Excelの重複データを簡単に削除する方法
Excelでアンケートデータや統計データのが管理していると同じ文字・同じ値を持つ重複データがでてくることもあるでしょう。
Excelにはそのような場面で役立つ重複データの削除機能が用意されています。
この機能を活用することで関数について詳しくない人も簡単に重複データを削除できるため大変便利です。
それでは、早速重複データを削除する方法を見ていきましょう。
重複データのあるセルの選択が終わったら、上部メニューの[重複の削除]をクリックします。
[重複の削除]をうまく見つけられない場合はアイコンが小さくなっている可能性があります。
[重複の削除]はメニューの中でもかなり右側にあるため、少しでもウインドウが小さいとアイコンが小さくなりがちです。
かなりわかりにくいですがアイコンにカーソルを合わせると、何ができるアイコンなのか表示されます。
なので分からない場合はアイコンにカーソルを合わせて確認してください。
この画像を例に上げると、「性別・年齢」両方にチェックを入れた場合、性別と年齢が一致した重複データのみ削除されて、データをまとめることができます。
また「年齢」のみチェックを入れて重複データを削除した場合、同じ年齢のデータを持つ行は1つだけ残るようになります。
このように同じ値を持つ行、同じ文字を持つ行のみ削除するという事が可能です。
ただし、この方法は重複するデータを完全に削除してしまうのでダブリが起きたデータを後で再利用することはできません。
[Ctrl+Zキー]による元に戻す処理が使えるのであれば重複データを削除する前の状態に戻すことができますがあまりお勧めできません。
そのため重複データを削除したいけど、後で元に戻したい場合は向いていないやり方です。
その場合は後述する関数を使った方法がおすすめです。
関数を用いてExcelの重複データを削除する方法
重複データを削除せずに、重複データを除いたデータを抽出したい場合はIF関数とCOUNTIF関数を組み合わせます。
より細かく重複データを見つけてまとめることができますが、ある程度関数の使い方や読み方を分かっている方向けの方法で、応用が前提となります。
エクセルをはじめて触る、関数について何もわかっていない人には難しいので注意してください。
まず重複データがある行にフラグを立てる(目印をつける)関数を入力します。
このとき入力する関数は
=IF(COUNTIF(重複データの範囲,重複データか調べる値)<2,1,"")
となっています。
するとはじめて出てきた年齢の行に関しては「1」というフラグが立てられています。
その後、1度でもでてきた年齢の行は「1」が表示されずに空白の状態になっているのが分かると思います。
次はフラグ立てられた行のみを表示するようにExcelのフィルター機能を使用します。
このままショートカットキー[Ctrl+Shift+Lキー]を押してもフィルターを適用可能です。
この状態でフラグを立てているセルがある列の[▼]をクリックします。
すると重複行が全て非表示になり、重複しないデータ群が抽出されます。
こちらは[重複を削除]機能を使わず、フィルター機能でフラグが立っている行(重複していない行)のみ表示しているだけであるため、ダブりが起きても全く問題ありません。
フィルターを解除すればダブりが起きている行を元に戻すことができます。行の順番も元通りです。
この状態でショートカットキー[Alt+;]を押して全選択し、Deleteキーを押すことで重複データがある行を全て削除することができます。
一気に全削除しても行の順番が壊れることはないため問題ありません。ただし「性別・年齢」といったヘッダー部分まで削除するとフィルターが解除されてしまうことがあるので注意しましょう。