NTPとは?
パソコンを使用していて、「NTP」という単語を聞いたことはありませんか?NTPとは「Network Time Protocol」の略称で、ネットワークに接続されているパソコンや各種電子機器の時刻同期に使われるプロトコルのことを指します。
NTPはすべてのパソコンを協定世界時(UTC)の数ミリ秒以内の時刻に同期させることを目的に、デラウェア大学の「David L. Mills(デイヴィッド・L・ミルズ)」氏により設計されました。NTPはインターネットなどのネットワークに接続して時刻同期を行います。ネットワークを通したやり取りで相手のサーバーから通知された時刻だけではネットワークの遅延による時刻のずれが発生してしまうため、サーバーとクライアントの間でNTPメッセージを送信・受信した時刻をそれぞれメッセージの中に含めることにより、ネットワークを経由した場合の遅延時間を計算して時間のずれを少なくした時刻同期を行っています。
NTPで使用されるポート番号は?
NTPによるインターネット時刻同期に使用されるポート番号について、気になる方もいらっしゃるかと思います。インターネット時刻同期で使用されるポート番号は「UDPポートの123番」になります。社内ネットワーク・VPNのような内部ネットワークにNTPのサーバーが存在するといったケースの場合も、基本的にUDPポートの123番が使用されます。
Windows10などWindows OSのパソコンでは基本的にUDPポートの123番を使用していると覚えておけば問題ありませんが、一部のNTPサーバー(タイムサーバー)では「TCPポートの123番」が使用されていることもあるので注意しましょう。