Wi-Fiの「a」と「g」の違いとは?使い分けの考え方を解説!

Wi-Fiの「a」と「g」の違いとは?使い分けの考え方を解説!

Wi-Fiに接続する際に、同じ名前のWi-Fiでも名前の後ろに「a」もしくは「g」と書いてあるものがあり、どう違いがあるのか疑問に思ったことはありませんか?この記事では、Wi-Fiの「a」と「g」の違い・また使い分けの考え方を解説しています。


目次[非表示]

  1. Wi-Fiの「a」と「g」
  2. Wi-Fiの「a」と「g」の違い
  3. Wi-Fiの「a」と「g」の使い分け

Wi-Fiの「a」と「g」

Wi-Fiに接続を行う際に同じ名前(SSID)のWi-Fiが2つ存在していて、名前の後ろに「a」もしくは「g」と書かれている場合、どちらに接続すればいいのか分からなくて迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。

BuffaloやAterm製の無線LANルーターなどにも、aとgのどちらのWi-Fiも使用できるものがあります。これらの違いを知っておくと便利ですよ。

Wi-Fiの「a」と「g」の違い

Wi-Fiの「a」と「g」の違いについて説明します。まず、「a」は5Ghz帯の周波数帯が使われており、無線規格は11ax(9.6Gbps)・11ac(6.9Gbps)・11n(600Mbps)・11a(54Mbps)です。この周波数帯は他の機器で利用されているものが少ないため、通信が安定しやすいというメリットがあります。

しかし、デメリットとして壁などの障害物に弱く、家であれば壁1枚挟んだだけでも通信に影響を及ぼします。何枚もの壁を挟むとつながらないという事も起こりえます。また、通信する距離が離れてしまうと電波が弱くなりやすいという弱点も存在します。

「g」は2.4Ghz帯の周波数帯が使われており、無線規格は11ax(9.6Gbps)・11n(600Mbps)・11g(54Mbps)・11b(11Mbps)です。この周波数帯は様々な機器で使われています。例としては、電子レンジ・Wi-Fiルーター・電話機・Bluetoothなどですね。そのため、それらの機器が近くにあって使用中の場合は電波干渉を受けてしまい通信が不安定になってしまうことがあるというデメリットを抱えています。ただし、aに比べて通信する距離が遠くなっても電波をしっかり拾ってくれるためaのように壁を隔てた程度では通信に問題はありません。この点がメリットとなっています。

Wi-Fiの「a」と「g」の使い分け

上記で説明した通り、Wi-Fiの「a」と「g」では取り扱いが大きく異なります。しかし最初に説明した通り、特定の無線LANルーターではaとgの切り替えを行えるタイプのものやどちらも使用できるタイプのものがあります。この場合、どちらの規格を使えばいいのか分かりづらいですよね。

そこで、aとgの使い分け方について説明します。まずaを使用するシーンですが、PCやスマホなど様々な機器でWi-Fi接続を行う場合はaを利用しましょう。gでは複数の機器でWi-Fi接続を行うと通信速度が低下してしまうことがほとんどですが、aの場合は高速通信に対応している規格である11ac・11axが採用されているため複数の機器で接続しても通信速度が低下しづらいのです。データを送るためのチャンネルも幅が広くなっており、イメージとしては複数車線がある高速道路のような感じですね。ですので複数の機器でWi-Fi接続を行う場合はaで接続を行いましょう。

 

また、家など様々な機器の電波干渉が起きやすい場所でもaが向いています。家だと電子レンジや固定電話など電波干渉してしまう機器が多く存在しており、電子レンジの使用時に接続が不安定になってしまったという経験をしたことのある方も少なくないと思います。aなら電波干渉が起こらないので、電波干渉しやすい場所ではaを使用しましょう。

 

gを使用するシーンですが、無線LANルーターのある部屋から機器を使いたい部屋の間に壁や天井など多くの障害物があるケースです。この場合はaだと障害物によって電波が弱くなってしまいますが、gであれば何の問題もなく強い電波を拾うことができます。また、古いスマホやタブレットを使用する際もgを使用しましょう。aは新しい周波数帯なので、古い機器では対応しておらず接続することができない点に注意しましょう。


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