Firefoxのリフレッシュ機能とは?
Firefoxにはリフレッシュ機能と言う、何かしらFirefoxで不具合が起きた時に役立つ機能が用意されています。
正常にページを読み込めなくなったり、アドオンに不具合が起こったとき、Firefoxの動作が重くなった際になどにリフレッシュ機能を活用することで、症状が改善する可能性があります。
リフレッシュ機能を使うと非常に多くの項目が初期化されるため、使い方次第では非常に便利ですが、リフレッシュ機能を使う上で抑えておきたいポイントなどがいくつか存在します。
この記事ではそんなリフレッシュ機能を活用するメリットやデメリット、リフレッシュ機能の使い方などを順番に紹介していますので、参考にしてください。
すべてのアドオンが一旦リセットされる
もし大量のアドオンを導入していて、どのアドオンが原因で重くなっているのか、不具合の原因になってるかわからない場合はリフレッシュすることで一旦問題が解消されます。
ただし、導入済アドオンの設定も全て削除されてしまいますので、あくまでリフレッシュ機能は最終手段です。アドオンの数が少ないのであれば個別に削除するほうが、無駄に設定が初期化されずに手間がかかることもないでしょう。
どうしても原因のアドオンを特定できない場合に限り、リフレッシュ機能で全てのアドオンを削除してから一つずつアドオン導入して検証すると良いかもしれません。
ブラウザが原因でページを読み込めないトラブルを解消できる
ブラウザに残ってるキャッシュなどが原因でページを正常に開くことができない時、リフレッシュ機能を使ってFirefoxを初期化することで解決することがあります。
ページを正常に読み込めないトラブルは、残っているキャッシュが原因であることも多く、大半はスーパーリロードを行なうことで解消しますが、稀にスーパーリロードを行ってもページが正常に読み込めない、表示されないトラブルに見舞われることがあります。
そういう時に何を試しても改善されない場合に便利なのがリフレッシュ機能です。
ただし、先程アドオンの話しでも触れたように最終手段であるため、リフレッシュ機能を使った後はFirefoxのオプションやアドオンの再設定などを一つずつ済ませるようにしましょう。
http・httpsアクセスのトラブルを解消できる
Firefoxは一度でもhttps://から始まるURLでサイトにアクセスした場合、それ以降はhttp://から始まるURLでのアクセスは自動的にhttps://から始まるURLにリダイレクトされます。
このセキュリティ証明書に関するトラブルはキャッシュの削除やCookieのリセットでも解決することができず、Firefoxのリフレッシュ機能を使うか数日放置する必要があります。
このトラブルは起きてしまうとやっかいですので、もしこのようなことが原因でhttp://から始まるページにアクセスできなくなった場合はリフレッシュ機能を使ってリセットすると良いでしょう。
リフレッシュ機能で初期化したFirefoxは元に戻せる
Firefoxの動作がおかしかったのでリフレッシュ機能を使って初期化してみたものの、実はFirefox以外のことが原因でリフレッシュしても何も問題が解決しなかったということもあるでしょう。
そういった場合に備えてリフレッシュする前の状態に戻す機能も用意されています。
万が一初期化してしまったとしても復元することは可能ですので、とりあえずという感覚で試すこともできます。
オプションの再設定が必要になる
当然ではありますがリフレッシュ機能を使うとFirefoxやアドオンの設定がリセットされるので、必然的に再設定が必要になります。
たくさんのアドオンを導入していたり、設定項目が多いアドオンを使用していた場合はリフレッシュ後の対応が少し大変ですので覚えておいてください。
リフレッシュ機能を使うのは最終手段
Forefoxのリフレッシュ機能は非常に多くの設定を初期化することになるため気軽に利用するものではありません。
リフレッシュ機能を使うべきタイミングは以下のような時です。
- httpアクセスができなくて困っている
- アドオンを導入しすぎて一旦クリーンな状態に戻したい
- アンインストールせずに初期化したい
- よくわからないが何故かFirefoxが重い
- キャッシュやCookieを削除しても不具合が解消されない
- アドウェアによって強制的に替えられている設定を初期化したい
ただアドオンをアンインストールしたいだけであれば個別に削除するだけで十分ですし、キャッシュやCookieも個別に削除する方法が用意されています。
httpアクセスが強制的にhttpsアクセスに切り替えられてしまうトラブルも数日待てば解決することが多いので、待てる場合はリフレッシュ機能を使わずに待つべきです。
ですので、Firefoxのリフレッシュ機能あくまで最終手段という認識で押さえておいてください。
Firefoxのリフレッシュ・初期化方法
それでは早速Firefoxのリフレッシュ機能を使って初期化する方法を紹介します。
Firefoxのリフレッシュ機能を使う方法は2つありますが、どちらもカンタンですので、一つ一つ見ていきましょう。
最も簡単な方法
まずは最も簡単にリフレッシュを行えるやり方を紹介します。
リフレッシュ機能に関するポップアップが表示されるので[Firefoxをリフレッシュ]を選択します。
すると自動的にFirefoxが終了し、リフレッシュが実行されます。
リフレッシュ前に開いていたタブを復元したい場合は[復元]を選択しましょう。
これがFirefoxをリフレッシュする最も簡単な方法です。
Firefoxのヘルプから行う
うまくページを開けなかったり、Firefoxだけインターネットに繋がらないといった問題でFirefoxのサポートページが開けない場合はこちらの方法を取ってください。
トラブルシューティング情報画面でリフレッシュやセーフモードでの起動、Firefoxの各種設定が確認できます。
すると自動的にFirefoxが終了し、リフレッシュが実行されます。
リフレッシュ前に開いていたためウインドウを復元したい場合は、リフレッシュ完了画面に表示されている案内に従って[復元]をクリックしてください。
リフレッシュが完了した後は必要に応じてアドオンの追加設定の変更を行うようにしましょう。
リフレッシュ完了時にはバックアップが自動生成される
詳しいやり方は後述しますが、Firefoxをリフレッシュ前に戻す方法が存在します。
リフレッシュ前の状態に戻すために重要なフォルダですので、元に戻す可能性がある場合は絶対に削除しないようにしましょう。
Firefoxのリフレッシュで初期化される項目
Firefoxのリフレッシュ機能を使って初期化される項目は既にいくつか触れていますが、厳密には以下のデータがすべて初期化されます。
- インストールしたアドオンと設定
- インストールしたテーマ
- Webサイトごとの設定
- Firefoxのオプション
- ユーザーが追加した検索エンジン
- DOMストレージ(大容量のキャッシュ領域みたいなもの)
- セキュリティ証明書
- デバイスの設定
- ダウンロード時の動作(保存先設定など)
- カスタマイズしたツールバー
- ユーザースタイル
設定関係のほぼ全てが初期化されるので、リフレッシュを実行する際は初期化前の設定をある程度にもいいので覚えておくようにしてください。
Firefoxのリフレッシュをしても残るもの
Firefoxのリフレッシュ機能を使うとほぼ全ての設定やインストールしたアドオンなどが削除されて初期化されますが、リフレッシュ機能を使ってもなお残るデータがあります。
リフレッシュしても残るデータは以下の通りです。
- 追加したブックマーク
- 閲覧履歴
- ダウンロード履歴
- 保存したID・パスワード情報
- 開かれているウィンドウ・タブ情報(リフレッシュ完了時のタブ復元に使われます)
- Cookie(ログイン状態など)
- Webページのフォームの入力補完情報
- ユーザー辞書
これらの情報もすべて削除してして初期化したい場合は、個別にブックマークを削除したり設定からCookieの削除などを行なってください。
【元に戻す】Firefoxのリフレッシュを元に戻す方法
記事の前半でも軽く紹介しましたが、Firefoxでリフレッシュした後に、リフレッシュ前の状態に戻すことは可能です。
とりあえずリフレッシュ機能を試してみたけどFirefoxの動作が改善されなかったり、試してみたけどやっぱりリフレッシュ前に戻したいという場合に役立ちます。
リフレッシュしたFirefoxを元に戻すには以下の手順で行います。
ここまではリフレッシュを行うまでの流れと同じですが、ここから異なります。
ここで開かれるフォルダがCookie・Firefoxオプションなどあらゆる情報が保存されているプロファイルフォルダです。
ここにバックアップファイルを上書きします。
このフォルダの中身を先程開いたプロファイルフォルダに上書きします。
これでリフレッシュ前のアドオン情報などを復元でき、リフレッシュ前の状態に戻すことができます。
これでFirefoxを再起動するとリフレッシュ前の状態に戻り、インストール済みアドオンやその設定も復元されています。
バックアップファイルを削除すると復元できないので注意
リフレッシュ前の状態に戻すには、リフレッシュ時に作成されたファイルを直接触ることになるため、間違えて削除してしまったり、リフレッシュ後のファイルで上書きしてしまうとFirefoxでの復元が難しくなります。
Sync機能を有効化しているとある程度は復元可能
Firefoxアカウントを作成してログインし、Sync機能を有効化していた場合はリフレッシュ機能で初期化される項目のほとんどを復元することが可能です。
復元可能な項目は以下の通りです。
- ブックマーク
- 閲覧履歴
- 開いているタブ・ウィンドウ情報
- アドオン
- ログイン情報(Cookie)
- Firefoxオプション
ただし、Sync機能だけでは完全復元はできないので可能な限りバックアップの復元で行うようにしてください。
またそれでも心配な方は、パスワードを含むログイン情報をバックアップすることができます。ぜひ下記の記事を参考にしてみて下さい。2重でバックアップするとより安全です。
まとめ
あくまでFirefoxのリフレッシュ機能は、スーパーリロードやキャッシュ削除・Cookieの初期化やアドオンの再インストール・再設定を行なってもなおFirefoxの動作が重いなどのトラブルの解決に使うものです。
保存済みのパスワードやブックマークなどは削除されませんが、導入しているアドオンなど非常に多くの設定が初期化されます。
復元することは可能ではありますが、あまり安易に使用する機能ではないので可能であればリフレッシュ機能に頼らずにFirefoxを使うことを目指すようにしてください。