Windows10の「ファイル名を指定して実行」の表示方法とコマンド一覧!

Windows10の「ファイル名を指定して実行」の表示方法とコマンド一覧!

Windows10には「ファイル名を指定して実行」という機能があり、コマンドを入力することでプログラムを実行することができます。この記事では、Windows10の「ファイル名を指定して実行」の表示方法とコマンド一覧・任意プログラムの実行方法を説明しています。


目次[非表示]

  1. Windows10の「ファイル名を指定して実行」を表示する方法
  2. Windows10の「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンド一覧
  3. まとめ

Windows10の「ファイル名を指定して実行」を表示する方法

Windows10で素早くプログラムを開く・プログラム検索を行う時に「プログラムとファイルの検索」を使用するユーザーの方は多いと思いますが、「ファイル名を指定して実行」にコマンドを入力することでプログラムとファイルの検索よりも早くプログラムを実行することが可能になります。

例えばコマンドプロンプトなら「cmd」と入力するだけでコマンドプロンプトが起動してしまいます。

ファイル名を指定して実行
それでは、Windows10の機能「ファイル名を指定して実行」を表示する方法をご紹介します。

ショートカットキーでファイル名を指定して実行を表示する

「Windowsキー+Rキー」がショートカットキーに設定されているので、これらのキーを同時押しすることでファイル名を指定して実行を表示することができます。

すべてのアプリからファイル名を指定して実行を表示する

デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」からWindowsシステムツールフォルダを開き「ファイル名を指定して実行」をクリック
デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」からWindowsシステムツールフォルダを開き「ファイル名を指定して実行」をクリックすることでファイル名を指定して実行を表示させることができます。

Windows10の「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンド一覧

Windows10の「ファイル名を指定して実行」で使える便利なコマンドを一覧でご紹介いたします。

システム機能

コンピューターの管理や各種設定など、システム周りの機能を開くコマンドです。細かい設定を行う時にこれらのショートカットキーを使うことで、いちいちコントロールパネルを開いたりプログラムとファイルの検索を行わなくても済むようになります。

[プログラムと機能]
appwiz.cpl

[証明書]
certmgr.msc

[コンピューターの管理]
compmgmt.msc

[ディスククリーンアップ]
cleanmgr

[コントロールパネル]
control

[管理ツール]
contorol admintools

 

[フォント]

control fonts

 

[フォルダーオプション]

control folders

 

[キーボードのプロパティ]

control keyboad

 

[マウスのプロパティ]

control mouse

main.cpl

 

[デバイスとプリンター]

control printers

 

[コンポーネントサービス]

dcomcnfg

 

[ディスプレイのカスタマイズ]

desk.cpl

 

[デバイスマネージャー]

devmgmt.msc

hdwwiz.cpl

 

[ディスクの管理]

diskmgmt.msc

 

[エクスプローラー]

explorer

 

[フォントフォルダ]

fonts

 

[共有フォルダー]

fsmgmt.msc

 

[IExpress]

iexpress

 

[インターネットオプション]

inetcpl.cpl

 

[地域]

intl.cpl

 

[ログオフ]

logoff

 

[ローカルユーザーとグループ]

lusrmgr.msc

 

[Windows転送ツール・実行ファイル]

migwiz

 

[管理コンソール]

mmc

 

[サウンドのプロパティ]

mmsys.cpl

 

[システム構成]

msconfig

 

[システム情報]

msinfo32

 

[リモートデスクトップ接続]

mstsc

 

[ネットワーク接続]

ncpa.cpl
 

[ユーザーアカウント]
netplwiz
 

[ネットワークの通信状態を表示する]

netstat

 

[ドメインとIPアドレスを取得する]

nslookup

 

[OBCデータソースアドミニストレータ]

odbcad32

 

[パフォーマンスモニター]

perfmon.msc

 

[電源オプション]

powercfg.cpl

 

[PowerShell]

powershell

 

[レジストリエディタ]

regedit

 

[サービス]

services.msc

 

[シャットダウン]

shutdown /r /t 0

 

[共有フォルダーの作成ウィザード]

shrpubw

 

[ファイルの署名の確認]

sigverif

 

[音量ミキサー]

sndvol

 

[システムのプロパティ]

sysdm.cpl

[タスクマネージャー]
taskmgr

[電話とモデムのオプション]
telephon.cpl

[Telnet接続]
telnet

[日付と時刻]
timedate.cpl

[設定]
utilman

[ドライバーの検証ツールマネージャー]
verifier

[Windowsのバージョン情報]
winver

[Windows Script Hostの設定]
wscript

プログラム

Windows10のデフォルト機能であるプログラムも、ファイルを指定して実行から呼び出すことが可能です。スタートメニューからプログラムを起動するよりも早くアクセスすることができますよ。

[電卓]
calc

[文字コード表]
charmap


[コマンドプロンプト]
cmd

[DirectX診断ツール]

dxdiag

 

[外字エディター]

eudcedit

 

[エクセル]

excel

 

[Windows Defender ファイアウォール]

firewall.cpl

 

[FAX送付状エディター]

fxscover

 

[ゲームコントローラー]

joy.cpl

 

[拡大鏡]

magnify

 

[悪意のあるソフトウェアの削除ツール]

mrt

 

[ペイント]

mspaint

pbrush

 

[ナレーター]

narrator

 

[メモ帳]

notepad

 

[スクリーンキーボード]

osk

 

[パワーポイント]

powerpnt

 

[ワード]

winword

 

[Windows Management Instrumentation]

wmimgmt.msc

 

[Windows Media Player]

wmplayer

 

[ワードパッド]

wordpad

write

フォルダを開く

ファイル名を指定して実行で「shell:」コマンドを入力してフォルダを指定することで、対象のフォルダを開くことも可能です。

[デスクトップ]
shell:Desktop

[ホームグループ]
shell:HomeGroupFolder

[PC]
shell:MyComputerFolder

[ネットワーク]
shell:NetworkPlacesFolder

[ごみ箱]
shell:RecycleBinFolder

[検索結果]
shell:SearchHomeFolder

[ユーザーフォルダ]
shell:UserProfiles

[ログイン中のユーザーフォルダ]
shell:Profile
shell:UsersFilesFolder

[アドレス帳]
shell:Contacts

[ダウンロード]
shell:Downloads

[お気に入り]
shell:Favorites

[リンク]
shell:Links

[ミュージック]
shell:My Music

[ピクチャ]
shell:My Pictures

[ビデオ]
shell:My Video

[ドキュメント]
shell:Personal

[保存したゲーム]

shell:SavedGames

 

[検索]

shell:Searches

 

[すべてのコントロールパネル項目]

shell:ControlPanelFolder

 

[プログラムの取得]

shell:AddNewProgramsFolder

 

[インストールされた更新プログラム]

shell:AppUpdatesFolder

 

[プログラムと機能]

shell:ChangeRemoveProgramsFolder

 

[競合]

shell:ConflictFolder

 

[プリンター]

shell:PrintersFolder

 

[同期センター]

shell:SyncCenterFolder

 

[同期結果]

shell:SyncResultsFolder

 

[同期のセットアップ]

shell:SyncSetupFolder

 

[ライブラリ]

shell:Libraries

shell:UsersLibrariesFolder

 

[ライブラリ内ドキュメント]

shell:DocumentsLibrary

 

[ライブラリ内ミュージック]

shell:MusicLibrary

 

[ライブラリ内ピクチャ]

shell:PicturesLibrary

 

[ライブラリ内ビデオ]

shell:VideosLibrary

 

[ユーザーフォルダ内AppData]

shell:Local AppData

 

[インターネット一時ファイル]

shell:Cache

 

[一時書き込みフォルダー]

shell:CD Burning

 

[履歴]

shell:History

 

[ProgramData]

shell:Common AppData

 

[Templates]

shell:Common Templates

 

[AppData内Roaming]

shell:AppData

 

[Windows管理ツール]

shell:Administrative Tools

 

[INetCookies]

shell:Cookies

 

[Network Shortcuts]

shell:NetHood

 

[Printer Shortcuts]

shell:PrintHood

 

[スタートメニュー内プログラム]

shell:Programs

 

[最近使った項目]

shell:Recent

 

[SendTo]

shell:SendTo

 

[スタートメニュー]

shell:Start Menu

 

[スタートアップ]

shell:Startup

 

[Templates]

shell:Templates

 

[Quick Launch]

shell:Quick Launch

 

[User Pinned]

shell:User Pinned

 

[Program Files]

shell:ProgramFiles

 

[Common Files]

shell:ProgramFilesCommon

 

[Windows]

shell:Windows

 

[Fonts]

shell:Fonts

 

[Resources]

shell:ResourceDir

 

[System32]

shell:System

ダウンロードした任意のプログラムを指定して実行できるようにする

上記で紹介したコマンドは、Windows10で最初から使えるプログラムなどのコマンドです。ユーザーの中には「ダウンロードしたフリーソフトなどの任意のプログラムを、ファイル名を指定して実行で開くことができるようにしたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、任意のプログラムを実行する方法をご紹介します。

ドライブのどこでもいいのでフォルダを作成
まずは、ドライブのどこでもいいのでフォルダを作成しましょう。作成したフォルダに「ファイル名を指定して実行」で実行したいプログラムのショートカットを貼り付けます。
エクスプローラー上のFireFoxのアイコン
フォルダ内にプログラムのショートカットが貼り付けられていることを確認しましょう。

今回はブラウザのFirefoxを例に説明します。
アドレスバーからフォルダ名を右クリックして「アドレスのコピー」をクリックして、ファイルパスをコピー
次に、アドレスバーからフォルダ名を右クリックして「アドレスのコピー」をクリックして、ファイルパスをコピーしましょう。
ファイル名を指定して実行を開き、「sysdm.cpi」と入力して「OK」をクリック
ファイル名を指定して実行を開き、「sysdm.cpi」と入力して「OK」をクリックします。
システムのプロパティが開くので、詳細設定タブのウィンドウ下部に表示されている「環境変数」をクリック
システムのプロパティが開くので、詳細設定タブのウィンドウ下部に表示されている「環境変数」をクリックします。
環境変数ウィンドウが表示されたら、「<ユーザー名>のユーザー環境変数」項目の「新規」ボタンをクリック
環境変数ウィンドウが表示されたら、「<ユーザー名>のユーザー環境変数」項目の「新規」ボタンをクリックしましょう。
新しいユーザー変数ウィンドウが表示
新しいユーザー変数ウィンドウが表示されます。「変数名」には「PATH」と入力し、変数値には先ほどコピーしたフォルダのパスを貼り付けましょう。入力が完了したら「OK」をクリックして環境変数ウィンドウに戻り、変数が追加されていることを確認したら「OK」をクリックして終了します。
「ファイル名を指定して実行」からFirefoxを指定して実行
これで、先ほど作成したフォルダ内のプログラムのショートカットが「ファイル名を指定して実行」から開けるようになりました。早速Firefoxをファイル名を指定して実行から起動してみます。
Firefoxが起動
Firefoxを開くことができました!

これで、任意のプログラムを「ファイル名を指定して実行」から開けるようになりました。

まとめ

Windows10の「ファイル名を指定して実行」の表示方法とコマンド一覧!いかがでしたでしょうか。

プログラムを開く時に「プログラムとファイルの検索」からプログラム検索を行い開くユーザーも多いと思いますが、開くプログラムのコマンドが分かっていれば「ファイル名を指定して実行」からコマンド入力することで素早くプログラムを開くことができます。

「覚えるのが面倒だしプログラム検索でいいや」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、作業効率がかなり上がりますのでぜひ試してみてはいかがでしょうか?プログラムのコマンドが分からないという方は、本記事を参考にしてコマンドを覚えてみてくださいね。

また、ダウンロードしたプログラムなど任意のプログラムを「ファイル名を指定して実行」で開くことも可能です。簡単な設定で好きなプログラムをファイル名を指定して実行から開けるようになるので、こちらも試してみてくださいね。


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