LINEの着せ替えを自作する
LINEの着せ替えが自作できるのはご存知ですか?スタンプを作ることができるのは有名ですが、それに比べると自作の着せ替えはあまり認知されていません。
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着せ替えとは、LINEを開いた時のメニューボタンやメニュー背景の部分です。
友だち、トークというように書かれている部分を自分の好きなものに、文字通り着せ替えすることができる機能です。
LINEの着せ替えを自作で作ることができれば、自分のオリジナルキャラクターを使ったりもできますし、また友だちにも使ってもらうこともできます。作ること自体は無料というのも魅力のひとつです。
このページでは、そんなLINEのオリジナル着せ替えの自作での作り方や、作る時の注意点、自分用で販売しないことができるのか?などについてご紹介していきたいと思います。
LINEの自作の「着せ替え」の作り方を解説
ではまず作り方から見ていきましょう。オリジナルを作るのに必要なものは、イラストデータを縮小したりすることもありますので、できればベクターデータで作れるツールを準備しておきましょう。
無料のツールなども増えているので、それらを利用するのもおすすめです。
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公式サイトでは、フォトショップ用のテンプレートもあります。
可能であればフォトショップを用意しておくとスムーズでしょう。
他にもイラストレーターなども使いやすいです。
もちろん、イラスト自体を書く時には手書きの物を利用しても問題ありません。スキャニングしてデータ化して使用すれば良いでしょう。作り方は様々です。
ですが、ファイル形式は必ずpngである必要がありますので、こちらにも気をつけておきましょう!
LINEの自作着せ替えの作り方「オリジナルの内容、アイディアを練る」
まずはどんな着せ替えにするのか、アイディアを練りましょう。この作業はオリジナルで作る時の醍醐味のひとつでもありますね。
基本となる部分です。クオリティを高めるためにも、しっかりとコンセプトなどを決めておきます。
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どんなものにするのか考える時に、他のクリエイターズの方達がどのような感じで作っているのか、着せ替えショップも覗いておきましょう。
どんなテイストの着せ替えが多くあるのかや、価格帯なども同時にチェックしておくことで、自分が作る時の参考になります。特に収益を目的としている場合には、この調査は重要なものになります。
LINEの自作着せ替えの作り方「価格を決める」
ある程度、アイディアがまとまったら価格についても決めておきましょう。
登録料などは無料ですが、自分の時間や必要ソフトを購入した場合にはその減価償却なども含めて考えておきます。
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価格はその着せ替えの印象にも繋がりますので、重要なポイントになります。
日本で販売する場合には360円、480円、600円の中から選ぶことができます。着せ替えショップを見ると、多くのクリエイターズ着せ替えが360円(150コイン)ほどが主流になっています。
これを踏まえて考えて、自分はどの価格で販売していくのか吟味します。
また、販売地域を限定することもでき、海外では低価格で販売することもできます。こちらも考慮に入れて考えておきましょう。この後の収益についてで解説しています。
LINEの自作着せ替えの作り方「画像を作る」
ここまでができたら、いよいよ商品となる画像を作成する作業へ移ります。
多くの画像を仕上げる必要がありますので、根気強く行なっていく必要があります。
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着せ替えの場合には、サイズの縮小や拡大を多く使います。
作り方は多くの方法がありますが、データ化する時にはベクターデータにするようにしましょう。
修正なども含めて行いやすいのは、タブレットなどを使って作る方法です。背景を透過させ、pngデータとして書き出したりできるアプリだとより良いですね。
デザインなどにもよって、向いている作成方法も変わります。手書きの方が楽ということもあるかと思います。
まずはピンと来た方法でトライしてみるというのも良いでしょう。思い立った時の勢いも大切です。
必要な画像数について
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自作のLINE着せ替えに必要な画像数は49個にも登ります。
これだけ聞くと、かなり多い印象になりますが、実はiPhone用とAndroid用にサイズを変えた物を用意しなければならないので数が多く感じられてしまうのです。
49個もオリジナルで作るの!?と思うとびっくりしてしまうかもしれませんが、実際にはサイズ違いで準備できるものも多くあります。ですので、実際に作成する画像数は半分ほどか、デザイン次第ではもう少し減らすこともできます。
では、詳しく画像について見ていきましょう。
メイン画像3個 (同じデザインである必要があります)
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また、着せ替えの詳細を表示した時にも使われる画像です。
その着せ替えの顔ともなるべき部分です。自作の着せ替えの魅力が詰まった画像にしましょう。
サイズの指定はそれぞれ以下の通りです。
- iPhone(W200 × H284ピクセル)、
- Android(W136 × H202ピクセル)、
- LINEストア向け(W198 × H278ピクセル)
メニューボタン画像28個
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実は国によって表示されている内容が違うので、7種類必要ということになります。
それぞれにONとOFFが必要となり、さらにiPhone用とAndroid用が必要となります。
- iPhone用(W128 × H 150ピクセル)
- Android用(W128 x H112ピクセル)
また、実際に使う時には、新着件数を表すバッジがつきますので、それも考慮して画像を作ります。
ONとOFFで画像が違うと可愛らしいですが作成数が多くなります。心が折れてしまいそうな時には、ONとOFFでサイズを変えるだけというのもおすすめです。
メニュー背景画像2個(任意です)
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こちらは任意となります。
用意された色の中から選ぶこともできるためです。
メニューボタンの背景となる画像です。こちらも、
- iPhone用(W1472 x H150ピクセル)
- Android用(W640 x H112ピクセル)
あえて画像を用意しなくても、色だけにした方が見やすく使いやすい可能性もあります。
パスコード用画像16個
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こちらも、
- iPhone用(W120 × H120ピクセル)
- Android用(W116 × H116ピクセル)
大きさを変えるだけという方法もできます。
プロフィール画像4個
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個人とグループ用が必要となり、それぞれ
- iPhone用(W240 × H240ピクセル)
- Android用(W247 × H47ピクセル)
トークルームの背景画像2個(任意です)
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- iPhone用(W1,482 × H1,334ピクセル)
- Android用(W1,300 × H1,300ピクセル)
必ずしも全体のデザインを作成する必要はなく、下の方にイラストが入っていて、他は色で塗りつぶされているということもできます。シンプルな方がトークが読みやすいということもあります。
Android用のスプラッシュ画像1個 + スプラッシュ画像の背景1個
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iPhoneをずっと利用しているという場合には、知らない方もいるかもしれません。
Androidの場合にはLINEを起動する時に、少しの間だけ表示されるスプラッシュ画像というものがあるのです。
こちらの画像はAndroid用だけとなり、(W1,300 × H1,300ピクセル)と背景(W480 x H720)がそれぞれひとつずつです。
画像の作り方
- どの画像を同じものにするのかを決めておく
- 1個の画像を作ったら、混ざらないようにファイル分けなどで工夫する
- 小さい画像のデザインは細かくしすぎない
LINEの着せ替えの販売方法
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では画像が完成したら、クリエイターズマーケットへ登録し、販売に向けて準備をしていきましょう。
このLINEクリエイターズマーケットは、自作のオリジナルスタンプや着せ替えを販売するためのプラットフォームで、必ず登録が必要となります。
クリエイターズマーケットを通して、販売の管理を行い収益の確認などができ、登録無料です。せっかく作ったのですから販売しない手はありません!
LINEクリエイターズマーケットに登録する
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クリエイターズマーケットに無料登録します。
まずは下記のリンクから、アクセスしてみましょう。
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クリエイターズマーケットの「登録はこちら」から必要事項を入力し、登録を行います。
フォームに沿って行うので、簡単です。
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ここで、着せ替えに関する基本的なタイトルや、作者名などの販売に必要な情報を入力して登録します。

クリエイターズマーケットのメイン画面から「アイテム管理」を選び、登録する着せ替えを選択し、フォームに沿って登録していきます。
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画像を登録していく時には、何個か登録できたらプレビューで確認するようにしておきましょう。
画像の場所を間違えてしまっている可能性もありますし、デザイン的や色味をチェックするという意味合いもあります。少し手間にはなりますが、必ずプレビューを見つつ作成するようにしましょう。画像の登録が全てできたら「申請」をクリックして、クリエイターズマーケットからの審査を待ちます。
1週間から10日前後と言われていますが、その時の状況にもよるようです。ここで、画像に何かしらの不備などがある場合にはリジェクトされて、クリエイターズマーケットの方から連絡があります。
その場合には、指摘箇所を修正し再度申請を行います。再度行なっても無料で料金は発生しません。
LINEの自作の着せ替えを「自分用」として作ることは可能?
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同じ自作でもスタンプの場合には自分用、もしくはグループ用としてプライベートモードがあります。
ですが、着せ替えの場合には自分用というのがありません。
もしどうしても自分用として作成したい場合には、作ってすぐに自分がダウンロードして、その後すぐに販売を中止して、販売しないという方法があります。その後も販売しないようにしておくということです。
ですが、タッチの差で他の方が買うという可能性もありますので、いかに手早く販売しないようにしても、確実とは言えない方法です。
自分用としてだけ作るのは、少々難しいかもしれません。
日本で販売する場合、海外で販売する場合
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着せ替えを販売する時には、販売地域を指定することができます。
日本では360円が最低金額となりますが、他の国で販売する時には120円〜ともっと安い金額を設定することもできます。
海外での販売も視野に入れている場合には、日本では販売しないようにすることで、海外に向けて低価格で販売することができます。
着せ替えのタイトル登録などをする時に、販売地域の指定をすることができます。この時に、日本だけを選択するアイテムと、海外だけを選択するアイテムとに分けて申請しましょう。
販売し続けるには仕様の変更に対応するのが必須
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ガイドラインや仕様は予告無く変更されることもあります。
販売し続けるためには、これに対応することが必要です。
クリエイターズマーケットに定期的にアクセスして、アップデートに対応するようにしたり、追加の画像を作成したりすることも必要になります。
お知らせ自体は、ガイドラインなどにアップされていますので、確認しておきましょう。
自分用として販売しないようにしていても、仕様が変わった時にはアップデートが必要なこともあるかもしれません。気をつけておきましょう。
LINEの着せ替えの収益は?
LINE着せ替えは販売額の35%が収益となります。
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その内訳はというと、Apple、Googleなどに30%の手数料が引かれます。
その残った70%を製作者とLINEクリエイターズマーケットとで50%ずつになり、35%ということですね。
仮に360円で販売した場合には、126円の収益となります。もちろん、価格の設定にもよりますが、安いと思うか高いと思うかという部分でもあります。
一度作成して販売を開始したら、販売しないとするまでアップデートなどの対応のみなので、手間はかかりません。
まとめ
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無料で作ることができる、自作のLINE着せ替え。
やり始めるまでは、調べたりが大変な部分はありますが、きっと楽しく作ることができると思います。
無料からでも取りかかれるので、週末の楽しみなどにも良いと思います。自分用としては難しいかもしれませんが、着せ替えで複業を始めてみませんか?
LINEスタンプの作り方に関しては下記の記事で詳しく説明しています。ぜひあわせてご覧になってみてください。