチェックを入れて[Next]をクリック
次に[I accept the agreement]にチェックを入れて[Next]をクリック。あとは全て[Next]をクリックし続けるだけで問題ありません。
インストール中デバイスにインストールがあるので必ず[インストール]
インストール中デバイスにインストールがあるので必ず[インストール]してください。

これでSoftPerfect RAM Diskのインストールが完了します。

RAMディスクの使い方

「SoftPerfect RAM Disk」を使えばRAMディスクの扱いは簡単です。

RAMディスクを作成する場合は「+」をクリック
RAMディスクを作成する場合は「+」をクリックします。
RAMディスクに割り当てる容量とドライブ名のそれぞれを設定し、ファイルシステムをNTFSに設定
次にRAMディスクに割り当てる容量とドライブ名のそれぞれを設定し、ファイルシステムをNTFSに設定します。

設定したら[OK]を押してRAMディスクを作成します。

無事作成が完了するとこのようにドライブ一覧に追加
無事作成が完了するとこのようにドライブ一覧に追加されます。
先ほど作成したRAMディスクが追加されている
この状態でエクスプローラーでドライブ一覧を表示してみてください。先ほど作成したRAMディスクが追加されているはずです。

あとはこのドライブにフォルダを作成するなりしておき、各ソフトウェアで一時フォルダに設定するとRAMディスクを上手く活用できるようになります。

RAMディスクの効果は?速度比較まとめ

試しにFireFoxを使って起動速度などのRAMディスクの効果を検証しました。

初回起動の場合、HDDにインストールしていると起動に8秒ほどかかりましたが、RAMディスクにインストールしていた場合約2秒で起動できました。

アクセス済みページ(キャッシュがあるページ)へのアクセス速度は、接続先サーバーの性能やインターネット環境により異なるので一概には言えませんが、体感ではやや早くなっている気がする程度でした。

今回の検証のようにRAMディスクにFireFoxなどのソフトウェアをインストールすることはできますが、シャットダウン時にファイルをHDDやSSDに退避する、もしくは自動退避できるソフトウェアを使わないと、せっかくインストールしたソフトウェアが消えてしまうことになるので注意しましょう。

まとめ

RAMディスクは頻繁にファイルの更新が行われるゲームサーバー(Minecraft サーバーなど)や巨大なファイルの解凍処理などディスクドライブに負荷がかかりやすい処理に非常に有効です。

ですが、RAMディスクのことを理解しておかないと大事なファイルを消失させてしまう可能性もあるので注意が必要です。

また、便利だからといってRAMディスクにメモリを割り当て過ぎるとWindowsの動作が遅くなってしまう可能性があるので、よく考えて使うようにしてください。


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