Wordで縦書きに設定する方法
Wordで文書の種類に合わせて縦書きに設定するなら、ビジネス文書やテキスト等の他にも手紙など様々な書類に活用できます。
縦書きの文書にするために便利な機能をこれからご紹介します。
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Wordの文書を横書きから縦書きに設定する方法は3つあります。
文字列の方向、ページ設定、右クリックのメニューから設定できます。
これから、それぞれの方法をご紹介します。
「文字列の方向」から縦書きにする
「文字列の方向」のボタンからは、押すだけで簡単に縦書きに設定できます。
横書きから縦書きへ変更できるボタンです。
この場合は、文書全体を縦書きにしたいなら文字を選択しておく必要はありません。
ページ全体が変更されます。

「縦書き」を選びましょう。
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文字列は縦書きにすると、用紙が縦長から横長になります。
用紙は縦長のまま使用したい場合には、先に「印刷の向き」を横に変えてから、文字列を縦書きにします。
そうすると、用紙は最初のままで縦書きにできます。
「ページ設定」から縦書きにする
ページ設定からも縦書きにできます。
こちらのダイアログボックスからは、文字数や行数と合わせて設定できます。
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「ページレイアウト」タブのページ設定グループにある右下矢印をクリックします。

これで、縦書きに表示されます。
ダイアログボックスでは、プレビューでも確認できるので便利です。
右クリックのメニューから縦書きにする
右クリックで設定しても、文字の向きを選べます。
サンプルでも方向を確認して設定できます。

その後右クリックをして、「縦書きと横書き」を選択します。
「縦書きと横書き」のダイアログボックスが現れます。

縦書きの向きを選びます。
多くの場合は、中央にある書式を使用ます。
「文書全体」または「選択している文字列」を選んでOKを押しましょう。
これで、文字の向きの種類や設定対象を選んで、縦書きに設定できました。
縦書きの文字方向を選べる点が異なっています。
ここまで、横書きから縦書きへ変更しましたが、最初にこの3つの方法で設定することで、初めから縦書きに入力できます。
縦書きの中に横向きの数字を入れる方法
文書全体、あるいは一部を縦書きにしても、数字の向きが読みづらくなってしまうことがあります。
その場合でも、数字だけ横の向きにして、縦書きでもスムーズに読めるようにしましょう。
全角の2桁の数字を横に並べて表示する方法です。
数字をドラッグして選択します。
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

縦になっていた数字だけ横の向きに並びました。
「縦中横」は縦書きの数字を横書きにするのに便利な機能です。
縦書きをドラッグして「縦中横」を押すだけで2桁以上に並べることができます。
縦書きのアルファベットを横向きに設定する方法
縦書きで入力していると、半角の英数字は縦方向でも角度が90度に回転していて読みづらくなります。
これから英語を横書きにしますが、2桁以上でも、1文字ずつでもそうできます。
短いアルファベットはそのまま横書きにして、長い英語は1文字ずつという使い方が読みやすいでしょう。

ホームタブにあるフォントグループの「文字種の変換」をクリックします。
「全角」を選びましょう。

アルファベットの文字を1文字ずつ横向きにして、縦書きでも読みやすくできました。
アルファベットを横並びにしたい場合は、先ほどもご紹介した「縦中横」でできます。

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2桁以上の数字も同様にできます。
この方法でも、英数字は行の幅に合わせて表示できます。
これで、縦書きでも英数字だけを横向きにできました。
文章を中央揃えにして見やすくする方法
Wordの文章を縦書きにして、中央揃えにすると見やすくて印刷をしても用紙に合わせて体裁よくできます。
通常のビジネス文書で使う中央揃えとは違う設定にすると、文書の種類や封筒の印刷などではより良い場合があります。
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
このままでは、読みづらい文章が多いため左右中央揃えに設定してみます。

レイアウトタブのページ設定にある右下矢印をクリックします。

OKを押しましょう。

縦書きにした文書を左右中央揃えにして、部分的に上下中央揃えにすると、文書の体裁が整います。

左右中央揃えと上下中央揃えにした例です。
括弧や句読点の位置がおかしい時の対処法

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括弧の位置が横向きにずれています。
ウィンドウズ10にアップデートした後、Word2013、2016、2019でよく起きるのが、縦書きで括弧や句読点の位置が左にずれてしまうという現象です。
Windows7のWord2013でも起こります。
特に、印刷時にずれてしまうため、PDFにして解決している方も多くいます。
他にも、フォントを明朝体などの古いものに変えることでも解決できます。
1番良い方法としては、アップデートを最新の状態にして使用することです。
Windows10のバージョンを、1809から1903(2019年)にしてみましょう。
最新のバージョンをインストールすることで、多くのケースでは解決します。
まとめ
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ご紹介したように、縦書き文書は3つの方法で作成できました。
最初に設定しておくと、文書内すべてを縦書きにできます。
文字や文を選択し、文書中の途中の箇所だけを縦書きにすることもできますし、英数字を横向きに表示させることもできました。
縦書き文書でも、きれいに整えて読みやすく作成していきましょう。