M.2とはなにか?
パソコンで使用されるストレージといえば、「HDD(ハードディスクドライブ)」や「SSD(ソリッドステートドライブ)」が一般的ですよね。近年ではSSDにもバリエーションが増え、画像のような「M.2 SSD」というタイプのSSDが普及しています。
M.2 SSDとは、「m SATA SSD」の後継として開発されたSSDで、ノートパソコン向けに開発された規格のSSDですが現在ではデスクトップパソコンでも使用されています。通常のSSDとは違い細長い基盤のような形をしています。従来のHDDやSSDやパソコンのドライブベイに搭載するため長方形の大きいサイズとなっていましたが、M.2 SSDはこのような細長いサイズかつマザーボードに直接取り付けることができるようになっています。(マザーボード側でM.2 SSDのスロットが必要な点には注意しましょう)
従来のSSDとM.2 SSDを比べた際のメリットですが、まずはこのサイズ感です。マザーボードに直接取り付けることができるほど小型なため、ドライブベイを使用しなくていいといった点がメリットになります。またデータの高速転送が可能で、理論上は40Gbpsもの速度でデータを転送することができると言われています。
一方、M.2 SSDにもデメリットは存在しています。まずは、マザーボードに対応するスロットがない場合はM.2 SSDを使用することはできません。古いマザーボードを使用していてパーツ交換でM.2 SSDを搭載しようとしても、スロットがなければ使用することはできません。
一応拡張カードで搭載するといったことも不可能ではないのですが、古いマザーボードのチップセットではM.2 SSDを認識せず使用できないといったケースに遭遇しやすいため古いマザーボードでは通常のSSDを使用するほうが無難です。
また、高速でデータ処理を行うことができるため発熱量も大きくなりがちといった点に注意が必要です。パソコンの冷却性能も考慮して、必要であれば冷却ファンなども買い替えることをおすすめします。