スプレッドシートのプルダウンを連動させる方法!【入力規則/選択肢】

スプレッドシートのプルダウンを連動させる方法!【入力規則/選択肢】

Googleスプレッドシートには複数のプルダウンを連動させる機能があります。この機能を使えば、スプレッドシートをより便利に共有して使うこともできます。Googleスプレッドシートのプルダウンを連動させる方法をご紹介します。


目次[非表示]

  1. スプレッドシートのプルダウンを連動させる意味
  2. スプレッドシートのプルダウンを連動させる方法
  3. まとめ

スプレッドシートのプルダウンを連動させる意味

Googleスプレッドシートには、複数のワードを選択できるプルダウンを作成することができます。さらに、複数のプルダウンを連動させることもできます。

プルダウンを連動させることができれば、複雑な表の作成が可能になります。

都道府県名と高校名から選択

例えばこのように都道府県名と高校名から選択する場合を考えてみましょう。ここから都道府県とその高校をそれぞれ選択すると、すべての都道府県が一緒くたになっている高校群から選択するのはかなり骨です。

ここで、2つのプルダウンを用意します。
1つのプルダウンは都道府県、1つは高校を選択できるようにします。
ここでプルダウンを連動していないと、どの都道府県を選択しても全国の高校から探したい高校を探すことになります。

連動することで、東京都を選択すると東京都内の高校のみ選択肢に表示できるようになります。つまり選択肢の絞り込みができ、検索が効率化します。

プルダウンリストを連動させることができれば、長くなりがちなリストの項目を選択肢に応じて限定させることができます。

スプレッドシートのプルダウンを連動させる方法

まずは、通常のプルダウンを作成する方法を紹介します。

スプレッドシートを開き、プルダウンで表示したいワードを任意の場所に入力
スプレッドシートを開き、プルダウンで表示したいワードを任意の場所に入力します。

次にプルダウンを表示させたいセルを選択します。

画面上のメニューから「データ」を選択し、「データの入力規則」をクリック
画面上のメニューから「データ」を選択し、「データの入力規則」をクリックします。

「セル範囲」で正しいセルを選択できていることを確認します。
「条件」は「リストを範囲で指定」を選択し、左にある「田」をクリックします。

「データ範囲の選択」ウィンドウが表示
「データ範囲の選択」ウィンドウが表示されます。

先ほど作成したプルダウンに表示する一覧のセルの箇所を選択します。
選択したら、「OK」をクリックします。

「セルにプルダウンリストを表示」にチェックを入れ、「保存」ボタンをクリックして設定完了
「セルにプルダウンリストを表示」にチェックを入れます。「保存」ボタンをクリックして設定完了です。
プルダウンリスト作成完了
プルダウンリストが作成できました。

プルダウンリストをクリックすると、選択したワードがセレクトボックスに表示されます。

このプルダウンリストの作成方法を応用させて、複数のプルダウンリストを連動させる方法を紹介します。

区を選択すると、観光場所が選択できるようにプルダウンを作成します。

区を記載し、それに応じて場所を記載して一覧を作成
区を記載し、それに応じて場所を記載して一覧を作成します。

今回は、その一覧の下にプルダウンを表示する表を作成します。
ここの区プルダウンリストと場所プルダウンリストを連動させます。

プルダウンリストを連動させるために、別シートに連動用の一覧シートを作成します。

プルダウンリストを作成するシートは「観光」、連動に使うシートは「データ」と名前を変更
わかりやすくするためにシートに名前をつけます。

プルダウンリストを作成するシートは「観光」、連動に使うシートは「データ」と名前を変更させました。

プルダウンリストを作成するセルを選択します。

データの入力規則
データの入力規則を開きます。

「条件」には、A2からA6の区を記載した箇所を選択します。「保存」ボタンで作成完了です。

なお、「無効なデータの場合」で「入力を拒否」にチェックを入れると、プルダウンリストで選択した項目以外のワードは入力できなくなります。

ここで、「データ」シートに連動に必要な記載を行います。

A列に、「観光」シートの区のプルダウンリストのセルを参照するように記載
A列に、「観光」シートの区のプルダウンリストのセルを参照するように記載します。
A列に残りの区参照を記載
A列に残りの区参照を記載します。
B列以降
B列以降には、「観光」シートの場所を参照する記載を行いますが、ここで区と連動するようにiferror関数とVLOOK関数を使用します。
=iferror(VLOOKUP($A2,'観光'!$A$2:$D$6,2,0),"")

「A2」の箇所は区を指定します。

「’観光’」以降は、観光シートの場所を指定します。

B列以降に同じように「観光」シートの「場所」を指定
B列以降に同じように「観光」シートの「場所」を指定します。
「観光」シートのプルダウンリストの一覧とデータの抜け漏れが無いように、「データ」シートにも一覧を作成
このように「観光」シートのプルダウンリストの一覧とデータの抜け漏れが無いように、「データ」シートにも一覧を作成します。

これで「データ」シートの準備は完了です。
再度、「観光」シートに戻ります。

場所のプルダウンリストを作成するセルを同じく選択
場所のプルダウンリストを作成するセルを同じく選択します。
「データの入力規則」の「条件」に、「データ」シートのセルを選択
「データの入力規則」の「条件」に、「データ」シートのセルを選択します。

これで連動の設定は完了です。

区に「港区」を選択すると、候補場所のプルダウンリストが限定
区に「港区」を選択すると、候補場所のプルダウンリストが限定されています。
「墨田区」を選択すると、また別の場所がセレクトボックスに表示
「墨田区」を選択すると、また別の場所がセレクトボックスに表示されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。プルダウンを作成して、連動させる方法をご紹介しました。

プルダウンを連動させることで、検索効率が劇的にあがります。更に選択肢が多ければ多いほどそのメリットは大きくなりますので、ぜひ選択肢が多い場合にはプルダウンの連動のテクニックを使ってみましょう。


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