【修復】DISM.exeとsfc /scannowとは?使い方をご紹介!

【修復】DISM.exeとsfc /scannowとは?使い方をご紹介!

Windowsのパソコンがなんだか不調だな…と感じたら、DISM.exeとsfc /scannowを使ってWindowsのシステムを修復してみましょう。この記事では、DISM.exeとsfc /scannowについて・使い方をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. DISM.exeとは?
  2. DISM.exeの使い方
  3. sfc /scannowとは?
  4. sfc /scannowの使い方

DISM.exeとは?

お使いのWindowsのパソコンの調子がおかしいと感じた時には、Windowsの「DISM.exe」を使うことでWindowsのシステムを修復することができますよ。DISM.exeとは、Windowsのイメージファイルのチェックや操作を行うことのできるコマンドラインベースのツールです。

この記事では、Windows10でDISM.exeや「sfc /scannow」の使い方についてご紹介していきます。

DISM.exeの使い方

コマンド実行方法

まずは「Windowsキー+Xキー」の同時押しでアドバンスドメニューを開き、「Windows PowerShell(管理者)」をクリック
それでは、DISM.exeの使い方を説明します。まずは「Windowsキー+Xキー」の同時押しでアドバンスドメニューを開き、「Windows PowerShell(管理者)」をクリックしましょう。

※DISM.exeは管理者権限がないと実行できないので、必ず「Windows PowerShell(管理者)」を開いてください。
Windows PowerShell
Windows PowerShellが起動したら、「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」とコマンドを入力してEnterキーを押しましょう。
「展開イメージのサービスと管理ツール」「バージョンxx.x.xxxxx.xxx」と表示
「展開イメージのサービスと管理ツール」「バージョンxx.x.xxxxx.xxx」と表示され、その下に進捗を示すバーが表示されます。このバーが100%になるまでパソコンを操作せず待機しましょう。
進捗バーが100%になり、「復元操作は正常に完了しました。操作は正常に完了しました。」と表示
進捗バーが100%になり、「復元操作は正常に完了しました。操作は正常に完了しました。」と表示されれば、修復完了です。

DISM.exeのオプション

DISM.exeでは、各種コマンドを入力することで対応した操作を実行させることができます。DISM.exeのよく使われるオプションをご紹介します。

DISM.exe /?

DISM.exeのヘルプを表示させます。

DISM.exe /?
DISM.exe /Online /?
DISM.exe /Online /Cleanup-image /?

DISM.exe /Online /Cleanup-image /ScanHealth

システムイメージのチェックのみを行います。修復作業は行われません。

DISM.exe /Online /Cleanup-image /ScanHealth

DISM.exe /Online /Cleanup-image /CheckHealth

システムイメージのチェックを行い、イメージが正常か・破損している場合は修復が可能か不可能かの表示を行います。修復作業は行われません。

DISM.exe /Online /Cleanup-image /CheckHealth

DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth

システムイメージのチェックを行い、問題がある場合にWindows Updateを用いて破損ファイルの修復を行います。

DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth

sfc /scannowとは?

「sfc /scannow」コマンドを実行
sfc.exeを使い「sfc /scannow」コマンドを実行することで、DISM.exeのようにシステムファイルのチェック・修復を行うことができます。

DISM.exeとはどう違うのかと言うと、DISM.exeの「Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」ではWindows Updateを使用してシステムファイルを修復するのですが、sfc.exeの「sfc /scannow」ではローカル「C:\Windows\System32\dllcache」にバックアップしているキャッシュファイルからの置き換え修復を行います。

DISM.exeとsfc /scannowを併用することで、Windowsの不具合リカバリメディアや再インストールを行わずとも修復できる可能性が高まりますよ。

sfc /scannowの使い方

コマンド実行方法

「Windowsキー+Xキー」の同時押しでアドバンスドメニューを開き、「Windows PowerShell(管理者)」をクリック
それでは、sfc.exeによる「sfc /scannow」の使い方を説明します。

DISM.exeの時と同じく「Windowsキー+Xキー」の同時押しでアドバンスドメニューを開き、「Windows PowerShell(管理者)」をクリックしましょう。
Windows PowerShell
Windows PowerShellが起動したら、下記のコマンドを入力してEnterキーを押しましょう。
sfc /scannow
「システムスキャンを開始しています。これにはしばらく時間がかかります。」「システムスキャンの検証フェーズを開始しています。」の下に、「検証〇〇%が完了しました。」と表示
「システムスキャンを開始しています。これにはしばらく時間がかかります。」「システムスキャンの検証フェーズを開始しています。」の下に、「検証〇〇%が完了しました。」と表示されます。これが100%になるまで待機しましょう。

※検証には時間がかかります。検証中にWindows PowerShellを終了しないように注意してください。

検証が100%になって完了して、「Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」と表示
検証が100%になって完了して、「Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」と表示されれば、特に問題はないということになります。

もしシステムファイルに問題があり、修復が行われた場合は「破損したファイルを検出し。正常に修復しました。」と表示されます。

破損したファイルを修復できなかった(失敗した)場合

もし「破損したファイルを検出しましたが、その一部を修正できませんでした。」と表示された場合は、sfc /scannowによる修復が失敗しています。その場合は、「C:\Windows\Logs\CBS\CBS.log」に出力されるログファイルを見て破損しているファイルを確認して、正常なファイルのコピーを手動でコピーして置き換えましょう。または、DISM.exeのコマンド「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」を使うことをおすすめします。

もしファイルを置き換えても問題が起きたままの場合は、Windowsの再インストールが必要となる場合があります。また、ハードウェアが破損している場合にも同様に破損ファイルの修復が行えないことに気を付けましょう。


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