Windowsのパスの記述には「相対パス」と「絶対パス」の2つがあり、これらの記述の違いについて気になったことはありませんか?この記事では、Windowsの相対パスと絶対パスについてご紹介していきます。
Windowsの相対パスと絶対パスとは?
まずは絶対パスの説明を行います。絶対パスとは、名前の通り「ファイル・フォルダの絶対的な位置」という記述になります。Windowsのパソコンの場合はドライブを基準にして、ドライブから目的のファイル・フォルダまでのパスを記述しているのが絶対パスです。
簡単に言えば、始まりから終わりまでのパスを省略せずに記載しているのが絶低パスです。例えばCドライブのユーザーフォルダ内ドキュメントフォルダに「テキスト.txt」というファイルがある場合、このファイルの絶対パスは「C:\Users\<ユーザー名>\Documents\テキスト.txt」となります。
では相対パスはどういったパスなのかといいますと、ユーザーが作業中のファイル・フォルダから目的のファイル・フォルダまでのパスを記述するのが相対パスです。絶対パスとの違いですが、絶対パスは常に決まった開始位置から同じ経路のパスとなります。相対パスはこれが可変するため、作業位置に応じて開始位置や経路が異なります。
絶対パスを使用する利点ですが、常に同じ経路を辿りファイル・フォルダにたどり着くことができるという点です。一般ユーザーであれば非常に分かりやすい形式のため、こちらのほうが使いやすいでしょう。デメリットとしては、パスをすべて記載するため階層が多ければ多いほど表記が長くなってしまいます。
一方の相対パスについてですが、ファイル・フォルダへの経路が最低限になるため作業効率が高くなります。簡単に言うと、絶対パスよりも記述量が少なくなります。デメリットは、作業中のファイルとターゲットのファイル・フォルダの位置関係が変わってしまった際に正常に処理を行えなくなってしまうという点です。
以上が、Windowsの相対パスと絶対パスについての説明です。基本的には絶対パスを使用したほうが、分かりやすくトラブルが起きないため安全です。相対パスはホームページを作成して運営しているといったユーザーが、ローカル環境でリンクを辿りたいというシーンにて活用することができます。クリエイティブな作業を行うユーザーは、相対パスを使用してみましょう。