TBWとは?
パソコンのストレージにはHDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)の2つがありますが、近年はSSDが搭載されたパソコンが多く存在していますよね。SSDはHDDと違い、アクセス速度が早いためシステムドライブに向いている・HDDのように読み書き時に音が鳴らない・物理的な衝撃に対して耐久性が高いなどのメリットがあります。
そんなSSDですが、HDDと同様に寿命が存在します。HDDは劣化により寿命が到来するわけですが、SSDには「TBW」という明確な寿命が設定されています。TBWとは「Total Byte Written」の略称で、総書き込み量のことを指します。
TBWに設定された値までSSDに書き込みを行うと、それ以降データの読み書きを行うことができなくなってしまい、パソコンが正常に動作しなくなります。
HDDでは寿命が近づいてきた時に異音がする・データの読み書き時にエラーが発生するといった症状で寿命が近くなってきたのだと察することができますが、SSDの場合はTBWをオーバーしたらいきなりパソコンが動作しなくなってしまうためTBWの数値は気にしておく必要があります。
TBWを確認する方法は?
このSSDの場合は、「120Terabytes」と書いてあり、120テラバイトほどの書き込みを行うと限界に到達することになります。「120テラバイトしかないの?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、ユーザーの使い方によってこのTBWにどれくらいの日数で到達するのかは変動します。
自分のパソコンがどれだけSSDに書き込みを行っているのか・自分のパソコンのSSDのメーカーや製品番号を確認したい場合は、フリーソフト「CrystalDiskInfo」を使用することですぐに確認することができますよ。下記リンクのWebサイト「Crystal Dew World」にアクセスしましょう。
筆者のPCでは先程説明した通りCrucialのBX500シリーズを使用しているわけですがこのSSDのTBWは120テラバイトに設定されているため、何も問題がなければ約10年は持つ計算になります。このように、TBWを控えて自分のPCのSSDの書き込み量を調べることで大まかな寿命が確認できますよ。