VLCメディアプレーヤーで動画を再生するとなぜか向きがおかしかったりすることがたまにあります。
特にiPhoneなどのスマホで撮影した動画は、向きが90度傾いていることがあります。
iPhoneでは正常に再生できたとしても、PCに取り込んでVLCメディアプレイヤーで再生してみるとなぜか向きがおかしいということも珍しくありません。
ですが、VLCメディアプレーヤーには動画の角度を回転させる機能が用意されており、その機能を使えば向きがおかしい動画も動画編集ソフトを使うことなく正しい向きで再生できるようになります。
この記事ではVLCメディアプレイヤーで動画を回転して再生する方法を紹介しています。
VLCの動画を回転させる方法
VLCメディアプレーヤーで動画を回転させる方法をいくつかあります。
途中までは手順が同じですので、順番に解説します。
この画面で動画の向きや角度を調整できるようになります。
ここから90度単位で回転させるのか、1度ずつ細かく回転させるのかが異なるのでそれぞれ紹介していきます。
90・180・270度回転
すると再生中の動画が90度回転しているはずです。
また、ただ向きを変えるだけでなく水平方向に反転させたり上下反転させて縦横反転している状態を直すことも可能ですので、動画が反転していて回転だけでは解決しない場合はこちらを試しましょう。
1度ずつ細かく回転させる場合
アングルを操作できるようになり、1度単位で動画を回転させれるようになります。
反転していて角度もおかしい動画を直す場合
このように反転設定と回転設定を組み合わせると柔軟に向きを修正できるので試すと良いでしょう。
回転設定を常に適用させる場合
常に向きの回転などのエフェクトやフィルターの設定を保存しておきたい場合もあるかと思います。
これでエフェクトやフィルターの設定が保存され、次回以降も同様の設定で動画が再生されるようになります。
元の設定に戻したい場合はすべてのチェックを外した状態で再度[保存]を押すようにしてください。
VLCで回転した動画を保存できる?
VLCメディアプレーヤーは動画再生ソフトではありますが、動画を変換して保存する機能も用意されています。
mp4とwebmへの変換や音声のみ抽出など、動画プレイヤーとは思えない機能が豊富に用意されています。
ただし、動画を変換することに関しては注意が必要で「動画の回転などエフェクト効果を適用することはできない」ということです。
そのため、向きがおかしい動画を回転させて、その動画を保存するということはVLCメディアプレーヤーではできないのです。
動画を変換して保存できる機能があると言っても、VLCメディアプレーヤーはあくまでメディアプレーヤーですので、動画編集ソフト顔負けの機能は提供されていません。
ただし、少し工夫が必要ですが VLC メディアプレイヤーを使って回転した動画を保存する方法はあります。
動画キャプチャーソフトを使用する
VLCメディアプレーヤー と動画キャプチャソフトを組み合わせれば、向きを回転させた動画を保存することができます。
これで動画編集ソフトで変換することなく、向きを回転させた動画を保存することができます。
この動画ではBandicamという有料のキャプチャーソフトを使っていますが、アマレココなどの無料の動画キャプチャーソフトでも同様のことが可能です。
まとめ
VLCメディアプレーヤーはエフェクターやフィルターが豊富であるため、いざという時にもかなり役立ちます。
ただし、あくまで動画を再生するためのメディアプレーヤーということもあり、エフェクトやフィルタをかけた動画を保存することはできません。
その場合はこの記事で紹介したように動画キャプチャソフトを使用するか、何かしらの動画編集ソフトを導入して行動するようにしましょう。