Windows10の管理者権限(administratorアカウント)を有効にしてユーザー切り替えする方法まとめ!

Windows10の管理者権限(administratorアカウント)を有効にしてユーザー切り替えする方法まとめ!

Windows10での管理者権限(administratorアカウント)の扱いや設定方法について解説します。ソフトウェアのインストールや設定変更を制御する重要な管理者権限。設定方法や注意事項をおさえ、より安全に便利にWindows10を使えるようにしましょう。


目次[非表示]

  1. Windows10の管理者権限(administratorアカウント)
  2. Windows10のユーザーアカウントの種類と権限について
  3. Windows10で管理者権限(administratorアカウント)を有効にする
  4. 既存ユーザーアカウントに管理者権限を付与できる?
  5. まとめ

Windows10の管理者権限(administratorアカウント)

Windowsパソコンを使用する時、最初にアカウント名とパスワードを入れてログインしていると思います。

実はWindowsのこのログインするアカウントにはいくつかの種類があることをご存知でしょうか?

Windowsの普段の使用でアカウントの種類を意識することは無いかと思いますが、例えばソフトウェアインストールしたいときなどは「管理者権限(administrator権限)」が必要になるのです。

今回はWindowsのアカウントの種類についての解説や、Windows10の管理者権限アカウントへの切り替え方などをご説明します。

Windows10のユーザーアカウントの種類と権限について

Windows10には、大きく以下のようにアカウントの種類が分けられています。
 

標準ユーザー:インターネット閲覧をしたりソフトを使ったりなど、利用・参照用アカウント

標準ユーザーはWindowsのいわゆる普段使い用のアカウントです。通常Windowsのパソコンを使用するだけならこれで十分です。

ソフトウェアをインストールできないなどは制約ではありますが、誤操作でソフトウェアを消してしまったり、パソコンの設定を壊してしまうリスクもないため安全です。
※標準ユーザーでも管理者のパスワードを知っていればソフトウェアのインストールは可能です。

標準ユーザーがソフトウェアをインストールする場合
ユーザー権限ではソフトウェアのインストール時に警告画面が表示されます。

もちろん管理者のパスワードを知っていれば続行することができます。

管理者:ソフトウェアのインストールなど、設定変更ができるアカウント

管理者はパソコンの設定変更も可能な権限を有しているアカウントです。別名はadministratorです。

管理者はパソコンに対する管理者権限を持ち、ソフトウェアのインストールのほか、ハードウェアの設定変更、セキュリティ設定の変更などができます。

じゃあなんでもできるので、全部管理者権限でいいのでは?と思われるかもしれませんが、管理者権限は例えばパソコンを乗っ取られた場合や誰か他の人に利用された場合に環境を破壊されたりするリスクもあるため、取扱は十分注意する必要があります。

管理者権限でのソフトウェアのインストール
もちろん管理者権限ではインストールが普通に可能です。

Windows10で管理者権限(administratorアカウント)を有効にする

Windows10には、管理者権限をもつ「administrator」というアカウントがデフォルトで入っています。

ただadministratorアカウントは初期設定では無効化されていますので、使用するためには下記の手順でアカウントを有効化する必要があります。

Windows10のスタートメニュー
スタートメニューを開き、キーボードで「cmd」と入力します。

表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」
コマンドプロンプト
下記のコマンドでadministratorアカウントを有効にします。
$ net user administrator /active:yes

administratorでログインしてみる

それでは有効にされたadministratorでのログインを早速試してみましょう

Windows10のスタートメニュー
スタートメニューを開き「サインアウト」をクリックします。
(一旦ログイン中のユーザをサインアウトします)
Windows10のサインイン
左側に「administrator」が表示されているはずですので、選択し「サインイン」をクリックします。

これでadministratorでのログインが無事にできました。

ここで一点、非常に重要な注意事項があります。

パスワードは必ず設定しましょう!

Windowsのadministratorアカウントは管理者権限を持つ強力なアカウントです。

誤使用や不正使用等がないよう、必ずパスワードを設定しましょう。

パスワードの設定手順は下記のとおりです。
(administratorでログインした状態で作業してください)

キーボードで「CTRL」「ALT」「DEL」キーを同時に押し、
「パスワードの変更」をクリック

管理者のパスワードを変更
古いパスワードは空欄で、新しいパスワードを2回入力し「→」部分をクリックしましょう。

これで管理者権限のパスワード変更ができました。改めてサインインし直し、パスワード入力が求められること、設定したパスワードで正常にサインインできることを確認しておきましょう。

ちなみに簡単に誰でもわかるパスワードではパスワードを変更したとしても危険です。安全なパスワードを設定するようにしましょう。安全なパスワードの作り方については下記の記事を参考にしてみて下さい。

安全なパスワードの作り方まとめ!おすすめのパスワード作成方法!

安全なパスワードの作り方についてまとめます。最近ではパスワードの使い回しによるSNSアカウントの乗っ取りなどが発生しています。パスワードに設定しちゃだめなパターンや、おすすめのパスワード作成方法をご紹介します。

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既存ユーザーアカウントに管理者権限を付与できる?

以上がWindows10でadministratorを使用する方法です。

ところが、administratorというアカウントはどのパソコンにも存在しているため、セキュリティ上使いたくないという人もいるでしょう。

そんな方は既存のユーザアカウントに管理者権限を付与し、administratorアカウントを無効化することをおすすめします。

手順は下記の通り
(administratorでログインした状態で作業してください)

Windows10のスタートメニュー
スタートメニューで「ユーザー」と入力し、「他のユーザーの追加、編集、削除」をクリックしましょう。
アカウントの種類の変更
既存のユーザーを選択し、「アカウントの種類の変更」を選択します。

次の画面で「管理者」を選択してOKをクリックしましょう。
(画面では「User001」に管理者権限を付与しようとしています)
他のユーザー
User001に監視者権限が付与されました

これで別のユーザーアカウントを使って管理者権限でログインできるようになりました。

最後にadministratorを無効化しておきましょう。
(作業にあたってはadministratorをサインアウトし、さきほど管理者権限を付与したアカウントでサインインしておきます)

Windowsのスタートメニュー
スタートメニューを開き、キーボードで「cmd」と入力しましょう。

表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
コマンドプロンプト
下記のコマンドでadministratorアカウントを無効にします。
$ net user administrator /active:no

これでadministratorは無効化されました。サインイン画面などで表示されなくなったことを確認しておいてくださいね。

まとめ

以上がWindowsのアカウントの種類とWindows10での管理者アカウントの使用方法の解説となります。

アカウントは普段は意識しないものの、Windowsの環境変更の際には管理者権限が必要になってきます。管理者権限はパスワードなどのセキュリティ管理はしっかり行い、リスクを減らすように努めましょう。


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