Windows10の「SDelete」コマンドの使い方をご紹介!

Windows10の「SDelete」コマンドの使い方をご紹介!

Windows10のパソコンで使用しているストレージを廃棄する場合は、情報漏えい対策として「SDelete」を用いてゼロフィルを行っておくと安全ですよ。この記事では、Windows10の「SDelete」コマンドの使い方をご紹介しています。


目次[非表示]

  1. Windows10のコマンドプロンプトで使える「SDelete」コマンドとは?
  2. SDeleteコマンドの使い方
  3. SDeleteコマンドのオプション

Windows10のコマンドプロンプトで使える「SDelete」コマンドとは?

Windows10で使用していたHDDやSSD・USBメモリなどのストレージを廃棄する場合は、セキュリティの観点から完全削除しておくことが望ましいです。そこで、ストレージをゼロフィル(ストレージの全セクタに0を書き込む)しましょう。Microsoftの提供する「SDelete」を用いれば、ストレージをゼロフィルすることができますよ。

SDeleteコマンドの使い方

Microsoft Docsにアクセスして、SDeleteをダウンロード
それでは、SDeleteコマンドの使い方を説明します。まずは下記リンク先のMicrosoft Docsにアクセスして、SDeleteをダウンロードしましょう。

SDelete.zipを解凍したら、フォルダ内の「sdelete.exe」・「sdelete64.exe」の2つのファイルを「C:\Windows\System32」に配置しましょう。これでコマンドプロンプト・Windows PowerShellで実行する際にフォルダパスを入力しないでSDeleteを実行することができるようになります。

SDelete | Microsoft Docs
「コマンドプロンプト」をクリック
導入が完了したら、コマンドプロンプトを開きます。デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、「設定」をクリックしましょう。「すべてのアプリ」から「Windowsシステムツール」フォルダを展開して「コマンドプロンプト」をクリックしましょう。
コマンドプロンプトの「DeviceID」を控える
コマンドプロンプトが起動したら、下記のコマンドを入力してEnterキーを押しましょう。各ストレージの情報が表示されるのですが、SDeleteで削除したいストレージの「DeviceID」を控えておきましょう。
wmic diskdrive list brief
「diskpart」→「list volume」の順にコマンドを使用し削除するストレージの「Volume」の番号を確認
diskpart」→「list volume」の順にコマンドを使用して、削除するストレージの「Volume」の番号を確認することも可能です。
diskpart
DISKPART> list volume

番号を確認したら、「select volume 5(削除したいストレージの番号)」→「delete volume」でボリュームを削除します。最後に「list volume」で削除したボリュームの容量が0B(使用不可)になっていることを確認しましょう。

select volume 5
delete volume
list volume

あとは、SDeleteで空き容量を0にします。下記コマンドを使用して空き容量を0にしましょう。コマンドの最後の番号は、先ほどと同じくボリュームの番号となります。SDeleteのフォルダ指定は、上記で説明している通り「C:\Windows\System32」に配置していれば選択不要です。

.\sdelete -z 5

SDeleteコマンドのオプション

SDeleteで使用できるオプションは、下記の通りとなります。

  • -a:読み取り専用属性を削除する
  • -c:空き領域から不要なものを除去する
  • -p 回数:上書きの回数を指定する(デフォルトの回数は1)
  • -q:エラーは出力しない
  • -s・-r:サブディレクトリを再帰処理する
  • -z:空き領域を0にする


関連記事