WPA2とは?
WPA2(読み方:ダブリューピーエーツー)というのは「Wi-Fi Protected Access 2」の略称で、Wi-Fi Allianceが定めている無線LANの通信セキュリティの技術規格の一つです。
名前に2と付いてることから分かるように、WPAの後継技術となっています。簡単に言うと、無線LANの通信を暗号化することで通信の安全性を高めてくれるセキュリティ機能です。
WPA2の仕組み
WPAでは、暗号鍵の作りが複雑な暗号方式・TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)を使います。
TKIPではユーザーが設定した暗号化キーを一定時間ごとに変更を行い、暗号鍵を作るのに接続機器のMACアドレスを使うため、暗号化キーを解読するのが難しいというメリットがありましたが、長時間のアタックで暗号解読が行われる脆弱性が発見されてしまいました。
WPA2では、TKIPではなくAESという暗号方式を使い、WPAに見られた脆弱性を対策しています。2017年にKRACKsと呼ばれる脆弱性が発見されていますが、すでに修正対応が行われています。
AESとは?
AESとは「Advanced Encryption Standard」の略称で、2000年にアメリカ連邦政府の標準の暗号方式として採用された暗号方式の一つです。
暗号化と復号が共通の暗号鍵で、暗号鍵はブロック暗号、鍵長(データ量)を128・192・256ビットのいずれかから選ぶことができます。ラウンドと呼ばれる連続演算処理で暗号化が行われ、セキュリティを強固にします。
WEPとの違い
WEPとAESの違いですが、WEPは「規格」・AESは「方式」であり、それぞれ決まり事と方法といった形に分けられます。文章にすると「WEPという規格に則り、AESという方式で暗号化を行う」という感じですね。
まとめ
WPA2とは?仕組みやAESについて分かりやすく紹介!いかがでしたでしょうか。
WPA2(Wi-Fi Protected Access 2)は、Wi-Fi Allianceが定めている無線LANの通信セキュリティの技術規格の一つです。AES(Advanced Encryption Standard)と呼ばれる暗号方式を使っており、鍵長が最大で256ビットという強固な暗号鍵を使用することができます。
2017年には脆弱性が見つかっていますが、すぐに対処が行われました。また、2018年には後継規格であるWPA3が発表されています。