Macのスリープとは
Macのスリープ状態とは、Macを使用していないときに電力を節約している状態のことです。
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スリープさせることで電源は入っていても省電力となっており、さらにスリープ解除するのにかかる時間は電源を切ったMacを起動させるより短時間となっています。
Appleでは数時間程度Macを使用しないのであればスリープで運用することを推奨しています。
Macでサイズの大きなファイルをダウンロード中にスリープになってしまうとダウンロードが中断されてしまうのでスリープさせたくないと思うことがあるでしょう。
音楽再生中や動画再生中に一定時間、マウスやトラックパッドを触らなかったためにスリープしてしまったこともあるでしょう。
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大量の写真の書き出し、動画の書き出しは時間がかかりますので、書き出しが終了するまでずっとMacに張り付いていられません。
ノート型のMacをクラムシェルモードで運用中であったり、部屋を移動するときにMacにスリープになってほしくない時もあります。
このようにMacをスリープさせたくない状況は多数考えられます。
今回は、このような状況のときにスリープさせない方法を以下の3種類紹介します。
- OSの設定でスリープさせないようにする
- アプリでスリープさせないようにする
- ディスプレイを閉じてもスリープさせないよいうにする
Macを勝手にスリープさせない方法【設定編】
まずは、Macの基本的なスリープ状態にする方法と解除する方法を説明します。
Macをスリープ状態にする方法は次のいずれかの操作を行います。
- メニューバーのAppleロゴのAppleメニューから「スリープ」を選択します。
- ノート型Macの場合は、ディスプレイを閉じます。
- CD/DVDドライブを搭載したノート型Macを使っている場合はcommand+option+メディア取り出しキーを押します。ディスプレイのみをスリープさせる場合はcontrol+shift+メディア取り出しキーを押します。
- Macのスリープ状態を解除するには次のいずれかの操作を行います。
- キーボードのキーを押すか、マウスまたはトラックパッドをクリックします。
- ノート型Macでディスプレイを開きます。
一定時間経過するとスリープする設定を行う方法はデスクトップ型とノート型Retina非搭載と搭載モデルでそれぞれ画面が異なりますのでそれぞれ紹介していきます。
デスクトップ型のMacで勝手にスリープさせない方法
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Dockにある「システム環境設定」から省エネルギーを選択します。
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ディスプレイをオフにするまでの時間をスライダします。
ディスプレイがスリープ状態になると画面が暗くなりますが、MacのAppはそのまま作業が継続されます。
ディスプレイをオフにしておくと節電効果があります。
必要に応じて以下の項目を選択します。
- 「ディスプレイがオフのオフのときにコンピュータを自動でスリープさせない」のチェックでMacが自動スリープにならないようにします。
- 「可能な場合はハードディスクをスリープさせる」をチェックするとドライブにデータの読み書きが行われていないときはハードディスクをスリープ状態にします。内蔵または外付けのドライブがSSDでなく継続的にアクセスして読み書きをするApp(ビデオ編集アプリなど)ではこのオプションを解除した方が作業効率が上がります。
- 「ネットワークアクセスによるスリープ解除」をチェックすると共有プリンタなどに誰かがアクセスしてきたときに、コンピュータのスリープを自動的に解除する場合に使用します。
- 「停電後に自動的に起動」をチェックすると、停電になったときや電源コードが外れてしまった場合に電源に再接続されるとMacが再起動します。
- 「Power Napを有効にする」をチェックするとPower Napの間はディスプレイと実行されるタスクに必要のないハードウェアの電源が切られ節電効果があります。スリープ中に定期的にスリープが解除され、メールチェックやソフトウェアアップデートなどのタスクが実行されます。
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こちらのスケジュールから起動またはスリープ解除とスリープ開始の時間を設定することができます。
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上段は起動またはスリープ解除のスケジュール設定となっており、下段は「スリープ」、「再起動」、「システム終了」のスケジュールを設定できます。
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スケジュールでは平日と週末、毎日、曜日のスケジュールの設定ができるようになっています。
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さらにスケジュールでは時間の設定ができるようになっております。
Mac miniで勝手にスリープさせない方法
Mac miniでの設定画面はコンピュータのスリープとディスプレイのスリープの項目が別れており、それぞれのスリープまでの時間を設定することができるようになっています。
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こちらのコンピュータのスリープは、ディスプレイのスリープとは異なりコンピュータのほかの部品も併せてスリープ状態となり、電力供給が最小限になっています。
ノート型Retina非搭載モデルのMacで勝手にスリープさせない方法
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こちらもMac mini同様にコンピュータとディスプレイのスリープが分けれられています。
さらにバッテリー駆動の時と電源アダプタで駆動のときで別々の設定ができるようになっています。
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例えば、バッテリー駆動のときはバッテリーの消費を抑えるために短い時間でスリープ状態になるように設定して、電源アダプタに接続されているときはスリープモードにならないように設定できます。
ノート型Retina搭載モデルのMacで勝手にスリープさせない方法
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こちらはバッテリー駆動時の設定画面です。
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ノート型のMacはバッテリー駆動時と電源アダプタ接続時の設定を変更できるようになっているのと、Retina搭載機にはPower Napの設定ができるようになっています。
Macを勝手にスリープさせない方法【アプリ編】
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アプリを使って強制的にスリープをさせない方法を解説します。
今回紹介するアプリは「Theine」というアプリです。
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アプリを起動するとメニューバーにアイコンが表示されます。
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強制的にスリープさせない時間を設定できます。
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調節の項目では、ログイン時に起動させる項目などの設定が可能となります。
閉じてもMacを勝手にスリープさせない方法
ノート型のMacを使っているときに移動しなければならなくなった状況で、ダウンロード中であったりタスクが終了していない状況でディスプレイを閉じるとスリープモードになってしまいます。
このときに行なっていたタスクが中断されると困ってしまいますね。
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多くのアプリではディスプレイを閉じたときにスリープしてしまうのですが、これよりご紹介する「InsomniaX」というアプリはディスプレイを閉じてもスリープしないという優れたアプリです。
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起動させるとメニューバーにアイコンが表示されます。
メニューの上段2つの「Disable Lid Sleep」と「Disable Idle Sleep」にチェックを入れます。
「Disable Lid Sleep」はディスプレイを閉じた時のスリープを無効にします。
「Disable Idle Sleep」はアイドル(一定時間操作がなかった)時のスリープを無効にします。
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「Disable Lid Sleep For...」という項目をクリックするとディスプレイを閉じた時のスリープさせない時間を設定できます。
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「Disable Idle Sleep for...」という項目をクリックするとアイドル時にスリープさせない時間を設定できます。
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「Preferences」では電源アダプタを繋いでるときにだけ有効にする設定などもあります。
まとめ
今回は「Macをスリープさせない方法まとめ!」をご紹介しました。
スリープを強制的にさせないと熱がこもったりしてハードウェアに負荷がかかりますので、運用には十分に注意して使用するように心がけましょう。