回復ドライブとは?
Windows10のパソコンでは、「回復ドライブ」というリカバリーメディアを作成することができます。回復ドライブとは、パソコンが正常に起動しなくなった場合に使用することのできるリカバリーメディアで、パソコンを起動する際に回復ドライブ化したUSBメモリを差しておくことで、パソコンを初期化することが可能になるものです。
回復ドライブの必要性やメリット・デメリット
回復ドライブの必要性やメリット・デメリットについて説明したいと思います。まず回復ドライブの必要性ですが、パソコンは電化製品である以上、タイミングを問わずある日突然起動しなくなってしまう可能性があります。つまり、それらの事態に備えて予め回復ドライブを作成しておく必要性は高いといえるでしょう。
回復ドライブのメリット
回復ドライブのメリットですが、修理に出すまでもなく自分でリカバリーを行うことができるため不要な出費を避けられるという点です。パソコンが正常に起動できなくなってしまった際にはパソコンショップやメーカーに修理依頼を出す必要があり、もちろん修理費用がかかってしまいますよね。また、修理に出すとパソコンが手元に戻ってくるまでに何日も時間がかかってしまいますが、回復ドライブを利用してのリカバリーであれば数時間程度でパソコンが使用可能になるのも嬉しいポイントですね。
回復ドライブのデメリット
回復ドライブのデメリットとして大きいものは、パソコンが初期化されてしまうため保存していたデータが復元できずにリセットされてしまうことです。そのためパソコン内に保存しているデータのバックアップは別途行う必要があります。他の方法でリカバリーできる場合は、そちらを使用したほうが被害が少ないケースも存在します。そのほかのデメリットとは、必要なものとして32GB以上のUSBメモリを自前で用意しないといけないという点です。ですがこちらに関してはショップやメーカーに修理依頼するよりははるかに安く済むため大きなデメリットとはいえないでしょう。
また、パソコンでデバイスの暗号化機能が有効になっている製品の場合は回復キーを入力しなければならない点にも注意しましょう。更に気をつけるポイントは、Windows7・Windows8.1からWindows10にアップグレードしたパソコンの場合です。こちらの場合は回復ドライブを作成しても正常にリカバリーすることができないため、回復ドライブを作成する理由がなくなってしまいます。