Chromeのメモリ使用量を減らし軽くする方法8選をご紹介!

Chromeのメモリ使用量を減らし軽くする方法8選をご紹介!

Chromeは多くの人が利用しているWebブラウザの1つです。しかし知らないうちにメモリの使いすぎでChromeの処理が重くなる現象が起きることがあります。メモリの使用量を抑え快適にChromeを使う方法をご紹介します。


目次[非表示]

  1. Chromeがメモリ食い過ぎで重い
  2. Chromeのメモリ使用量を減らし軽くする方法8選!
  3. まとめ

Chromeがメモリ食い過ぎで重い

Chromeを長年使っていて、最近処理が重くなったりページの表示に時間がかかったりする経験はないでしょうか?

使用しているコンピュータのメモリをChromeが食い過ぎているとコンピュータ自体の処理が重くなってしまい、結果としてChromeの動きも遅くなります。

Chromeはその便利さや快適さに合わせて、便利な機能や設定が追加となり以前よりも使用するのに処理が重い状態になりやすくなっています。

ブラウジングが重いとなると快適にインターネットを楽しめなくなってしまいます。

今回はその事象が起こった場合、メモリ不足解消のため、メモリ開放したり、使用量を減らしたり、メモリを軽くするためにChromeを高速化する設定方法を紹介します。

メモリのチェック方法

メモリ開放やChromeを軽くする前にまずメモリ使用量のチェック方法を紹介します。

メモリの食い過ぎがどれほどかどれだけメモリ不足しているかの使用量を確認する方法は以下を参考にしてください。

Chromeのタスクマネージャ

Chrome上でもメモリの使用量を確認できます。

Chromeの右上の3つ点から「その他のツール」を選択し、「タスクマネージャ」をクリック
Chromeの右上の3つ点から「その他のツール」を選択し、「タスクマネージャ」をクリックします。
Chromeのタスクマネージャー
するとタスクマネージャが開きます。

Chromeのタブの消費メモリが「メモリ使用量」に表示されるので、どのくらい消費されているかを確認できます。
「メモリ使用量」の部分をクリックして、メモリ使用量が多い順に整列
「メモリ使用量」の部分をクリックするとメモリの使用量が多い順に整列されます。
タスクをクリックして下部にある「プロセスを終了」ボタンをクリック

もしメモリ量が多いタスクのプロセスを停止したい場合は、そのタスクをクリックして下部にある「プロセスを終了」ボタンをクリックします。

Mac使用の場合

Finderから「アプリケーション」内の「ユーティリティ」フォルダ内の「アクティビティモニタ」
Macには「アクティビティモニタ」という実行中のプロセスを確認できるツールが予めインストールされています。

Finderから「アプリケーション」内の「ユーティリティ」フォルダ内に「アクティビティモニタ」があります。
起動したアクティビティモニタ画面の上部にある「メモリ」タブをクリック
起動したアクティビティモニタ画面の上部にある「メモリ」タブをクリックすると、プロセス名とメモリ使用量を確認できます。

Windows使用の場合

Windowsの場合、実行中のアプリを確認するためのツールに「タスクマネージャー」があります。

「Control + Shift + Escape」で起動します。

タスクマネージャーのメモリ
起動したタスクマネージャーの「プロセス」タブをクリックすると、メモリの項目を確認できます。

Chromeのメモリ消費量が多いことが確認できたら、ぜひ以下のChromeを軽くして高速化する方法を試してください。

Chromeのメモリ使用量を減らし軽くする方法8選!

メモリを食い過ぎていることが確認できたら、重いChromeを軽くする方法8つを以下に紹介するので実行してみてください。

なお以下の方法は、Chromeのバージョン71で行なっています。

① Chromeのタブを開きすぎている

あとでまたこのサイトを見ようと思って、ついついChromeのタブを開きすぎてはいませんか?

それはChromeの処理が重い原因になっている可能性があります。

Chromeの上部にあるタブ
タブとはChromeのこの上部のことです。

ここを開きすぎていると、その分メモリを消費してしまいます。

処理を高速化するためにも、もう必要ないタブは「×」を押して消しましょう。
多くてもタブは10〜15個にしておくのがいいでしょう。

② キャッシュ・履歴を削除する(手動で行う)

メモリ不足になる他の理由として考えられるのは、今までChromeで読んできたページの履歴やキャッシュが大量に残っておりそれが高速化の妨げになっている場合です。

処理を軽くかつ高速化するために、キャッシュや履歴を手動で消去する方法があります。

右上の3つの点から、「その他のツール」を選択し「閲覧履歴を消去」をクリック
Chrome画面の右上の3つの点から、「その他のツール」を選択し「閲覧履歴を消去」をクリックします。
「閲覧履歴データを消去する」画面
「閲覧履歴データを消去する」画面が表示されます。

「データを消去」ボタンで履歴やキャッシュを削除できます。

消去するデータは選択できます。

「期間」をクリックすると、「1時間以内」「過去24時間」「過去7日間」「過去4週間」「全期間」から選択できます。

チェックボタンは3つあります。

  • 「閲覧履歴」は閲覧の履歴情報を削除します。最低ここはチェックを入れておいた方がいいでしょう。
  • 「Cookieと他サイトのデータ」はGoogleアカウント以外のアカウント情報を削除します。
  • 「キャッシュされた画像とファイル」は、履歴に残った閲覧ページの画像やファイルの保存情報を削除します。

これらの情報は、メモリがどの程度使われているかの状況に応じて選択してデータを消去して軽くするよう設定してください。

あまりに処理が重い場合はデータ容量の節約のためにも全てにチェックしてデータを消去するのが良いでしょう。

また、Chromeをシークレットモードにしてウェブページを閲覧した情報は、履歴に残ることはありません。

なので、メモリの食い過ぎの原因が履歴やキャッシュの情報にある場合は、シークレットモードを普段から多様してみるのもメモリを節約する1つの方法になります。

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Thumb

③ キャッシュ・履歴を削除する(拡張機能を使う)

手動で行う方法の他にも、拡張機能を使用してキャッシュや履歴の情報を削除することもできます。

拡張機能画面の左上の3本線をクリック
Chrome画面の右上の3つの点から、「その他のツール」を選択し「拡張機能」をクリックします。

拡張機能画面が表示されるので、左上の3本線をクリックします。
下部にある「Chromeウェブストアを開く」をクリック
拡張機能のメニューが表示されるので、下部にある「Chromeウェブストアを開く」をクリックします。
Chromeウェブストアの左上の検索窓に「Clear Cache」と入力
Chromeウェブストアが開きます。

左上の検索窓に「Clear Cache」と入力し検索します。
「Clear Cache」の「Chromeに追加」をクリック
「Clear Cache」の「Chromeに追加」をクリックします。
「拡張機能に追加」をクリック
こちらの画面が表示されるので、「拡張機能に追加」をクリックします。

追加できると、Clear Cacheの画面が表示されます。設定できるのは以下の3項目です。

キャッシュの消去: リロード
「リロード」にチェックを入れると、データをクリアした後にアクティブタブを自動的にリロードしてくれます。
キャッシュの消去: 削除するデータ
「削除するデータ」はキャッシュや履歴など幅広く削除対象を選択できます。
キャッシュの消去: 期間
「期間」も「すべて」を含めた5つの項目から削除の対象期間を選択することができます。
URL右横のClear Cacheのマーク(矢印が形作っている三角形)をクリック
上記の3項目にそれぞれチェックを入れて、URL右横のClear Cacheのマーク(矢印が形作っている三角形)をクリックすると設定の削除処理が開始されます。

開始中はマークが黄緑色に変わりますが、すぐに処理は完了します。

こちらもチェック項目は、メモリの使用量に応じて選択してください。

設定を行えば簡単に履歴やキャッシュデータを削除でき、好きなタイミングで高速化を図ることができるのがメリットです。

④ 使っていない拡張機能を無効にする

上記でも追加したようにChromeにはさまざまな拡張機能があります。

しかし、この便利な機能もたくさん追加した上で、さらに有効にさせているとメモリ消費を食い過ぎてしまいます。あまりに多くの機能を有効に設定していても使っていない機能があれば、無効にするか削除してメモリを節約しましょう。

拡張機能の画面の出し方は、上記の③で紹介したやり方と同様です。

追加はしたけれど全く使用せずもう必要ない拡張機能がある場合は、「削除」ボタンをクリックして削除してください。

拡張機能の右側のバーをクリック
今は使用していないけれど今後場合によっては使用する可能性がある拡張機能は、右側のバーをクリックしてください。

バーが灰色になればその機能は無効となりメモリは消費されず、節約にもなりChromeを軽くすることができます。
拡張機能のバーが灰色の状態
バーが灰色(機能が無効)の状態だと以下のようになります。

この状態だとメモリを消費しません。

削除も無効も節約としてはメモリ不足に対して同様の効果になるので必要に応じて選択してください。

⑤ アプリを減らす

またChromeにインストールしたアプリも重い処理やメモリ不足の一因になっている可能性があります。

あまりに多くアプリをインストールしている場合は、メモリの節約のため拡張機能と同様に削除するか無効に設定してください。これも拡張機能と同画面で確認と設定ができます。

Chromeアプリの一覧は拡張機能の画面下に表示されています。

削除したい場合は「削除」ボタンをクリックし、無効にしたい場合は右側のバーをクリックして灰色にします
削除・無効の設定は、拡張機能と同様です。

削除したい場合は「削除」ボタンをクリックし、無効にしたい場合は右側のバーをクリックして灰色にします。

Chromeのアプリにおいても、削除または無効の設定でメモリ節約としては重い処理の解消や高速化に繋がるので必要に応じて設定してください。

⑥ タブのメモリを開放する(拡張機能を使う)

メモリの節約や処理を軽くするための他の方法としては、メモリ開放を行う方法があります。

タブのメモリ開放を行うには、Chromeの拡張機能「Tab Memory Purge」を使用するとスムーズに行えます。

先ほどの③の手順と同じくChromeウェッブストアの検索窓から「Tab Memory Purge」と入力して検索します。

Tab Memory Purgeを見つけたら「Chromeに追加」ボタンをクリック
Tab Memory Purgeを見つけたら「Chromeに追加」ボタンをクリックして、Tab Memory Purgeを追加します。
「拡張機能を追加」ボタンをクリック
こちらの画面が出力されるので「拡張機能を追加」ボタンをクリックします。
Tab Memory Purgeの機能が有効になっていることを確認
拡張機能画面に戻るとTab Memory Purgeが追加されていることを確認できます。

機能が有効になっていることを確認します。

Tab Memory Purgeが有効になっていると、URLの右にアイコンが表示されます。

アイコンに「6」という数字が表示
こちらの画像だとアイコンに「6」という数字が表示されていますが、これはメモリ開放されているタブが6個あるということを意味します。

このように機能を有効にしていれば、自動で一定時間使用していないタブをメモリ開放していきます。
また、このアイコンを押すとメニューが表示され、手動でのメモリ開放や設定の変更ができます。

自動で行ってくれるので、普段の使用でついメモリを使いすぎるということも少なくなりメモリ不足の解消に繋げることができます。

⑦ Chromeのメモリを開放する

ここまでの設定を行ってもメモリ不足が解消しない場合は、拡張機能を使わずにChromeの設定でメモリ開放を行い消費を抑える以下の方法を行ってみてください。

「chrome://flags」を入力して設定画面を開く
ChromeのURLに「chrome://flags」を入力して設定画面を開きます。
検索窓「Serch flags」に「Automatic tab」と入力すると、「Automatic tab discarding」が検索結果に出力
検索窓「Serch flags」に「Automatic tab」と入力します。

「Automatic tab discarding」が検索結果に出力されます。
 

この設定は、タブのメモリを自動開放することができます。

常時自動開放を行うものではなく、メモリ不足の場合に使用していないタブを開放するもので、メモリの食い過ぎを調整します。

Automatic tab discardingを、右側の選択肢で有効「Enabled」に変更
このAutomatic tab discardingを、右側の選択肢で有効「Enabled」に変更します。
検索窓に「Only Auto」を入力して検索し、検索結果の「Only Auto-Reload Visible Tabs」を同様に「Enabled」に設定変更

同じく検索窓に「Only Auto」を入力して検索します。

検索結果の「Only Auto-Reload Visible Tabs」を同様に「Enabled」に設定変更します。

この設定を有効にすることで、タブの自動読み込みをしないようにすることができます。

これらの設定で普段の使用での処理が多少は軽くなり高速化がのぞめます。

⑧ Chromeの「ネットワークの予測」を無効にする

最後にChromeの設定にある「ネットワークの予測」を無効にしてメモリ不足を解消する方法を紹介します。

ネットワーク予測とは、開いたページのアクセス時に次にクリックされる可能性のあるリンクが読み込まれる機能のことです。

この設定により想定以上のCookieが設定されアクセスの処理は早くはなりますが、メモリの食い過ぎや消費に繋がる可能性があります。

Chrome画面の右上の3つの点から「設定」をクリック
この設定を確認・調整するには、Chrome画面の右上の3つの点から「設定」をクリックします。
設定画面の下部にある「詳細設定」をクリック
設定画面の下部にある「詳細設定」をクリックします。
詳細設定に「予測サービスを使用してページをより迅速に読み込む」という項目
開いた詳細設定に「予測サービスを使用してページをより迅速に読み込む」という項目があります。

有効であれば、クリックして無効(灰色の状態)にします。

まとめ

いかがだったでしょうか?今やメモリ不足を解消する方法や加速化する方法は増えています。

今後もChromeが便利になるに連れてメモリの使用量も増えていく可能性があります。
Chromeが重くなったり動きがもっさりするようになったと感じたら、ぜひ今回の設定を1つずつ試してみてください。

また冒頭で紹介したメモリ使用量のチェックをして見比べてどれくらい改善されたか確かめながら、高速化の方法を試すのをおすすめします。


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