robocopyでネットワークドライブのバックアップを取りたい
Windowsのパソコンでネットワークドライブを使用していて、ネットワークドライブのバックアップを行いたい場合は「robocopy」コマンドを用いて簡単にバックアップができますよ。この記事では、robocopyでネットワークドライブでバックアップを取る方法をご紹介していきます。
robocopyでネットワークドライブでバックアップを取る方法
ファイルサーバのドライブマウントを行う
まずは、前提条件としてファイルサーバーをWindows上でマウントしておきましょう。
コマンドプロンプトが起動したら、下記のコマンドを入力してファイルサーバのドライブマウントを行うことができますよ。
net use * \\[ServerName]\[UserName] * /user:[UserName] /persistent:yes
robocopyを使用してネットワークドライブでバックアップを取る方法
ファイルサーバのドライブマウントを行ったら、次はrobocopyコマンドを用いてネットワークドライブのバックアップを取ります。下記が通常の構文です。
Robocopy コピー元フォルダ コピー先フォルダ [ファイル] [スイッチ オプション]
この構文で、「サーバ名:Serverの"drive"をパソコンの"backup"の"drive"にバックアップする」場合は下記のようなコマンドになります。「スイッチオプション」の「/mir」はミラーリングのことを指しており、このオプションによりネットワークサーバーとドライブのミラーリングが行われます。
robocopy \\Server\drive F:\backup\drive /mir
バックアップのスケジュール指定を行う
バックアップのスケジューリングを行いたい場合は、上記コマンドにオプションを追加してバッチファイルにします。バッチファイルをタスクスケジューラに登録して、スケジューリングを行いましょう。
robocopy \\Server\drive F:\backup\drive /mir /log:"C:\Users\drive\Desktop\log.txt" /r:0 /w:0 /NDL /FFT /NP
このコマンドを、メモ帳などのテキストエディタでバッチファイルとして保存します。
タスクスケジューラが起動したら、ウィンドウ右側メニューの「タスクの作成」から
- 全般:ユーザがログオンしているかどうかにかかわらず実行する・最上位の特権で実行にするを有効にします。
- トリガー:スケジュールを指定します。
- 操作:「新規」をクリックしてプルダウンメニューから「プログラムの開始」を選択して、プログラム/スクリプトにバッチファイルのパス・開始にバッチファイルを置くディレクトリのパスを指定します。
各種オプション
- /MIR…バックアップ元・バックアップ先をミラーリングする
- /LOG:…実行結果のログを指定ファイルに保存する
- /R:…ファイルコピーに失敗時の再試行する回数を指定する
- /W:…再試行時の待ち時間(秒単位)を指定する
- /NDL…バックアップの結果をログファイルに出力する
- /FFT…バックアップ元と先の更新時間を比較時に、2秒の誤差を許容する
- /NP…バックアップ中の進行状況を表示しない
- /SEC…Windowsセキュリティ情報(権限)をコピーする