Windows10のコマンドプロンプトで使える「SDelete」コマンドとは?
Windows10で使用していたHDDやSSD・USBメモリなどのストレージを廃棄する場合は、セキュリティの観点から完全削除しておくことが望ましいです。そこで、ストレージをゼロフィル(ストレージの全セクタに0を書き込む)しましょう。Microsoftの提供する「SDelete」を用いれば、ストレージをゼロフィルすることができますよ。
SDeleteコマンドの使い方
SDelete.zipを解凍したら、フォルダ内の「sdelete.exe」・「sdelete64.exe」の2つのファイルを「C:\Windows\System32」に配置しましょう。これでコマンドプロンプト・Windows PowerShellで実行する際にフォルダパスを入力しないでSDeleteを実行することができるようになります。
wmic diskdrive list brief
diskpart DISKPART> list volume
番号を確認したら、「select volume 5(削除したいストレージの番号)」→「delete volume」でボリュームを削除します。最後に「list volume」で削除したボリュームの容量が0B(使用不可)になっていることを確認しましょう。
select volume 5 delete volume list volume
あとは、SDeleteで空き容量を0にします。下記コマンドを使用して空き容量を0にしましょう。コマンドの最後の番号は、先ほどと同じくボリュームの番号となります。SDeleteのフォルダ指定は、上記で説明している通り「C:\Windows\System32」に配置していれば選択不要です。
.\sdelete -z 5
SDeleteコマンドのオプション
SDeleteで使用できるオプションは、下記の通りとなります。
- -a:読み取り専用属性を削除する
- -c:空き領域から不要なものを除去する
- -p 回数:上書きの回数を指定する(デフォルトの回数は1)
- -q:エラーは出力しない
- -s・-r:サブディレクトリを再帰処理する
- -z:空き領域を0にする