NMカードとは何か?
皆様は「NMカード(Nano Memory Card)」というものをご存知でしょうか?Huawei(ファーウェイ)製のスマートフォン・タブレットを使用しているユーザーであればご存知かと思いますが、Huawei製のスマホを使用したことがなければ知らないという方は多くいらっしゃるかと思います。
NMカードとは、Huawei製のスマートフォン・タブレットにて使用されている外部ストレージです。他のメーカーのスマートフォンやタブレットでは外部ストレージとして「microSD」を使用しますが、Huaweiの製品ではmicroSDが使用できないことがほとんどです。そしてmicroSDの代わりとして、独自の外部ストレージであるNMカードを使用します。NMカードが使用されるようになったのは、Huawei Mate 20シリーズからになります。
microSDは「15mm×11mm」といったサイズになるため、NMカードはmicroSDよりも小さいわけです。またNMカードの伝送速度は90MB・販売されているNMカードの容量は64GB・128GB・256GBと十分な容量のものが販売されています。
技術的にはすごいのですが、ユーザー目線だとデメリットも多いです。まずはNMカード自体が独自規格だということです。Huawei製のスマートフォン・タブレットでしか使用できないため、例えば新しいスマホに買い替えた時にデータを引き継げなくて困ってしまうというケースも発生する可能性が高いです。
microSDなら載せ替えるだけでOKなので、それと比べると機種変更の際は手間がかかるでしょう。またnanoSIMと同じサイズではあっても、他のAndroidスマホではNMカードをサポートしていないので認識しない点もデメリットです。そして、独自規格ゆえにNMカードは価格が高くつきます。128GBのmicroSDは安いものであれば1000円台で買えますが、NMカードはサードパーティー製品がほぼないので約5000円の純正品を買うしかなく、費用がかかる点には注意しましょう。