Windows10でシステムと圧縮メモリが重い問題
このシステムと圧縮メモリが、数百MB~酷い場合には1GBものメモリ使用量になってしまっていたり、ずっとハードディスクにアクセスし続けるなどの症状が起こるためパソコンを満足に操作することができなくなってしまいます。
厄介なことに、原因となる行動が特定できず、いつの間にかシステムと圧縮メモリが膨れ上がってしまっている…ということがほとんどです。
この記事では、システムと圧縮メモリが重い問題が発生した場合の対処法をご紹介していきます。
システムと圧縮メモリとは?
このシステムと圧縮メモリ(System And Compressed Memory)というプロセスは、Windows10のバージョン1511から見聞きするようになりました。
従来のWindowsでは、メモリ不足になった際にメモリの一部をハードディスクにページアウトして空きメモリを確保するようになっていました。ですが、バージョン1511からメモリマネージャーに「メモリ圧縮」機能が追加され、メモリマネージャーがメモリ不足を検出すると、使用していないページをハードディスクにページアウトするのではなく圧縮するようになりました。
簡単に説明すると、今までのバージョンではメモリが足らなくなった時にハードディスクにデータを退避させていたのですが、Windows10ではメモリ内で圧縮するようになったわけです。ですがその結果、圧縮時に負荷がかかる・システムと圧縮メモリのメモリ使用量が大きくなるといった症状が発生するようになってしまいました。
ハードディスクへの負荷がかからなくなったものの、パソコンの動作状況に関してはほぼ変わらない・むしろ悪化してしまうといったおかしな状況になってしまっていますね。
Windows10でシステムと圧縮メモリが重い問題の対処法
それでは、Windows10でシステムと圧縮メモリが重い問題の対処法を説明します。
① Ndu.sysをレジストリから無効にしてみる
Windowsのカーネルモードドライバー「Ndu.sys」はWindowsのネットワークデータ使用量を監視するドライバーサービスです。このNdu.sysを無効にすることで、ネットワークデータ使用量の監視を止めて問題を解決することができます。
この方法はレジストリを編集するため、一歩間違えるとパソコンに深刻なエラーをもたらしてしまいます。自己責任の上で、作業前には事前にバックアップを取ることをおすすめします。
※Nduを右クリックして、右クリックメニューの「エクスポート」からレジストリのバックアップが行えます。バックアップはできるだけ取るようにしましょう。
Startの値のデータを4に変更したら、レジストリエディターを閉じてパソコンを再起動しましょう。これで問題を解決することができます。
② SuperFetchを無効にしてみる
Windows Vistaから導入された機能に「SuperFetch」というものがあります。SuperFetchはユーザーのパソコンの使用履歴を監視していて、よく使うアプリケーションに対して事前にメモリにデータを読み込むことで、アプリケーションの起動を高速化してくれます。
しかし、その結果空きメモリが少なくなってしまったり、監視・データ分析のためにCPUを使ってしまうというデメリットがあります。
無効化してもその時点で使われているシステムと圧縮メモリのメモリ使用量が変わるわけではないので、一度パソコンを再起動しましょう。
再起動することで、システムと圧縮メモリのメモリ使用量を抑制することができます。
まとめ
Windows10で「システムと圧縮メモリ」が重い問題の対処法を紹介!いかがでしたでしょうか。
Windows10では、「システムと圧縮メモリ」というプロセスがCPU・メモリ・ディスクの使用率を大幅に食ってしまうことがあります。従来のWindowsとは違い、メモリが足らなくなった時にハードディスクにデータを退避させていたものを、Windows10ではメモリ内で圧縮するという機能なのですが、その結果としてパソコンの動作が重くなるトラブルを抱えてしまっています。
システムと圧縮メモリが重い場合は、Ndu.sysを無効化したり、SuperFetchを無効化することで改善することができますよ。記事内で無効化の方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。